ちょっと勘違いで、大違い（５）

明日から、いよいよ夏休みです。

ハナコ　「けっこう宿題があるんだ。」

ママにそう話すと、

「じゃあ、これ読んだら。きっとためになるわよ。」

ママは、そう言って、１冊の絵本を出してくれました。


アリとキリギリス

原っぱに、アリとキリギリスが住んでいました。アリは、暑い夏中、汗を流して働いて、ずっと食べ物を集めました。キリギリスは、木陰で、バイオリンを弾いて、歌って、踊って、楽しく遊んで夏を過ごしました。秋になって、そして寒い冬になりました。原っぱには、もう食べ物はありません。でも、アリのところには、食べ物がありました。やさしいアリは、おなかをすかせて困っているキリギリスに食べ物をわけてあげました。


読み終わって、

「よーし、わかった。夏休みはがんばるぞ！」


ハナコは即効、




おこずかいをまとめて、





バイオリンを買いに行きました。


これで楽しい夏休み、間違いなし！？

（週末は、このストーリーから、人生の知恵をまじめにウンチクります。）