京都の生活でカメラとレンズをレビューする

カメラ、レンズのレビューを日々の生活の中で行う。

使える感度自動制御 D300

2008年01月21日 23時20分35秒 | Nikon D300
最近は一眼タイプのデジカメも光条件に応じて、ISOが自動に変化するものが多い。最近買った3台の一眼デジカメ、オリンパスE-510、キヤノン40D、そしてニコンD300、すべてそうだ。しかし、本当に使う気になったのは、D300のみである。

まずは、E-510。光が足りなくなると、ISOがあがるのだが、400あたりでノイズが目立ちはじめ、800だと、相当である。これでは安心して使えないではないか。自動制御はしてくれるものの、被写体の質-つまり、後で大のばしにする可能性があるほどイケているのか、あるいは、記録されればよいといったものなのか-とISO値から期待される画質とを常に頭の中で天秤にかけておかねばならぬ。これじゃあ、自動制御してもらっても少しも気軽に撮影できるわけではないのだよなあ。はい、使えません。

次に、40D。こちらはE-510と違って、ISOを400や800にあげても画質はほとんど低下しない。そういう意味で、ISO自動制御は使える。しかしである、キヤノン40DのISO自動制御法には、釈然としないところがあるのである。どうにもISOが高めの値に設定されるのだ。これだけ光がふんだんなのだから、もっと低いISO値にしてくれ~と、結局は一定のISO値に手動で設定してしまうのである。

訳のわからないのは、初心者モードである「簡単ゾーン」にした方が、ISO値は低くなるのだ。ちょっとなれた人が使う「応用ゾーン」の方がISOが高いって、どういう事だ?プログラムAEモードに至っては感度自動制御を行うと、ISOの最低値が400から始まるのである。何を考えておるのだ、我が愛しのキヤノン様は??

そういう思いを抱きつつ使っていると、感度自動制御、使うのや~めた!となるのである。キヤノンD40では。

そして、ニコンD300である。完璧である。ISO自動制御はその最低値、最高値をユーザーが指定できるし、これ以上遅くなると自動制御が始まるというシャッター速度も指定できる。また、当然ISO800ぐらいでも画質の低下は無視できるほど小さい。D300と出会って、初めて使える感度自動制御にであえたという感じなのである。


お見事な画像処理 Nikon D300

2008年01月19日 09時58分38秒 | Nikon D300
どって事無い写真ですが、D300のすばらしさに唸らされる1枚である。

まずは右上の空。飛んでいません。完璧です。オリンパスE-510では、、、って、もういいか。EOS 40Dは意外に露光がセンシティブなところがあって、こういう輝度差の大きいシーンだと、オートブラケティングをしたくなるのだが、Nikon 300Dは安定している。空、階段の石畳、欄干、すべて質感が描写されている。

次に左上の樹木である。レンズはAF-S DX VR ED 18~200 F3.5-5.6G。こういったズーム比の大きいレンズで広角側、画面周辺の描写といえば、倍率色収差出まくりといったところだが、無いのである。目立った色滲みが。もちろん皆無ではないし、また、別のカメラにこのレンズを装着して比較したわけではないのだが、これは恐らくEXPEEDの効果なのだろうと思わせる見事なものだ。

最後は画面下側の地面である。高倍率ズーム広角側周辺でありながら、流れが目立たない。砂の一粒一粒がちゃんと立っている!

この様な性格のレンズをつけてもこういった絵が撮れるとすると、単焦点ではどんなことになるんだろうな。オールドニコンをあさってみるのもおもしろいかもしれない。また、ニコンマウントにはコシナー製のツアイスレンズもある。ツアイスレンズの性能に関しては、以前アダプターでEOS-1Ds IIにつけて他のレンズと比較し、ずば抜けた性能を確認したことがある。D300ではどんな絵が撮れるのだろうか。

と、次々と楽しき妄想が、、、、、

美しきファインダー&液晶モニター

2008年01月17日 20時01分38秒 | Nikon D300
D300は、改めて、ファインダーが撮影テンションに関わっていることを再認識させてくれる。オリンパスE-510では、見慣れてつまらなかった光景も、D300では、撮す気にさせてくれる。

