楽天田中将大投手(32)が、沖縄・金武町キャンプ第2クール初日の6日にもチームへ合流するようです。早ければ2月の段階で実戦登板があるのかもしれません。3月だけとなるとせいぜい3,4回しか実戦が踏めないので開幕投手が務められるのか心配です。いずれにしても、対戦球団関係者以外、エースとしての活躍を本人・楽天・ファンも希望しているはずです。
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楽天・田中将大投手(32)の帰還で一気に〝ストップ・ザ・ホークス〟の序列が変動することになった戦国パ・リーグ。キャンプ直前の〝凶報〟に対戦するライバル5球団のショックは計り知れないが、現実的にここから3月26日の開幕へ向けて対田中将対策を練っていかなければならない。中でも一番の悩みどころは、ローテーション問題となってくる。
対戦するライバル球団のある首脳陣は「ただでさえ手強いメンバーに、確実に2桁勝てる投手が加わるのは脅威でしかない」と警戒を強めている。
古巣に戻るとはいえ、7年間MLBでプレーしメジャーリーグのスタイルにアジャストしてきた田中将が日本の滑らないボール、硬過ぎないマウンドの感覚を取り戻すには少しの時間がかかるかもしれない。
ただ、それでも名門ヤンキースでローテーションを守り78勝を挙げてきた超一流投手。チームに合流するのはキャンプ中盤の見込みだが、現在予定されている3・26開幕戦までには戦闘態勢を整えてくるだろう。
問題は迎え撃つパ5球団の考え方だ。現状が2013年に公式戦24勝0敗1セーブの圧倒的な投球で楽天を日本一に押し上げた全盛期の投球ではないとしても、百戦錬磨の経験から常に最悪を想定しながらゲームを作る能力はピカイチ。状況や打者を見ながらギアを切り替え、状態が悪くても投球を組み立てる絶対値の高さは脅威でしかない。
当然、こんな葛藤がライバル球団の中から聞こえてくるのも田中将が超一流と認識されている証だ。「本当に厄介な投手が帰ってきたと思う。実際に対戦することを想定すると、田中が投げる試合にエース級の投手はぶつけられないと判断するチームは出てくると思う。どの試合に勝っても1勝は1勝だからね。わざわざエースを田中の試合にぶつけて落とすより、登板をずらして(3連戦の)あとの2試合を取りに行く判断をする方が現実的」(某球団首脳)
先発投手の質量が豊富なソフトバンクならまだしも、それ以外の4球団については1、2点勝負のロースコアゲームが前提となる田中将の登板試合に自軍のエースをコンスタントに投入できるのかという悩みだ。
かつて、5年連続防御率1点台の偉業を置き土産に11年オフに日本ハムを卒業していったダルビッシュ有投手(現パドレス)は「(日本では)フェアな勝負ができなくなった」と、メジャー挑戦に至った日本での葛藤をファンに説明したことがある。
しかし、打てないことを前提にゲームプランを立てなければならない現場首脳陣にとって、田中将の登板試合に負けてもいかに3連戦を勝ち越すかのリスク管理が優先課題となってしまうこともまた事実。田中将の日本復帰はそれほどライバル球団に与えるインパクトも大きいということだ。
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今年の楽天キャンプの様相は明らかに異なる。ベテランを中心に意欲的な調整が続いているのだ。長年楽天を取材する東北在住の報道陣ですら「今年は異例の早さ。いや、ちょっと早過ぎる」と目を丸くするほどの調整具合はなぜなのか? 背景には田中将大(32)の電撃加入があると言われる。
元ヤンキースの剛腕が投手陣に加わったことで先発争いは例年以上に激化。現時点で先発枠は田中将に加え、涌井、岸、則本昂のいわゆる「四天王」が当確と言われる。しかし、この4人ですら「安泰」というわけではない。
実際、石井監督は3日の会見でここ2年で計10勝に終わっている則本昂の名を挙げ「今年ダメだったらあまりいい方向に進まない」と猛ゲキ。あえて公の場で奮起を促した。こうした田中将の加入による競争激化がベテラン勢や主力投手に無言の刺激を与え、結果的に投手陣の仕上がりを早めているとみられる。
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