歩かない旅人

牛乳を毎日飲む人よりも、牛乳を毎日配達している人の方が健康である。

 民主党のダイチョンボ駐中大使任命。

2012-07-03 11:46:31 | 月刊雑誌。週刊雑誌を読んで
 雑誌『WiLL』8月号で、参院議員の西田昌司氏が、【 売国大使 丹羽宇一郎の大罪 】という論文を二日間にわたって書き写したのですが、昨日購入した、雑誌『正論』8月号でも、櫻井よしこ氏が、同じような趣旨で書かれています。民主党政府はこの丹羽氏の発言について、ほとんど触れないようにしています。
 マスメディアも似たようなもので、この国は本当にグズグズになって行きつつあります。今日の新聞では民主党分裂と見出しだけは派手派手しく出ていますが、分かりきったことで、何にも変わらないようで、少しは変わっていくのでしょうか。今月の『正論』8月号はないよう豊富で、特に≪恥を忘れた「ニッポン人」≫を総力ワイドとして扱っています。
 内容が(河本潤一)、(最低指導者鳩・菅)、(大王製紙井川一族)、(猫ひろし)、(辻本清美)、(朝日新聞主筆)、(美味んぼ・雁屋哲)、等を各筆者が二十七ページにわたって書き込んでいます。河本問題の渦中の議員、片山さつき氏・世耕弘成氏・八木秀次氏の対談も載っています、読み終わらないうちにどんどん次から次と読まなくてはならないものが、出てきます。
 今日はそのうちのこの前書いたばかりですが、駐中大使丹羽宇一郎しについての櫻井よしこ氏の論文を今日。明日と二日にわたって書き写してみようと思います。
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 《 特集 中国が狙っている 》
 【 丹羽さん、国を売るのは おやめなさい 】 一回目
  ●、大使としてはもちろん、日本人として論外の人物。何故 この人物の更迭を求める声が大きなうねりとならないのでしょう。問題はそこに有ります。
       ジャーナリスト      櫻井よしこ
[  国を売る輩 ]
 「Voice」三月号に「日中の衝突は身体を張って阻止する」と題された丹羽宇一郎在中国日本大使のインタビュー記事が掲載されました。ここで丹羽氏は故周恩来元首相の、「和するば益、争えば害」、という言葉を引用し、日本が中国を批判することを牽制しています。丹羽氏はこう言います。
 「(日本に留学経験のある中国人に)どうして日本人は中国人の悪い報道ばかりを一生懸命するのですかと聞かれました。そういう日本人は一体何を目指しているのですか、と言う事です。中国人の悪口を言ってせいせいしたいだけなのかもしれませんが」
 わたしは「SAPIO」六月二十七日号で丹羽氏を痛烈に批判しました。「そもそも『争い』を仕掛けてきているのは、常に中国です。日本の領土であることに争う余地もない尖閣諸島を『問題化』し、理不尽にも奪い取ろうとしているのは中国です。『和すれば益、争えば害』の言葉は中国に向けてこそ発するべきものです。丹羽氏は一体どの国の大使なのでしょうか。尖閣諸島を守る第一歩はまず丹羽氏を更迭することだと言わざるを得ません」。
 その直後です。英国の「ファイナンシャル・タイムズ」のインタビューを受けた丹羽氏は、石原慎太郎東京都知事の尖閣等購入計画について、「実行されれば、日中関係に重大な危機をもたらす」、と述べたのですそれだけではありません。五月四日、訪中した横路孝弘衆院議長と習近平国家副主席との会談に同席したおりには、日本国内で石原氏の計画を支持する意見が多数を占めることについて、「日本の国民感情はおかしい」、「日本は変わった国なんですよ」とのべていたことも明らかになりました。
 後になって、丹羽氏は、「個人的見解だった」と弁解しましたが公の地位にいる人物がどんなメディアであれ発言するということは、個人的見解では済みません。丹羽氏は自身の公的立場に責任と義務をまったく認識していないということです。そして、「日中関係に重大な危機をもたらす」という発言は明らかに中国側の言い分を代弁しているのであって、日本側の言い分の代弁しているものではありません。丹羽氏は完全に自分の立ち位置を倒錯させています。
 尖閣諸島は日本固有の領土であり、どの国とも領土問題は存在しないというのが民主党政権ではあっても日本政府の立場と真っ向から衝突する考えを公に口にするこの人は、一体どういう心構えをしているのでしょうか。はっきりしているのは、丹羽氏は大使として、日本国の国益を代表していないことです。大使の職に就いても、中国を相手に商売をする人の立場のままなのです。
