木曽Now

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秋の七草になぜ?

2017年09月13日 08時02分26秒 | 木曽Now

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万葉集に
山上憶良が
詠んだ歌
「秋の野に
咲きたる花を
指折り
かき数ふれば
七草の花。
萩の花
尾花
葛花
撫子の花、
女郎花また藤袴
朝貌の花」
がある。

尾花は
ススキのことである。

他の花は
それなりに
美しい花だ。

ススキだけ
取ってつけたように
異質な感じがする。


ウォーキング中に
ススキの花を見つけた。


花弁がないため
仕方がないのだが
イネ科の花は
とにかく地味である。


ススキは
小さな花(小花)に
黄色いかんざしのような
雄しべを3本
つけている。


雌しべは
葯から風で
飛ばされてきた
花粉を受け止めるため
ブラシのような
形をしている。


派手さは
全くないが
よく見ると
なかなか可愛い花だ。


でもこれだけで
山上憶良さん
七草のひとつには
加えないだろう?!

ススキは昔から
稲穂に代わって
十五夜に供えられてきた。

また切口が鋭く
魔除けになるとされ
軒下などに飾られる。

何より
茅葺き屋根の
材料とされ
各村々は
茅場まで持ち
大切にしてきた。

(奈良県宇陀郡曽爾(そに)村太郎路(たろじ)集落の茅場だった曽爾高原)

他の七草も
美しいだけでなく
薬草など有用植物として
大切にされてきたが
ススキも決して
負けていないはずだ!

そのあたりが
理由ではないだろうか?