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↑朝日新聞 2008/11/28記事↑
日経ビジネスオンラインで「さよならウラン、こんにちはトリウム
米中印が続々参入…福島原発事故で浮上した未来の原発」を読みました。
今回の 東電の原発事故 により 世界はこのトリウム原発へと舵をきると思われます。
↓記事より一部↓
3月21日に英国のデイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)に掲載された「中国がトリウムでリードする(China is Leading The Way With Thorium)」と題する記事を見てみよう。要訳すると次のようになる。
津波が福島ウラン原子力発電所を襲い、原子力に対する国民の信頼を失うことになる数週間前のこと。中国はトリウムをベースとする原子力発電の技術開発に乗り出したことを公式発表した。このことは、あまり注目を浴びることなく見過ごされた。
中国科学院は、「トリウム溶融塩炉システムを選択した」と述べている。
この、液体燃料のアイデアは、もともと1960年代に米国のオークリッジ・国立研究所の物理学者たちによって切り開かれた。しかし、米国は持っていたボールを落としてしまったのである。
中国の科学者たちは有害廃棄物がウランより1000分の1以下になり、トリウム溶融塩炉は、本質的に悲惨な事故を起こしにくいシステムなのだ。(Ambrose Evans Pritchard)
この記事の中では、元NASAのエンジニアで、トリウムの専門家であるカ-ク・ソレンセンのコメントも紹介している。
「この原子炉は驚くほど安全な構造になっている。もし、過熱し始めると、小さな栓が溶けて溶融塩は鍋の中に排出される。津波で損傷して使えなくなるコンピュ-タ-も、あるいは電動ポンプも不要である。原子炉自体で安全が守られる」
「日本で見られたような水素爆発のようなことも起こらない。それは大気圧で運転されるからである。放射能漏れもなく、スリーマイル島、チェルノブィルあるいは福島のように制御不能状態が長く続くようなことはありえない」
もう1つ、3月19日、ウオール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)の「この先に異なる原子力はあるか(Does a Different Nuclear Power Lie ahead ?)」というタイトルの記事を要約して紹介しよう。
福島原発事故は、結果的に原子力産業に再度“足かせをはめる”契機となりそうだ。
日本に設置されている固形燃料ウラン原子炉は時代遅れの技術であり、より安全でかつコストの安い、全く異なった種類の核エネルギーによって置き換えられ、次第に消えていくだろうといった議論がここ数年の間に始まっていた。それが、トリウム液体燃料原子炉である。
トリウムは連続的にウラン233を作ることによってトリウム自身の燃料を生み出し(=増殖させ)、同じ量の燃料からウランの約90倍のエネルギーを生み出すことができる。ウラン233の核分裂反応によってプルトニウムその他核兵器製造原料を発生することがない。トリウム溶融塩炉方式では、燃料が最初から溶融しているのだから、燃料棒のメルト・ダウンということはあり得ない。そして、核反応は冷却に従って減速される。
新しい技術は、常に完成するまでに成熟したライバル技術と格闘することになる。しかし、トリウムのライバルであるウランはすでにコスト面で沈没した。
最初の鉄道ができた時、コストあるいは信頼性で運河と競争できなかった。今こそ、トリウムのポテンシャルを見いだすことを始める時だ。 (by Matt Ridley)
トリウム熔融塩原子炉"FUJI"
NPO「トリウム熔融塩国際フォーラム」に下記図も含めて詳しく紹介されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/05/d1d4caad03ad3f2587a7a946861dd2d5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a1/d3447dc516e611d5b162c92a2aaa6869.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/bf/d18ae317a38a861c698bc0406cd97a13.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ed/6bd1cb5a219e7a332831a942cc38e14e.jpg)
今回の事故で福島第一原発の各格納容器の上のプールに、使用済み燃料 が1~6号機合計で4546本 も保管されている事が判明しました。恐ろしいことです。
更に、驚く事は、敷地内にある 供用プールには、過去に各プールから移動して集められた使用済み燃料6375本 が保管されているのです。(過去記事◆ 使用済み燃料約6400本 福島第一原発4号機から50メートルの共用プールにある!!!)