撮影後の液晶モニターがまた良いのである。美しく、正確なカラーバランスで再現してくれる。E-510のは、再現性に難有りなんだよなあ。

あ、なんだかE-510、貶してばかりだけれども、これはこれで、良いところあるんですよ。ファインダーが少々悪くても、あの軽さは楽しい。性能がすべてではない。昔のハーフサイズカメラの楽しさって所かな。


白飛びフリーのカメラ D300

2008年01月16日 23時50分54秒 | Nikon D300
これはやばい。想像を超えた良いカメラだ。D300は。少し使っただけで、むむむと唸らされる美点が次々と。

例えば、こういった光景を撮ったときに、おや?!と思うのである。モニターではハイライト表示で白飛びした部分を示すような設定にしているのだが、白飛びしないのだ。本当に。オリンパスE-510だと、盛大に飛びまくるような空でも、これだけしか飛ばないのか?本当か?と思うほど、ごく僅かだ。キヤノン40Dも意外に良く飛ぶのだが、そういうものに比べると、ずば抜けて優秀だD300は。キヤノンEOS-1Ds IIよりも飛びにくいのだ。

ううむ。素晴らしい。

やってきました異文化圏へ ニコンD300

2008年01月14日 00時15分56秒 | Nikon D300
ははは、買ってしまった。

ニコンD300 + AF-S NIKKOR 18-200 f3.5-5.6 VR

今時買うとはどうかとも思ったが。というのは、今年は間違いなくキヤノン5Dがモデルチェンジするだろうし、ニコンだって遠からずD300のサイズのボディにフルサイズセンサーを搭載したモデルを出すだろう。

しかしまあ、その辺はいろいろと理由をつけて、やってきました異文化圏へ。心の中ではいくつもあるのだ、買うための理由は(屁理屈とも言う)。

思えばフィルムの時代からニコンのカメラは憧れだった。だけど、何となく縁がなくて買わなかった。一番買いそうになったのは、F5ジュニアことF100の時だったけれど、買う直前にEOS-1Vのガイド本の読んでしまって、おじゃん。

こうして手に取ってみると、想像していた以上にキヤノン文化圏との違いは大きい。デジカメなんて似たようなもので、マニュアルなど読まなくても大丈夫だろうと思っていたのだが、メモリーカードを入れるのにもとまどったぞな。露出補正表示のプラスマイナスが逆なのにはあきれたのを通り越して笑ってしまった。連写モードに変更する方法すら判らない。あちこちにダイアルが散在しているものだ。

本当に異文化だな。海外旅行をしているときのような楽しさだぜ!

さて、肝心の写りだけれど、ホワイトバランスは素晴らしい。露出は少し明るめに出るようだ。白飛びもE-510などに比べると、ずいぶん起こりにくい。全体の色調は少し派手目だけれど良くまとまっている。赤の飽和は少し速いかもしれない。まあ、このあたりは、いろいろなパラメーターをいじることで対応できるだろう。

全体的に使いごこちのよいカメラだ。

写真の建物は、京都大学人文科学研究所。1930年に竣工。スパニッシュ・ミッションという様式だ。大学の営繕課長のもとで、大学院生が主に行ったそうだ。冬の夕方の薄ら寒い光の中で撮影したのだが、いい色が出ている。

左京区役所 with Powershot Pro1

2008年01月12日 19時37分45秒 | その他
本当に久しぶりに引き出しの中からとりだして使ってみた。Canon Powershot Pro1。あれは何年前のことか。製品仕様にあるレンズの「L」に心ときめいた人も少なくあるまい。

今から考えるとずいぶん高い製品だ。Lレンズの効用といえば、まあ、なんちゃって、に近いものであったが、総じていえば、このカメラの画は大変好きだ。初期設定では少しケバイのだが、彩度を少し押さえると良い感じとなる。

特に良いのがホワイトバランスだ。この写真のように曇り空のくすんだ光の再現などは絶妙といって良いだろう。

レスポンスの遅さなど、既に時代を感じさせるが、それでも、こうして使ってみると、良いカメラだ。

なんてこと言いながら、心の中では、別のカメラの姿が、、、今度は「別の文化圏」へ行ってみようと思っております。