『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

ビットコインがイーロン・マスクのTwitterで激しく乱高下

2021-05-30 00:30:48 | 日記
ビットコインの価格はゼロサムゲームだから、利益得た人がいれば損をする人もいます。最近のように価格変動が激しく
実体経済への影響が出て来ると規制へ向けた動きを求める人が増えるのは当然でしょう。しかし、まだビットコインで
資金移動をしたい人たちにとって無くてはならないものでしょう。関係する監督省庁・イーロン・マスクなどの大物の
発言により乱高下を繰り返すも高値を目指す気がします。人間の欲望にはきりがない。結局大幅な金融規制をするしか
人間の金儲けしたい欲望を抑えることは出来ないのです。
以下抜粋コピー
 ビットコインが激しい乱高下を繰り返している。ビットコインの先行きについて、支持派と懐疑派で見解は180度違う。
その理由は実態のないバーチャルなビットコインには、買い時なのか、売り時なのかを見極める基準が存在しないからだ。
実態がないことに拘ればどんな価格であれ、取引価格を肯定し難くなるのは当然であり、取引価格に拘れば、「バーチャ
ルで何が悪い」という水掛け論に陥る。ビットコイン創生の頃には、ブロックチェーンと言う最新のテクノロジーをまと
って登場して来たため、何か途轍もなく革新的なものと受け止めるムードがあった。国家や企業の関与が存在しないので
監視されたり制限されることがなく、個人間で直接送金することが可能で、手数料も掛らないかごく僅かであるとメリッ
トが伝えられた。ビットコインに実態らしきものがあるとすれば、マイニングである。マイニングとは、ネットワークに
分散して保存されている取引台帳上のデータと、追加される対象期間中に発生した全ての取引データとの整合性を確保し
ながら、正確に記録することだ。文字にすると当たり前の簡単な記述になってしまうが、分散して保存されている取引台
帳のデータと、追記する取引データの全てを、正確に検証したうえで追記するという作業には、膨大な計算が必要になる。
この膨大な計算処理を行って追記作業を成立させた人には、報酬としてビットコインが支払われる。まるで鉱山でコツコ
ツと採掘作業を続けた人に報酬が支払われることが連想されるので、この作業をマイニング(採掘)と呼ぶ。
 報酬として手にしたビットコインの価値が、採掘に投資したコンピューターシステムや費消した電気代、人件費等の
諸々の経費を上回っていれば問題はないが、余りに膨大な電力を費消するため、マイニングの拠点は石炭火力発電の
電力が供給される低廉なコストと外気温が低い地域を求めて、中国の高山地帯に設定されることが多いという。
 石炭で発電された膨大な電力を使うマ
イニングは、脱炭素社会へ旋回しつつある世界の潮流とは明らかに相反する作業ということになる。 電気自動車大手
の米テスラを率いるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が、ビットコインによるテスラ車販売の停止を発表し
た理由が、マイニングによって膨大な電力を費消することへの懸念だと伝えられたのは尤もなことだ。
 不自然なのは、ビットコインでテスラ
車が買えると発表したのが2月で、撤回したのが5月だということだ。イーロン・マスクほどの人が、2月にはマイニ
ングの抱える問題点に無知で、5月になってそれを知り俄かに心を痛めて方針を変えた、というストーリーに信憑性を
感じる人は多くないだろう。何しろ同一人物の発言によって、2月にはビットコイン価格が大きく値上がりし、5月に
は半値になるほどの値下がりを見せたのだから、単なる気まぐれ発言にしては罪が重すぎる。そしてこの一連の動きが
ビットコインの捉えどころのない存在感を象徴している。いくら発行枚数が限られているとは言っても、あくまでも
バーチャルマネーということだ。実態がないから売買を判断するための基準もない。上がりそうだと思う人が多くなる
と一気に値上がりし、値下がりを察知した時の恐怖感は一気に膨れ上がって値崩れを起こす。その結果が、荒い値動き
となって人々の注目を集め、ビットコインに接近する人と距離を置く人とを生み出す。ビットコインの取引はゼロサムゲーム
だから、得られた利益の総量に等しく財産を喪失した人が存在する。ゲーム参加者の中だけで財産の遣り取りが行われ
ている限りにおいては、鷹揚に構えていた社会も、実体経済への影響が出て来ると規制へ向けた動きを求めることになる。
 存在感を増すほどに制限が多くなるという、二律背反を宿命付けられたビットコインは、落ち着いた取引環境を求めて
さすらい続けることになる。

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