高レベルの放射線を出し続け、奪われたり、故意に持ち出されたら、核爆弾に利用される危険があるというのに・・・。
危険な原発のすぐそばに、地下深く埋めるしかない高レベル放射性廃棄物が最終処分場も決められないまま、放置されているのです。
今回の事故で、その存在が ウヤムヤにされてしまう事がないように それらの落ち着き先を注視するべきだと思います。
水素爆発で核汚染物質が大量に大気に放出されたのを、水蒸気だと誤魔化して発表した事も決して忘れてはいけない。
日経ビジネスオンラインで「さよならウラン、こんにちはトリウム
米中印が続々参入…福島原発事故で浮上した未来の原発」を読みました。
今回の 東電の原発事故 により 世界はこのトリウム原発へと舵をきると思われます。
↓記事より一部↓
3月21日に英国のデイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)に掲載された「中国がトリウムでリードする(China is Leading The Way With Thorium)」と題する記事を見てみよう。要訳すると次のようになる。
津波が福島ウラン原子力発電所を襲い、原子力に対する国民の信頼を失うことになる数週間前のこと。中国はトリウムをベースとする原子力発電の技術開発に乗り出したことを公式発表した。このことは、あまり注目を浴びることなく見過ごされた。
中国科学院は、「トリウム溶融塩炉システムを選択した」と述べている。
この、液体燃料のアイデアは、もともと1960年代に米国のオークリッジ・国立研究所の物理学者たちによって切り開かれた。しかし、米国は持っていたボールを落としてしまったのである。
中国の科学者たちは有害廃棄物がウランより1000分の1以下になり、トリウム溶融塩炉は、本質的に悲惨な事故を起こしにくいシステムなのだ。(Ambrose Evans Pritchard)
この記事の中では、元NASAのエンジニアで、トリウムの専門家であるカ-ク・ソレンセンのコメントも紹介している。
「この原子炉は驚くほど安全な構造になっている。もし、過熱し始めると、小さな栓が溶けて溶融塩は鍋の中に排出される。津波で損傷して使えなくなるコンピュ-タ-も、あるいは電動ポンプも不要である。原子炉自体で安全が守られる」
「日本で見られたような水素爆発のようなことも起こらない。それは大気圧で運転されるからである。放射能漏れもなく、スリーマイル島、チェルノブィルあるいは福島のように制御不能状態が長く続くようなことはありえない」
もう1つ、3月19日、ウオール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)の「この先に異なる原子力はあるか(Does a Different Nuclear Power Lie ahead ?)」というタイトルの記事を要約して紹介しよう。
福島原発事故は、結果的に原子力産業に再度“足かせをはめる”契機となりそうだ。
日本に設置されている固形燃料ウラン原子炉は時代遅れの技術であり、より安全でかつコストの安い、全く異なった種類の核エネルギーによって置き換えられ、次第に消えていくだろうといった議論がここ数年の間に始まっていた。それが、トリウム液体燃料原子炉である。
トリウムは連続的にウラン233を作ることによってトリウム自身の燃料を生み出し(=増殖させ)、同じ量の燃料からウランの約90倍のエネルギーを生み出すことができる。ウラン233の核分裂反応によってプルトニウムその他核兵器製造原料を発生することがない。トリウム溶融塩炉方式では、燃料が最初から溶融しているのだから、燃料棒のメルト・ダウンということはあり得ない。そして、核反応は冷却に従って減速される。
新しい技術は、常に完成するまでに成熟したライバル技術と格闘することになる。しかし、トリウムのライバルであるウランはすでにコスト面で沈没した。
最初の鉄道ができた時、コストあるいは信頼性で運河と競争できなかった。今こそ、トリウムのポテンシャルを見いだすことを始める時だ。 (by Matt Ridley)
トリウム熔融塩原子炉"FUJI"
NPO「トリウム熔融塩国際フォーラム」に下記図も含めて詳しく紹介されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/05/d1d4caad03ad3f2587a7a946861dd2d5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a1/d3447dc516e611d5b162c92a2aaa6869.jpg)
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今回の事故で福島第一原発の各格納容器の上のプールに、使用済み燃料 が1~6号機合計で4546本 も保管されている事が判明しました。恐ろしいことです。
更に、驚く事は、敷地内にある 供用プールには、過去に各プールから移動して集められた使用済み燃料6375本 が保管されているのです。(過去記事◆ 使用済み燃料約6400本 福島第一原発4号機から50メートルの共用プールにある!!!)
