いつもお世話になっているオケから,今回もエキストラの依頼があった。
初めてお世話になって以来,14年間で21回目のオファーである。
とにかく声をかけていただけるのは有難い限りである。
多分,技術的にマニュアルな部分が年々落ちているのを,乏しい経験でカバーしてきたが,今回はごまかしがきく曲目ではない。
明日の練習のために先程譜読みをしたのだが,結構,否相当きつい,というのが実感である・・・。
曲目は,ドヴォルザークの序曲「自然の中で」(以前は「自然の王国で」という表記だった),そしてベートーヴェンの第9である。
本番が6月下旬だから,夏の第9というのも我が国では珍しいかもしれないが,オケの創立40周年記念演奏会ということなので,敢えて選曲したのだろう・・・。
第9をやるのは,オケでは3度目となる(他に合唱で1度)。
出番は,終曲のalla marcia(行進曲風に)の部分,トルコの軍楽隊をイメージしたようなバッテリーからとなる。
4管編成の近代オーケストラで,近現代もの(ラフマニノフとかラヴェル,プロコフィエフとかストラヴィンスキーとか,或いは新ウィーン楽派とか)をやるようなサウンドではなく,既述のトルコの軍楽隊のような古風なサウンドを心がけなくてはならないと思う。
例えば,ウィーンフィルの打楽器セクションのような・・・。
alla marciaは楽譜から目を離したらおしまいだし(一度,隣が落ちて真っ青になったことがある),codaの直前のmaestosoは,指揮者がどのように振るのか皆目見当が付かない。
故に,明日が恐ろしい・・・。
ドヴォルザークの序曲は,当然初めてである。
渡米して有名な「新世界交響曲」を作曲する直前の作品のようだが,連作となる三曲の序曲が,人生を表すということで「人生三部作」と呼ばれるものの第一曲である。
第二曲である序曲「謝肉祭」は極めて有名で,ドヴォルザークの傑作の一つでもあるのだが,それに先立つこの「自然の中で」はそれにくらべると地味な印象である。
たまたま,こちらで触れたように,「チェコ組曲」聴きたさに,序曲・交響詩集を持っていたので,音源を聴いてみたのだが,6/4拍子のシンコペーションがとりづらく,拍の頭を流してしまいそうで,これもまた恐い・・・。
・・・ということで,無駄な抵抗かもしれないが,今からまた譜読みして備えようと思う・・・。
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