京都の生活でカメラとレンズをレビューする

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GR-D物語 その10 げに不思議なカメラなり

2007年08月11日 23時05分13秒 | RICOH GR-D
ぶっちゃけた話、性能的にはGR-Dというのは特に秀でたものではないと言えるでしょう。ディープなファンはいろいろ言っていますけれど。

いくらレンズが良いとは言っても、1/1.8インチ800万画素コンパクトデジカメの画像であって、一眼デジカメとは異なる質ですし、また、カメラ本体で作成されるjpegの質もそれほど良いものではない。そのあたりの事は、客観的な評価を下すこのサイトに詳しく述べられています。
http://www.dpreview.com/reviews/ricohgrd/
このサイトにおける評価は、1年あまり使ってきた私の印象と全く一致します。

特にOverall conclusioun
http://www.dpreview.com/reviews/ricohgrd/page12.asp
における、最終評価「above average」は、そのまま訳せば良さそうにも思えますが、実際には、日本メーカーのデジカメでこの様な評価は希で、大抵はrecommendedまたはhighly recommendedとなっていることから見ると、GR-Dの評価は低いといえます。

しかし、カメラの魅力はそれだけでないのが面白いところでありまして、、、GR-Dは一部の人の興味を強烈に引きつけるカメラであるというのも事実なのです。

私のGR-Dが、購入以後1年近くの間、不調続きであったころ、ダメなカメラだなあ~、といいながらも使っていたのですが、いつも、会うたびに熱い視線を送ってくるオジさんがいました。

あれほど、買わない方が良いと言ってあげたのに(オイオイ)、この前であったときに、買っていたのですよ、GR-Dを。いい年したオッさんが、嬉しそうに、なでまわすようにしながら使っていました。

それはそれでよいのですが、その人曰く、「とうとう買ったこのカメラ、大変気に入っているのだけれども、何だが隅が流れるんだよな~」。データファイルを見たところ、確かに、ちょっと流れています。ほんのちょっとで、気付かない人もいるかもしれないというレベルですけれども、ちゃんとした状態では無い。ここにも、新たな、迷える子羊が。これから、この人も、アレコレ悩みながら、幸福と不幸を行き来するのでしょう。

しかし、考えてみれば、たかが数万円の商品で、これだけ感情を揺さぶられるものもそんなに多くないわけでありまして、やはりGR-D凄い、ということかも知れません。

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