高レベルの放射線を出し続け、奪われたり、故意に持ち出されたら、核爆弾に利用される危険があるというのに・・・。
危険な原発のすぐそばに、地下深く埋めるしかない高レベル放射性廃棄物が最終処分場も決められないまま、放置されているのです。
今回の事故で、その存在が ウヤムヤにされてしまう事がないように それらの落ち着き先を注視するべきだと思います。
水素爆発で核汚染物質が大量に大気に放出されたのを、水蒸気だと誤魔化して発表した事も決して忘れてはいけない。
もう従来の政党政治では日本は健全な方向へいけないし、行くにしても時間的にも、経済的にも無駄が多すぎます。
トリウム炉に感激して引用しながら、ブログを書いた私にも、長文過ぎてわかりにくかったのですが、ウィキペディアに簡潔に書いてありました。
以下がウィキペディアよりの引用文です。
「ウラン233はウランの放射性同位体の一つ。
天然ウランには含まれていない。
実用的にはトリウム232に中性子を吸収させることで生ずる。半減期は16万年。
ウラン233は核分裂性核種であるが、ウラン235やプルトニウムの利用が進んだこともあって核兵器にはほとんど使用されていない。
トリウムは一説にはウランの五倍とも言われる埋蔵量があり、豊富に産出するためトリウムを核燃料として利用するトリウムサイクルによる原子炉(Th炉)を用いた原子力発電が考えられたが、高速増殖炉の研究の陰で関心は薄れている。
トリウムサイクルでは原子炉にトリウム核燃料を装架して中性子を当て、生じたウラン233を燃焼させている。
トリウムサイクルは国内に豊富なトリウム資源を持つインドで盛んに研究されているが、いまだ実用には至っていない。
ウラン233が崩壊してできるビスマス213は新しいがん治療用の放射性同位体として有望視されている。」
軽水炉の場合よく5重の壁で放射性物質を閉じ込めていると言われています。今回の事故ではそれが全て破られました。
トリウム原発の場合は地震などで液体の核燃料が配管から漏れた場合には格納容器で受け止めることになります。燃料を閉じ込めるのは配管と格納容器ということで安全性が劣るのではという気がします。
また、今回の事故のように冷却機能が失われた場合どうなってしまうのかというのも良くわかりません。おそらく、冷却できなければ崩壊熱で燃料が高温となり沸騰するのではないかと思います。気化した核物質が大量に放出される恐れはないのでしょうか?貫通力の高いγ線を多く放射するという性質も大きな事故が起こった場合の対応を難しくすることになならないでしょうか?
「自然の摂理から環境を考える」http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2010/02/000684.htmlです。
質問にもちゃんと回答していらっしゃいますので、申し訳ありませんが、そちらでお尋ねくださいませんでしょうか。
★阿修羅♪ > 原発・フッ素13 > 135.html
自然エネルギー普及への繋ぎやプルトニウム核廃棄物処理の為に、高い安全性がある「トリウム溶融塩炉」原発普及への議論を!
投稿者 SUWAXTUCI 日時 2011 年 6 月 20 日 01:13:00: kaxp1.oWSPFfY