 商売人ですから、お金儲けが一番大事ということになるのでしょう。もちろん経済活動で成功することは大事だと思いますが、国家にとっても人間にとっても、経済を超えたもっと大事な価値のあることを忘れてはなりません。丹羽氏はそれが分からないようです。『WiLL』七月号に深田祐介さんが、「尖閣諸島をこう活用背よ』、という文章を書かれています。
 何年か前、深田さんが大使になる前の丹羽氏に話を聞いたところ、「将来は大中華圏の時代が到来します」、「日本は中国の属国として生きていけばいいのです」と言われ、仰天した深田さんが、「日本は中国の属国にならなくちゃならないんですか」と聞き返すと、「それが日本が幸福かつ安全に生きる道です」と繰り返したそうです。
 そういう考えの人物なのです。それにしても丹羽氏は一体どういう教育を受けて成長した人なのでしょう。これまでどういう生き方をしてきた人なのでしょう。日本人として、信じがたい思いです。本当は使いたくない言葉ですが、こういう人間を「国を売る輩」というのです。丹羽氏は中国大使に任命されたとき、「誰がやっても傷だらけになるなら、俺がやればいい」と語ったそうです。
 「傷だらけになる」とは、どういう意味でおっしゃったのでしょうか。中国に批判をされ手傷だらけになるという意味でしょうか。でも丹羽氏は中国に批判をされて傷だらけになるという意味でしょうか。でも、丹羽氏は中国には批判されていません。中国の立場から発言する人ですから、批判されるどころか、「うい奴」、「使い勝手のよい奴」と思われているのでしょう。
 本来は相手国に日本国の国益を突きつけるのが大使の仕事です。ですから摩擦は起きるとしたら、相手国との間に起きるものなのです。ところが、中国に属国的な立場を取る丹羽氏の場合、相手国との間に摩擦は起きません摩擦が起きるのは日本国国民及び日本国政府との間なのです。尖閣諸島という日本固有の領土を破棄するかのような丹羽氏の発言は、領土領海を主張し国民を守るという独立国の基盤を打ち砕くもの、許し難い発言です。
 [ 非常に唯物的な人間 ]
 戦後の日本の問題は、目に見える豊かさ、手で触ることのできる豊かさというものに至上の価値を置いたところから生じています。もちろん経済も大事ですし繁栄も大事です。しかし、それを超えた精神的な誇りが日本文明の中心にあったことを、丹羽氏は忘れています。黒船によって国の扉をこじ開けられ、その後は西欧に追いつけ追い越せと目覚しい歩みを遂げた日本人です。
 何故それが可能だったのでしょうか。国民全員が、自分や自分の組織の利益でなくて、国家としての立ち位置を強くしようという公の気持ちを非常に強く持っていたからでしす。丹羽氏に決定的に足りないのはそれです。この人は物質に溺れ、物質に負けている人なのです。非常に唯物的な人間。だからこそ中国人の心情とぴったり合うのではないでしょうか。
 丹羽氏はこんな発言もしています。「中国は非常に仁義に厚い国です。だから、日本のしたことは忘れていません」、「儒教の精神とか、そういうものは中国に残っています」と。中国のどこに儒教の精神が残っているのでしょう。たとえばチベットやウイグルに対する弾圧、世界のならず者と言われている北朝鮮へ秘密裏に行なっている援助、漢民族を含めて行なわれている言論統制、中国共産党のメンバーとコネのある人たちには自由で豊かな生活を保証し、そうでない人には教育の機会さえ藻十分に与えないという政治は儒教の価値観とは正反対です。
 大使であるなら、そうした全体像を見て中国という国を判断しなくてはなりません。それにもかかわらず、上記のような発言ができるのは、丹羽氏が中国共産党中枢の人々にとてもよくしてもらっているとか、社長・会長をなさっていた伊藤忠もそういった方針の下で儲けさせてもらっていると言った、非常に浅いところでしか判断していないからだと思います。・・・・・・・(以下明日に続きます)
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 チャイナに関してはどのメディアも腰が引けています。どんな恐ろしさを秘めているのでしょう。丹羽宇一郎氏は、安保闘争の先頭を切って突入した全学連の闘士だと何かで見ました。共産主義に限りない憧れをまだ持ち続けているのでしょうか。