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Berryz仮面(11)

2009-03-03 | Berryz仮面
Berryzフラッシュを浴び気を失った怪人は、普通の女性の姿になっていた。

と、あることに気が付いたグリーン友理奈が興奮し、やたらとレッド茉麻の肩を叩く。
「痛いよ。どうしたの、グリーン」
「こ、これ……この人」

はたけ司令の命令のもと、東武・東京メトロ・大江戸線と乗り継ぎ再び司令本部へと戻ってきたBerryzメンバー……と、茉麻におんぶされ気を失った状態の、元モンスター一人。


〔元モンスター、現普通の女性〕に、よっすぃ~と梨華が駆け寄り、涙目で一言。


「おかえり、こんこん」


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エンディングテーマ「夢を一粒」
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ここは、東京都外神田4-8。

昨年建てられた通称「UFOビル」の最上階先端には、UFO型のオブジェがあった。
よく見ると、〔食品倉庫の戦い〕でアルタカ星人が乗って逃げていったUFOに似ている。ていうか同じものだ。

しかしUFO型オブジェの直径は1メートルに満たない。

そのオブジェの内部は……

大部屋にはBerryz仮面にやられた傷の治療をするアルタカ戦闘員。

(実際のアルタカ星人の身長は人間の親指程度。
しかしその科学力で体を変形、大きくすることができたのだ。
今は元の大きさに戻っている)

隣の個室には、椅子に座り頬杖をつく女王イマミコの姿があった。

添えられたモニターに突然、小太りの中年男のシルエットが映し出される。

どこか他の場所と繋がっているらしい。
小太り男、女王と通信で会話を始める。

神妙な表情で立ち上がるイマミコ。

「女王」
「はっ」
「現れたでしょう、私の予言通り」
「はっ」
「次もよろしくたのみますよ」
「はっ」
「結果を期待しています」
「ははっ」

音声が途絶え、溜息をつく女王イマミコ。

「……まだ通信切ってませんよ。油断してましたね」
「す、すみません」
「次はあなたたちの得意な、変形を使ってで勝負したらどうですか」
「変形、ですか」
「そうです」
「わかりました……」

小太り男の高笑いとともに、フェードアウト。

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次回予告。

「清水佐紀です。ついに私達、変身しちゃいました。わー。

次回は、大変なことに巻き込まれちゃうみたいです。
でもその重大さに気が付くのは、だいぶ後のことなんですけどね。

ということで、次回『重大事件!? 危うしBerryz仮面』
お楽しみに~!」

(第2話・終わり)

Berryz仮面(10)

2009-03-03 | Berryz仮面
100メートル程走ったところで、疲れて立ち止まったレッド茉麻の耳にはたけ司令の声が届く。
『何故逃げる?』
「だって私、普通の女の子ですよ」
『今はそうやない。試してみい』
「でも」

「見つけたぞ」
レッド茉麻が振り返ると、そこにはアルタカ戦闘員が立っていた。
茉麻の腕を掴む戦闘員。悲鳴を上げる茉麻。
「やめて!」
茉麻、振りほどこうとメチャクチャに腕を動かす。
すると、アンパンチをくらったバイキンマンよろしく、遠くに飛んでいくアルタカ戦闘員。
「あれ……」

『どうや、嘘じゃなかったやろ』
「はいっ」
『今のお前は東京ドーム3個分のパワーが使えるんやで』
「はいっ……はいっ?」
レッド茉麻、首をかしげながらアルタカ戦闘員のいるほうへ引き返していく。

突然戻ってきたレッド茉麻を見て、ひるむ戦闘員。
「勝てる、よな」
「どう見ても女の子だもんな」
ビビリながらもレッド茉麻に向かっていく戦闘員。

レッド茉麻、試しにモンスターが破壊し、落下していた倉庫壁の一部を持ち上げてみる。
「すごい、私」
それをそのまま、戦闘員に向かって投げつける。下敷きになる戦闘員。
「おお、やった」
『ええぞ、レッド』

その様子を電信柱の陰から見ていたグリーン友理奈が声をかける。
「茉麻、大丈夫?」
振り返るレッド茉麻。
「熊井ちゃん、ウチら本名で呼んじゃ駄目って言われてたじゃん」
「茉麻だって今、ウチの名前呼んだから」
「ごめんごめん、グリーン」

