みどりの船

絵本と絵本まわりのこと、日々の雑感を少し。

ねこのオーランドー海へいく

2006-06-28 | とびきり好きな絵本
ねこのオーランドー シリーズ

暑いです。夜の今の時点で、まだ室温28度弱、
湿度55~60%の間です。
う~ん・・・暑い、暑いよ~!!

さすがに、外気はもうちょっとさわやかな感じが
しますが、昼間はじっとしていても汗ばむ陽気。
しかもかなりじっとりです。

コハさん、本日、滝のような汗をかきながらの
昼寝で、眠りも浅く・・・
その脇でわたしは、バカンス?避暑?に
行きたいなぁ・・・と、
この絵本を見ながら、ずっと夢想していました。

この絵本に出てくる主要な人物?が、
ねこのオーランドーとその妻グレイス
そして彼らの3匹の子ねこ
パンジー(三毛ねこ)、ブランシュ(白ねこ)
ティンクル(黒ねこ)の一家です。
みんなそれぞれにキャラクター色満載。
(わたしは、こういうのにとても弱いらしい・・・
 ということにやっと気づく。)

扉をめくると、だらしなく寝そべる一家の図。
まるで、今日のうちの様子と同じです
あまり暑くて、グレイスは顔色が悪くなるし、
子どもたちは、お高いエビさえ食べようとも
しなくなり、困り果てているオーランドー。

そこへ走りこんできたのが、馬のバルカンです。
おくさんと息子を連れて、海辺のオウルバロウへ
でかけるところだから、一緒に行かないか?
というお誘い。
とんとん拍子にことが進んで、ねこと馬の一家が
一緒に、海辺の町へ出かけることになるのです。

この絵本、かなり文章量がありますが、
読んでいてとても楽しいです。
黒ねこティンクルのこだわりや、考えることが
いちいちおかしくて・・・好き。
ペットとして飼っている”クモ”を、一緒に連れて
行くあたり、人間の子どももやりそうなこと。
それぞれこだわって持っていく旅の荷物も、必見です。

なんといっても、この絵本は絵が素晴らしい!
ねこも馬も、ねこらしいし馬らしいのに、妙に
人間っぽいところもあって、ひじょうにユーモラス!
丁寧に描き込んであって、大型の版がとても
生きています。
なんというか、見飽きることがない絵だなぁと
思います。
次々と展開されるお話に出てくる人間たちも、
味がある個性的な人ばかりで、ありそうでなさそうな
お話が、ひきたっています。

     * * * * *

オーランドーはシリーズで、『ねこのオーランドー』
『ねこのオーランドー農場をかう』の3冊出て
いますが、調べると、今手に出来るのは、農場だけ
なんですね。
この絵本も、すごく楽しくて個人的に一押しなのに
・・・・残念。

久しぶりにオーランドーを読みながら、夏の予定を
あれこれ考えた一日でした。
もうすぐ7月、もう夏の予定は、お決まりですか!?

     * * * * *

『ねこのオーランドー』
 キャスリーン・ヘイル 作・画 / 脇明子・訳 
 福音館書店

『ねこのオーランドー海へいく』
 キャスリーン・ヘイル 作・画 / 小沢正・訳
 童話館出版

『ねこのオーランドー農場をかう』
 キャスリーン・ヘイル 作・画 / 脇明子・訳
 童話館出版
コメント (4)
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