京都の生活でカメラとレンズをレビューする

カメラ、レンズのレビューを日々の生活の中で行う。

GR-D 物語12 ラバーが!

2007年08月30日 19時05分55秒 | RICOH GR-D
画質のことは色々細かいことに目くじらを立てなければ、まあ、どのメーカーのコンパクトデジタルカメラも良く写るものです。違いは確かにあるけどね。

5,6年前のデータを見ると、それはそれは、ひどいもので(現在の基準からすると)、よくぞここまで進歩したものだと思います。

GR-Dの作成するjpegファイルはノイズレベルや解像感という点でイマイチ。しかし、RAWファイルから現像すれば、ずいぶん向上する。というわけで、カメラ内の画像処理エンジンがイマイチ、となるわけです。

もちろん、この話は、現在の水準で考えれば、ということでありまして、おおらかな気持ちで使う分には何ら問題はないのです。

この写真も、ポケットから撮りだしてサッと取ったものですが、きれいに撮れているではありませんか。建物のモアレは画像縮小時に発生したもので、GR-Dのせいではありません。

というわけで、結論ですが、現在のコンパクトデジカメはいずれも良く写る。ユーザーはそれ以外のところで満足感を得る。GR-Dの場合は、ちょっとずっしりとくるボディの触感が大きなウェートを占めているでしょう。ラバーも重要です。

で、そのラバーなのですが、はがれるのですよ、これが。

購入する前に店頭で見たものも派手にはがれていたし、ネットでもラバーの剥がれは結構話題になっていたので、気になっていたのですが、保証期間が過ぎた頃に剥がれてきました。

剥がしてみると、両面テープで簡単に接着しているだけみたいですね。ううむ。

一筋縄では行かない名機:GR-D!

妄想の日々、写真の祇園とは関係ないけど

2007年08月28日 21時36分22秒 | RICOH GR-D
さて、Nikon D300も気になるのだが、キヤノンがまじめに進化させてきた(ように思える)EOS40Dも気になる。

キヤノンにはAPSサイズの受光素子専門レンズで、幾つかできの良いものがある。例えば、EF-S 10-22mm f3.5-4.5なんて、全く非の打ち所のないレンズだ。EF-S 17-55mm f2.8 ISもそこまで良くはないけれども、安心して使える良いレンズだと思う。ただし、このレンズ、EF 24-105 f4 IS Lとサイズ、重さともほとんど変わらないのだ。今は、EOS Kiss DNで使用しているのだけれども、重さ、外見ともにアンバランスだ。ボディーが負けております。

EOS Kiss DNはちゃんとした光の下では問題ないのだけれども、薄暗いところでの焦点あわせは苦労する。特に広角レンズ。暗い場所で、EF-S 10-22mmを使って、対象物に近づいて、環境ともに写し取ろうとしたことがあった。絞りは開放に近い。これは絶対ものにせねば、今後、遭遇するかどうか分からないなという光景だったのだけれども、カメラのAFは当てにならないし、かといって、スカスカのスクリーンでもやはりダメだったのだ。

そういう状況でもEOS 40Dではうまくいくのでないか?スクリーンも交換できるというし、AFもずいぶん良くなっているらしいし。

EOS 40Dに、この2本のレンズ、そしてEF 70-200 f4 IS Lを加えれば、すべての面で写りに不満のない素晴らしいシステムになるのではないか!

などと、妄想・夢想しております。

EOS 40Dのカタログは、これまた、あまり類のないような傑作らしいので、カメラ店に貰いに行くかな。やばい、やばい。

さて、それはともかく、これはGR-Dで撮ったもの。祇園界隈の夕暮れをビルの屋上から。

四条通を祇園方面へ with GR-D

2007年08月27日 21時52分58秒 | RICOH GR-D
四条通りの鴨川より東側は、小さなカメラ片手に歩くと、被写体に事欠かない。いろいろ文句ばっかりいってるけど、GR-Dは、こういうときのお供にぴったりなんだよなあ。