二人のやりとりを聞かなかったことにしている、空気の読めるアルタカの皆さん。
「熊……じゃなかった、グリーンもやってみなよ」
「オッケー」

アルタカ戦闘員に近づいていくグリーン友理奈。
後退りする、戦闘員。

「なにをしている」
女王イマミコのお叱りを受け、グリーン友理奈に向かっていく戦闘員。
「それでどうすればいいんですか、司令」
『普通に闘ってみい。ゲームと一緒。軽い感覚で』

軽くパンチしてみるグリーン友理奈。
長い腕が更に伸び、一気に戦闘員5人にヒット。倒れる。
「熊井ちゃ……じゃなくてグリーン、後ろ」

レッドの声に振り返るグリーン友理奈。戦闘員が立っている。
後ろ回し蹴り。
長い脚が更に伸び、一気に7人を倒す。
『二人とも上出来や』
笑顔で見つめ合うレッドアンドグリーン。

拍手が聞こえ、周りを見るといつの間にか戻っていたBerryz仮面メンバーに囲まれている。
「みんな……」
レッド茉麻の手を取るオレンジ雅。
「私達も一緒に闘う!」

……てことで3分後。

女王を残し、戦闘員全てを倒したBerryz仮面。

倒した戦闘員は、こっそりやってきたアルタカ救助員によって運ばれていった。
「あとはあなただけね、イマ……イマ……」
「イマミコです」
「あとはあなただけね、イマミコ!」

と突然、天を指差す女王イマミコ。
「あっ、UFO」
「嘘付き~」と、ピンク千奈美。
「嘘じゃないもん、見てみなさいよ」
「嘘だったら、全員でシッペするからね」

するとそこには本物のUFOが。
救助員が傷付いた戦闘員と共に、UFOへと戻っていくところだった。
ピンク千奈美、口をポカンとあけ
「なんだ本当じゃん」

「すごーい」
無駄にテンション上がってる、ブルー梨沙子。

キョロキョロしているレッドを見てオレンジ雅が「なにやってんの?」
「女王、いないよ。どっか行った」
イマミコは、Berryzの隙をつき自分もUFOへと逃げていったのだった。

現場に残されたのは、依然として食品を食べ続けるモンスター一匹と、Berrzy仮面6人。

はたけ司令と連絡を取るレッド茉麻。
「司令、聞こえますか」
『なんや』
「あとは、あの怪人やっつければおしまいですよね」
『いや、ちょっと待て。ホワイトはまだか』
「そういえば、いませんね」

と、聞こえてくる桃子の悲鳴。
メンバーが声のするほうを見ると、片手に変身ステッキを持ち、片手の小指を建物の屋上に引っかけ宙ぶらりん状態になっている桃子の姿が!
声をかけるイエロー佐紀。
「なに遊んでんの」
「遊んでない! ステッキを取ろうとしたら足が滑ったの。っていうか、早く助けてよ」

「意外と小指の握力強いよね」と呟くグリーン友理奈。

オレンジ雅、叫ぶ。
「今から助けに行くから、待ってて」
「何分くらい?」
指を折り、計算を始めるオレンジ。
「5分くらい、かな」
「だね!」と笑顔でこたえるピンク千奈美。

「無理~!」
小指が力なく伸び、落下していく桃子。
思わず目を覆うBerryz仮面。
と、桃子のステッキが落下のスピードを受け光り、桃子をBerryzホワイトへと変身させる。

ふわりと地面に着地する、桃子。
「Berryzホワイト」
ポーズを取った直後、恐怖のあまり座り込むホワイト桃子。

レッド、ホワイトに駆け寄る。
「大丈夫だった?」
「怖かったよ、すーちゃん」
「すーちゃんじゃなくて、レッドね」
「怖かったよ、レッド」
レッドに抱きつき、涙を流すホワイト桃子。

『良かったなホワイト。きこえるか』
「はい」
『泣いてるとこ悪いんやけど、前にモンスターがおるやろ』
「はい」
『そいつに向かって必殺、Berryzフラッシュを浴びせるんや』
「なんですか、それ」
『新開発DSE光線配合の、めっちゃ綺麗なビームや』
「どうやってやるんですか」
『みんなの心をひとつにしてな……』

と、文章では書き表せないはたけ司令の説明の後、レッド茉麻が絶叫。
「必殺、Berryzフラッシュ」

固まってポーズをしているBerryz7人の身体から光りが発射され、食いしん坊怪人へと当たる。
苦しみながら、姿が変わっていく怪人。

気を失い、倒れている怪人を見てBerryz仮面は声にならない程の衝撃を受ける。

(つづく)