京都の生活でカメラとレンズをレビューする

カメラ、レンズのレビューを日々の生活の中で行う。

しっかり写るよいカメラ

2009年08月09日 21時39分16秒 | Powershot G10
購入して数ヶ月、毎日のように使っていたPowershot G10。たくさん撮ったけど、ここにはほとんどアップしないままだった。そろそろ次の機種が出てきそうだ。

というわけで、今日はG10で撮った一枚。京都じゃないけどね。

すばらしいカラーバランスと解像度。PCのモニターで見てほれぼれする写りだ。瓦の一枚一枚の質感が描写されている。

総括:CoolPix P6000 とPowershot G10

2009年08月07日 17時37分15秒 | Powershot G10
いずれの機種も2008年に販売が開始された、高級コンパクトデジカメだ。購入してしばらく使ってきたが、この諸行無常のデジカメ界にて、そろそろモデル末期の時期になってきた。総括してみよう。

高級コンパクトと呼ばれるジャンルには他にLumix LX3やリコーの諸々等があるが、画面の端が流れない質の良い広角レンズを備えた、使っていて気持ちの良いコンパクトデジカメがほしくなり、昨年(2008年)、いろいろ調べたのである。

リコーの製品はGR-Dでのあれこれ以来、購入する気が起らない。早々に購入候補から脱落。

パナソニックLumix LX3は24ミリからスタートするズームで、しかも隅々までくっきり良く映るみたいだ。高ISO時の描写もいいようだが、レンズキャップの開け閉めが面倒だ。こういったちょっとした面倒さがコンパクトカメラでは使用頻度に大きく影響するのだ。また、重箱の隅をつつくような画質の比較では、G10に比べると劣るようだ。実際にはあんまり意味はないとはいえ、そのようなゆるい(あくまで相対的だけど)画のカメラは、魅力が落ちる。

P6000もG10と比べると、例えばここ
http://www.luminous-landscape.com/reviews/cameras/pocket-battleships.shtml
などをみると、G10の圧勝である。

それでは、画質ピカ一のG10で決まりかというと、これまた微妙。デカ過ぎるのだよなあ。ポケットに気軽に入れて持ち運べるサイズではないのだ。却下。

まあ、こういうわけで、とりあえずCoolPix P6000を購入したのだ。比べてみれば画はよくないとはいえ、G10にはないレンズのゆがみを補正する機能やGPS機能があるということで、むりやり(?)納得しつつ。

ところが、実際に使ってみるとなんだか心地よくないのである。おまけのGPS機能は、あちこちのサイトで言われているように全く使い物にならない。衛星を捕捉するまでに10~15分はかかるありさまだ。

ボタンの押しごごちが良くないうえに、起動も妙に時間がかかる。さらに、高級感を損ねているのが液晶だ。画素数が少なくて、解像感がないだけでなく、全体に黄ばんだ色合いだ。撮影情報を示す文字のフォントもいかにも手抜き風のそっけないものだ。起動時に示されるCoolPixという文字は凝ったものだが(画像だけれども)、それぐらいの愛情をフォントにも注ぎ込んでほしかったなあ。

というわけで、喜びもなく、しばらく、淡々とCoolPix P6000を使っていたのだが、とうとう誘惑に負けて買ってしまったのである。Powershot G10。

購入してみると、実によいカメラであるG10は。ボディの高品位感は以前使用していたPowershot G7と似ているが、広角側が28ミリまで伸びているのは大きい。個々のボタンを押したときのレスポンスの良さ、液晶の美しさ、表示のこじゃれていること等々、CoolPix P6000とは全く別次元である。しっかりと愛情をもって設計された製品がもたらしてくれる喜びだ。

肝心の画像であるが、これが実にすばらしい。キャノンのコンパクトデジカメは広角側が弱い(そもそも、28ミリまで対応しているモデルが少ないのに加えて、対応していても、端がボケボケ)のだが、Powershot G10の28ミリは全く問題ない。隅々までくっきりと気持ちよく映る。

キャノンのデジカメの美点であるカラーバランスの巧妙さもある。自然な色合いでありながら、少しだけ実物よりきれいにうつる絶妙なバランスだ。解像感も高くてA4ぐらいまでの引き延ばしならば、一眼デジカメの解像感とも区別がつかないぐらいだ。

実は、液晶表示ではイマイチなCoolPix P6000だけれども、パソコンで見ると、そんなに悪くはない。残念だねえ。液晶。かつてのフィルムカメラならともかく、現在のデジカメはカメラで撮影したデータをカメラで楽しむ、あるいは、確認するということもあるのだ。P6000は、その点が過小評価されているようだ。使うたびに残念感が湧き上がるCoolPix P6000なのであった。

さて、2009年8月の段階ですでにG10はディスコンらしい。次はどうなるか?ハイビジョン対応の動画を入れてほしいのがとりあえずの希望だが、何といっても改善してほしいのはサイズである。似たような画像素子、性能のP6000があのサイズなのだから、もう少しは小さくなるだろう。動画とサイズ、この二つの面で進化したら、買い替えてもよいかなと思っているのだ。ああ、諸行無常。

と思っていたら、ソニーがやってくれた。新たな画像素子である。紹介サイトで見る限り、かなりよさそうだ。本当のところはどうなんだろう。楽しきかな、諸行無常。