でも、ほんとうに役に立つのは、同行の人です。男でも女でも、もう一人一緒に歩いてくれる人がいると、通りの中で、突然立ち止まり、シャッターを押しても、不審の度合いがかなり軽減される。幸い、この時は同行者がいたのでありました。

さて、先週は、デジカメファンにとっては、なかなか激動の楽しき日々が続きました。キヤノンのDs Mark III, 40Dに引き続いて、ニコンのD3とD300ときたもんだ。D300はなかなか興味深い。

わたくしは長年のキヤノンユーザーだけれども、ここはひとつ、あちらの世界に行ってしまうかな、と思わせるものがある。もちろん、キヤノンも使い続けますが。

とはいうものの、ニコンの高級デジ一眼は、事前発表では画期的、販売開始時も各種メディア大絶賛、ところが、2,3ヶ月後にネットのあちこちで???のネガティブな評価が満ちあふれるということがありますからねえ。

数年前の「画期的」な自社開発画像素子とかね。

発売後、2,3ヶ月は様子を見ることにしよう。それにしても楽しみだ。

オリンパスのEシステムフラッグシップはどうなるかな。ソニーも黙ってはおるまい。あんまり期待してないけど。おっと、失礼。期待を裏切って欲しいぜ。

ついにでた EOS-1Ds Mark III

2007年08月20日 15時25分02秒 | その他
日々、楽しいイベントが起こります。

デジカメは新製品ラッシュで長く使えなくて嫌だという人がいるけれど、それはどうかな。10年ぐらい前の35mmフィルムカメラの飽和しきった退屈な状況を思い起こしてみるが良い。

私のEOS-1Dシリーズもこうして、古い機械になってゆくのだけれども、これが進歩というものだ。

EOS-1Ds Mark IIIと一緒に発表されたEOS 40Dもなかなか興味深い。一緒にでた廉価版ダブルズームにISがついたこともなかなか画期的ではないか。4段分の効果があるそうな。どちらも軽そうだし、MTF曲線も優秀だ。オリンパスEシステムキラーとなるかな。

http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-08/pr-eos1dsmk3.html
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-08/pr-eos40d.html

五山送り火 with EF28-300

2007年08月17日 19時43分53秒 | EF28-300F3.5-5.6L IS
20時より点火が始まります。立ちあがった炎の周りに見える小さな点々が人です。こうしてみると結構大きな火です。

京都の五山送り火は有名な行事ですが、意外なことに起源ははっきりしておらず、平安時代、室町時代、江戸時代と諸説あるようです。

6つある送り火はそれぞれが保存会(多くは世襲メンバーによる)とボランティアの努力によって、ともされています。わずか15分程度で終わるものですが、そのためには数ヶ月に及ぶ準備作業があります。詳しくは、
http://www.gozan-okuribi.com/taitoru.html#mokuji

この写真は300ミリ(EOS-1D MarkIIなので、390ミリ相当)で、シャッター速度1/20で撮影しています。手ぶれしているように見えるかもしれませんが、炎の部分は、被写体ブレというべきであり、その周りの人物はちゃんと写っています。強力なイメージスタビライザーです。

大文字山 with EF28-300

2007年08月16日 23時19分34秒 | EF28-300F3.5-5.6L IS
今日も大変暑い日でした。確実に35度は超えていたでしょう。

夜8時から送り火です。この日を境に上り坂の夏が峠を越えて、秋に向かって気温も下るという印象があります。

点火1時間半前の様子を遠くから撮影しました。こういうときにこのレンズは便利です。望遠鏡代わりになります。思いの外、多くの人が点火に関わっていることが分かります。

E-510 小さな不満@京都駅

2007年08月15日 18時22分04秒 | OLYMPUS E-510
人生においては、ど~でも良いよな些細なことだけれども、気になることがあるものです。そして、その些細なことが解消されないが為に、幸福感が全く得られないことがある、とゲーテもファウストの中で登場人物に言わせていた(ような気がする)。

E-510でその様な不満は何かといったら、それはもうレンズキャップ!

