劇団蒲団座blog

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今晩は。お休みなさい。

2022-05-28 22:22:56 | 稽古場日誌
今晩は。銀です。二回生です。今回初めて役者に挑戦しています。

只今絶賛何も書けない読めない症候群の真っ只中なので、中々いつも通りの文章が書けません。今回のブログは短いと思います。ただ、文字数が少ないからといって考えていることが何も無いわけではなく、言語化する能力が著しく低下している状態にあるだけなのでご承知置きくださると幸いです。思考は放棄したいなと常日頃考えていますが。

まず、ブログの更新が遅れてしまったことをお詫びいたします。誠に申し訳ございません。
同期と楽しく唐揚げ食べてました。ごめんなさ……アッ、イタイ、ナグラナイデ…イタッ……ゴメンナサイ…。

私は今回役者として初挑戦になるわけですが、演出を同期のたいががやっています。二人とも演出、役者初挑戦の前々回の公演とは反対の立場での挑戦ですが、また一緒に演劇を出来ることが嬉しいです。
ただ、私もやはり役者の苦労を舐めていたかもしれません。現在の私の私生活や精神的な安定がはかれていないことが最大の原因であり、役者であることが私の心労や体調不良の原因なわけではないのですが、精神や体調に左右されやすいこの人間の身体が憎くなるくらいには同じグループの役者や演出に迷惑をかけている自覚があります。
体調の問題にしてはいけないのですけれどね…。台詞覚え頑張ります。覚えよりも染み込ませるとことを目指します。

……台詞がどうして舞台上でこんなに飛んでしまうのか、
何故同じところで台詞が飛んでしまうのか、
何故相手の目を見られないのか、
何故両の手の置き場に困ると腰に手を当てたり、腕を組んだりしてしまうのか(自分が演出時代、たいがに注意していた時と同じ癖が出てきてます笑)、
何故台詞を間違えてしまうと言い直したり、止めてしまうのか、
……声、出ない、
正直どんなに悩んでも、悔やんでも、消化しきれないことで一杯です。きっと役者経験のある方からすれば全て当たり前のことなのかもしれません。

私は最近、舞台上で「役の心情」よりも「舞台にこの役として立っている自分の心情」をよく考えます。きっと役を役としてしか見れていません。自分がどんなふうに見えているのか、そのことばかりに気を取られて動けません。この役なら、この場面なら、この感情なら、こんな動きかなという簡単(でもないのでしょうが…)なことがわからなくなります。

個人的な意見ですが、役者をやっていると、観客の視点がどうしても欠けてしまう気がします。いえ、自分がどう見えているのかは気になりますし、人に伝わる表現を探しているので、観客がいる前提なのは間違いないのですが、この脚本を読んだこともなければ、演劇に触れたこともない人が、この姿を見た時にどう感じ取るのかがわかりません。しかも、本当の意味で客観視も出来ません。ビデオで見返したり、想像したり、演出や他の人に意見を貰ったりはできます。けれど、舞台上での役者同士が感じる距離感と観客が見た時に感じる距離感に差があるように、自分が常にどういった姿で他人にリアルタイムで見えているかがわからないことが、今まで演じるよりも演劇を見てきた側として恐怖を覚えます。

…手応えがわかりません。正直、演出をやっていた時より楽しくありません。僕はよく騒ぎ、よく笑うのでよく楽しんでいるように思われるようなのですが、楽しくないです。
……この言い方だと語弊がありますが、多分、他の人が想像する「楽しい」とは少しニュアンスが異なる気がします。
基本的に笑っている時は楽しいです。それは間違いありません。
けれど、それは先輩方や同期たち、後輩たちと楽しい時間を過ごしただけであって、「役者としての楽しみ」を獲得しているわけではありません。
別に誰に強制するつもりもなく、共有するつもりもありませんが、ただの私的な見解で、とても個人的なものとして、私がやっているのは部活ではなく、演劇で、劇団蒲団座として舞台に立つことだと考えています。
そこで私が獲得したい、私が必要としている「演劇の楽しさ」は未だに掴めていないのです。

