koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

国民栄誉賞とは・・・

2013年04月01日 21時19分11秒 | スポーツ

長嶋茂雄氏と松井秀喜氏が,揃って国民栄誉賞を受賞した。
全くをもって慶賀に堪えない。
ま,私が数10年来の兎ファンだからそう思うのだろうけど・・・。


正直言って,ミスターとゴジラ松井が一緒・・・と,最初は思った。
年が違いすぎるし,当然活躍した年代にも大いに隔たりがある。
しかし,その功績と存在感を考えると,これで良かったのではないか・・・と首肯した。


ミスターの全盛期は,まさに我が国が右肩上がりの経済の時代である高度成長期に被る。
即ち60年代~70年代初頭の第二次オイルショックの時までだ。
当然のことながら,V9時代と被る。
私が初めて買って貰った野球帽は,当然YGマークだったし(74年に中日がV10を阻止するまで,YG以外の野球帽を売っているの見た記憶が無く,色とりどりのYG帽が売られていた),YGマークの中心には,角度によってONが入れ替わるシールが貼られていた。多分,リアルでミスターの現役を知っているのは,私の世代が最後ぐらいになると思われるが,とにかく現役時代からミスターには華があったし,そのエピソードには枚挙に遑がない。

・2塁ベース踏み忘れの「幻のホームラン」が少なくても数本あった。
・2~3塁間に挟まれると,一目散に一塁ベースに向かった(三角ベースか?)
・球場に一茂を連れて行き,そのまま忘れて帰る。帰宅して奥様に「一茂は?」と言われて気付く。その頃,神宮球場で迷子となった一茂は「長嶋茂雄の息子です」と言っても,誰にも信じて貰えなかったという・・・。
・素振りの際,どう振れば格好良くヘルメットが飛ぶか,鏡の前で本気で考えていたらしい。
・投手である堀内の右に打球が転がると「ホリ,取るな!!」と甲高い声が聞こえ,堀内がひびった・・・。「ピッチャーゴロは取らないで俺に任せろ!サードとして一番の見せ場なんだから!」とも言ったとか・・・。
・監督時代,ベンチに一斗缶が置かれており,頭に来るとそれをげしげし蹴っていた・・・。
・遠征に行く際,上野駅まで愛車(ベンツだったと思う)で行き,エンジンをかけたまま駅前に停車して,そのまま忘れて列車に乗り込んだ。戻ってきたとき,車は有ったらしい・・・。
・独特の甲高い声で「所謂一つの・・・」というのは有名だが,「ややもすると・・・」も多用した。
・「プロフェッショナルの上の,プロフェッサーになってください」
・自宅を訪れる人に靴をあげていて,自分の履く靴が無くなった。
・監督時代に,バントの構えでベンチを出て,「代打淡口!!」
・最近,杉内と辻内を間違った・・・。
・「うーん,この試合は,1点でも多く取った方が勝ちでしょう。」
・「昨夜は遅かった。ホテル帰って,シャワー食べて,うどん浴びたら,もう12時でしたから。」
・「今日はSMAPのキムラタロウ君に会ってきたよ」
・「こっちの子は英語がうまいなあ」(米国キャンプで)
・「男だけについている袋を揺らさないようにして振れ!」(絶句・・・)
・「How old おいくつ?」
・「二岡,ここは打たなくていいぞ!」(バッターボックスには上原。二岡は隣に座っていた。)
・「昨日も午前2時に寝て,午後5時には起きましたからね。5時間も寝れば十分です」
                                                                          (以上,「長嶋茂雄伝説」,「長嶋茂雄名言集」他より)


・・・といった感じである。
勿論,こうした変なエピソードだけではなく,打点王を5回獲ったというのはチャンスに強かった証拠であり,日本シリーズMVP4回(優秀選手賞も2回)というのも,大試合に強いということだろう・・・。


では,対する松井はどうか。
07年だつたと思うが,大リーグが東京で開幕した際に,東京ドームで特大のホームランをかっ飛ばしたことがあった。
この時程,彼のような選手を同胞として誇りに思ったことはないし,今回の受賞に際しても,
「正直,現時点で自分が頂いてもいいのか,という迷いもありますが,今後、数十年の時間をかけて,この賞を頂いても失礼ではなかったと証明できるよう,これからも努力していきたいと思います」
と結んだその言葉に,やはり彼は受賞に相応しい存在であったと思う。
松井が入団した93年は,Jリーグ発足の年で,ドーハの悲劇の後,急激にサッカーバブルがスポーツ界を席巻した。
その時期に,松井はプロ野球の最終兵器だったのかもしれない。
王の後にホームラン王を獲ったのは松井であり,低迷する野球人気を支えた功績は甚大である。
私がかつてONの活躍に胸躍らせたように,90~00年代の子ども達は,松井やイチローの活躍にわくわくしたことだろう・・・。
ま,どの時期に誰に・・・という明確な基準の有るものではないので,今後も選考の際には揉めるのだろうけど・・・。
日記@BlogRanking


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