すぐ外れるのである。手持ちの3本のレンズすべてでそうだ。

今回の小旅行の始まり、京都駅の光景であります。デイバッグに本体と3本のレンズを入れ、普段はカメラの存在を感じず、何か気になる光景を見つけたら、サッと取りだし撮影。E-510の素晴らしいところだ。ところが、そういうときにかなりの確率でレンズにキャップがついていないのである。

キャップはどこじゃ~、とデイバックの中を引っかき回して捜すのは楽しくない作業であるし、第一、レンズに傷がつくではないか。キャップ緩すぎ!

最近はレンズにフィルターをつけないようにしているので、このキャップの緩さは気になる。別メーカーのキャップでもつけてみるかな。

しかし、今日などはレンズ基部側のキャップまで外れていたぞい。基部側のキャップは他のメーカーのものを流用するわけにもいかないだろう。困った。

今使っているレンズはいずれも安いものばかりなので、まあ、しゃ~ないと思えなくもないが、高いレンズでもこうだと困るよなあ。

真っ直ぐなものが、気持ちよく真っ直ぐに写る廉価版銘レンズ14-42mmも、ユルユルキャップで台無しだよ(半分冗談です)。

何とかしてくれ~オリンパス。

E-510 with ZD 35mm F3.5 マクロ

2007年08月14日 18時48分00秒 | OLYMPUS E-510
今年の夏は長雨の後に、比較的涼しい日が続いていましたが、ここしばらくは35度を超える日々です。

日中は外をぶらぶら歩く気にもなりません。というわけで、今日はコレ。

オリンパスのEシステムを購入するにあたって、とりあえずそろえた3本のレンズのうちの一本、ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5マクロで撮影したものです。

マクロレンズというのは、どのメーカーのものでもスッキリ・クッキリよく写るものですが、このレンズも例外ではありません。

そういえば、ZUIKO DIGITALには50mm F2.0という、すでに銘レンズの誉れ高い一品がありますが、そちらにもちょっと興味がわいてきました。日本には、いろいろなカメラメーカーがあり、それぞれ楽しめるシステムを構築できる。幸福なことであります。

E-510@京都市役所本庁舎

2007年08月13日 09時41分04秒 | OLYMPUS E-510
1931に完成した建物で、すでに70年以上経過しています。立派なものをたてて、それを長く使ってゆくというのが、一番重要なことではないかと思います。最初は多少の違和感があったとしても、立派な建物には景観そのものを作ってゆく力があります。

バブル期に東京都庁が建ったとき、あまりの豪華さに非難囂々でしたが、私にはなぜ非難するのかよくわかりませんでした。あれはあれで、立派な造成物です。京都市役所の建物が、70年前の時代を反映した様式であるように、東京都庁はやはり、建築されたときの時代をこれ以上は無いという形で反映しています。せいぜい100年以上大切に使って欲しいものです。

立派な建物を建て、長らく使ってゆく。時の経過が加わり、更に独自の雰囲気が醸し出されるというのが理想的な自治体庁舎だとおもうのですが、そういう点から見て、これはダメでしょう?と思わされるのが、大阪府庁舎です。なんだか今のダメダメぶりがそのまま体現されているような建物で、あれはさすがに建て替えた方がよいのではないでしょうかねえ。

これも、14-42mmレンズです。以前、EOS D60やKiss DNなどにボディキャップ代わりにつけて、愛用していたSIGMA 18-50mm F3.5-5.6等と、似たような位置づけのレンズですが、14-42mmの湾曲の少なさは特筆すべきです。

GR-D物語 その10 げに不思議なカメラなり

2007年08月11日 23時05分13秒 | RICOH GR-D
ぶっちゃけた話、性能的にはGR-Dというのは特に秀でたものではないと言えるでしょう。ディープなファンはいろいろ言っていますけれど。

いくらレンズが良いとは言っても、1/1.8インチ800万画素コンパクトデジカメの画像であって、一眼デジカメとは異なる質ですし、また、カメラ本体で作成されるjpegの質もそれほど良いものではない。そのあたりの事は、客観的な評価を下すこのサイトに詳しく述べられています。
http://www.dpreview.com/reviews/ricohgrd/
このサイトにおける評価は、1年あまり使ってきた私の印象と全く一致します。