わーー……、自分で言ってて理想高いーーー…笑
私は、こういうふうにしか考えられないので、頭でっかちで悩んでばかりで、結局行動に移せなくなってしまうことが多くあります。そういう時も迷惑かけ…いや、迷惑かけてるなぁって言っておけばいいわけないんですけどね。後輩たちも入ってきたのに、今まで頑張ってた部署仕事も出来ていないし…。本当にごめんなさい。

演出をやっていた時は、好きなものがどんどん色褪せていくのが怖かったんです。役者をやっている今では、私が劇をぶち壊してる気がして、怖いです。自分で好きなものを醜くしているような、そんな気分に陥ります。
うわぁ、なんか鬱々してきましたね。こんなことを書くつもりではなかったのですが。

全然関係ない話をすると、私は基本的に舞台を作り上げていく過程が好きなのですが、やはり私は照明や音響が好きなんだな〜とぼんやり思いました。先日行った演劇のワークショップでプロのテクニカルスタッフさんから学んだことが大きいのですが、やはり照明音響の力は凄い。

ワークショップで、「照明は残念ながら演劇の三要素に入っていないが、照明が当たらなければ、そこにどんな素晴らしい舞台セットがあろうと、そこで素晴らしい演技をしていようと、観客の目には見えない」「観客に何を見せて、何を見せないかをコントロールするのが照明だ」というような言葉を照明さんから言われた時には、ゾクッとしました。
人によっては傲慢な発言に聞こえるかもしれませんが、光や、音は人にとってとても大きい力を持ちますよね。日常の景色の中で、光や音の存在を気にしてみれば、絶えず私たちの周りに在ることがわかります。それらを故意的に用いて表現すれば、当然人間の感覚に大きな影響を与えると思います。時には、武器になるほどに。

私は最近、戦争の要素が時代背景として入っている演劇を見ました。

それはビデオだったのですが、赤バックの照明に頭巾を被った人々が悶え苦しむ影が映り込み、空襲警報の音が絶え間なく、耳をつんざくように鳴っていました。私は身震いしました。苦しくて、苦しくて、息が出来なくなりました。空襲警報はやむことなく、段々と強まっていくかのように思えました。おしあいへしあい、焼かれていく人々。最後には、苦しみ蠢いていた影が段々と力を失い、とうとう動かなくなってしまいます。

凄い表現方法だと思いました。傷つけられたとも言えるような強烈な印象を残しましたが、やはり、演劇は面白いと思いました。
……なんだか、演劇についてマイナスに考えすぎていた気がしたので最近あった演劇の好きな話を書いてみました。

……思ったより長文になりましたが、やはり文章が全然書けませんね…。普段もこんな感じと言えばこんな感じですが。まあでも、不調ってことにしておいた方が、まだ自分はやれるって気持ちになれるじゃないですか。……自分でも自分の調子がいいのか悪いのか判断がつかなくなってくるものですよね。不思議と。

…元々はこのブログ、たいがへの気持ちや演出としての反省点とか書こうと思ってたんですが、疲れたので寝ますね(自分に甘く、他人にも甘く生きたい)。
とりあえず何書いていいかわからなくて同期に聞いたらこう言っとけって言われたのでその言葉を言って終わろうかと思います。

「同期のまよちゃんが可愛くて好き」

(特に感情は篭ってないです)

みんな、ゆっくり休むんだよ。特に補講あった君たち…!土曜なのに酷いよな!!ほんまに思う!(わし今日行ってないけどな)
蒲団座のみんな頑張り屋さんだから、というより人間みんなそうなのか…?わからんけど、休めるうちに休むのだぞ…。無理して休む必要もないけど、身体は絶対疲労が溜まるし、身体って脳みそも含まれるから精神も蝕まれちゃうんだぞ。どんなに自分で言い聞かせててもだぞ。良いか、寝ろ!!!夜更かし野郎どもめ!知ってるか!

人間はなぁ、頑張れば21歳まで身長伸びるんだからな!!!!