東京湾や湾岸エリア周辺を中心に記録的な暴風ですが、英国でも政治的暴風です。ボリス・ジョンソン首相の弟、ジョー・ジョンソン下院議員が21人の保守党議員除籍に抗議し、5日にビジネス・エネルギー・産業戦略省の閣外相を辞職し政権が大きく揺らいだ中、今度は重要閣僚であるラッド労働・年金相の辞任です。ラッド氏は「無所属の保守」を掲げ、来る総選挙ではジョンソン首相と全面対決でしょう。閣僚の相次ぐ辞任で、就任して50日弱のジョンソン英国首相が短命に終わる可能性が浮上しました。
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英国のジョンソン政権の重要閣僚であるラッド労働・年金相が7日、辞任し、与党・保守党を離党した。EUと合意しないまま、10月末のEU離脱に突き進むジョンソン首相に抗議しての辞任で、首相にとっては痛手となる。
ラッド氏は7日、ツイッターの投稿で、政権が「合意なき離脱」への備えには熱心なのに、離脱条件の見直しに向けたEUとの協議に力を入れておらず、「もはや合意を得た上での離脱を目指しているとは思えない」と指摘。
さらに、離脱を延期するために超党派の議員が提出した法案に、党方針に反して賛成した21人の保守党議員を政権が除籍したことに対しても、「民主主義への攻撃」「政治的な破壊行為」などと非難した。
英紙サンデー・タイムズによると、ラッド氏は次期総選挙では「無所属の保守」を掲げて立候補する方針という。
ジョンソン政権は7月末に発足。10月末の離脱にこだわり、「合意なき離脱」を避けようとする議会と対立している。打開策としてジョンソン氏は解散総選挙に打って出ようとしているが、実施に必要な野党の賛成が得られず、手詰まりの状態だ。
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