特にOverall conclusioun
http://www.dpreview.com/reviews/ricohgrd/page12.asp
における、最終評価「above average」は、そのまま訳せば良さそうにも思えますが、実際には、日本メーカーのデジカメでこの様な評価は希で、大抵はrecommendedまたはhighly recommendedとなっていることから見ると、GR-Dの評価は低いといえます。

しかし、カメラの魅力はそれだけでないのが面白いところでありまして、、、GR-Dは一部の人の興味を強烈に引きつけるカメラであるというのも事実なのです。

私のGR-Dが、購入以後1年近くの間、不調続きであったころ、ダメなカメラだなあ~、といいながらも使っていたのですが、いつも、会うたびに熱い視線を送ってくるオジさんがいました。

あれほど、買わない方が良いと言ってあげたのに(オイオイ)、この前であったときに、買っていたのですよ、GR-Dを。いい年したオッさんが、嬉しそうに、なでまわすようにしながら使っていました。

それはそれでよいのですが、その人曰く、「とうとう買ったこのカメラ、大変気に入っているのだけれども、何だが隅が流れるんだよな~」。データファイルを見たところ、確かに、ちょっと流れています。ほんのちょっとで、気付かない人もいるかもしれないというレベルですけれども、ちゃんとした状態では無い。ここにも、新たな、迷える子羊が。これから、この人も、アレコレ悩みながら、幸福と不幸を行き来するのでしょう。

しかし、考えてみれば、たかが数万円の商品で、これだけ感情を揺さぶられるものもそんなに多くないわけでありまして、やはりGR-D凄い、ということかも知れません。

EF28-300@鴨川でバードウォッチング

2007年08月08日 15時44分00秒 | EF28-300F3.5-5.6L IS
30年ぐらい前から、水質管理が功を奏して、都市部の河川に鳥が戻ってきました。それ以前はサギすらいなかった。

Canon EF 28-300 F3.5-5.6L ISは明るさはあまり欲張っていないレンズだけれども、とても重い。EOS-1D系のボディにつけると、合計で3kgほどになります。肩に食い込む重さですが、目にするもの何でも対応できて撮れるという安心感があります。

ISも効果的です。画質は、特に欠点がないというもの。この大きさで、明るさを欲張っていない分、10倍越のズーム比ですが、比較的無理のない設計なのでしょう。画像に破綻はありません。しかし、例えば、A3程度の大きな紙に印刷したくなるかというと、そういう写真はあんまり撮っていないのです。

初めて訪れる場所や、何が起こるか判らない場所で、安心料のために重いレンズをつけている。あくまで、記録用として頼りになる相棒という感じ。ある意味24-105 F4と似ているといえるかも。

GR-D物語 その9 ちゃんと写る幸せ

2007年08月07日 19時57分50秒 | RICOH GR-D
なんだかGR-Dに関しては、ぶつぶつ文句ばかり言っているようなので、ちゃんと写ったものも載せましょう。

本当は好きなんだよ。欠点は目をつぶるとしよう(おいおい、また貶すのかい)。

見るだけで幸せになるものを載せよう、、、

といえば、やはりこういうものですなあ。

カメラに興味ある人にとって、GR-Dの黒いボディは目立つものらしいですが、そんなものどうでも良い一般人には、威圧感の少ないデザインとなっています。こういう場で、行儀悪くも机の上に置きっぱなしにして、時々撮影しても、いい(のかどうか、本当のところは判らないけど)みたいです。

GR-D物語 その8 四隅ともシャープだぜい

2007年08月06日 23時52分06秒 | RICOH GR-D
3度目の修理から戻ってきたGR-D。今度の修理もレンズをすべて取り替えるというものでした。さてその結果は如何に?

今度こそ大丈夫かな、何があっても落胆するのは止そう、とおおらかな気持ちでシャッターを切り、ピクセル等倍で確認したのでした。結果は、合格。

四隅とも満足できる描写です。これが、世のファンが言っている描写なんだろうなと、思わせるものが得られました。購入して1年近く経過して。ああ、長い道のりであった。

これで、めでたしと思いきや、まだまだ続きます。