☆・☆・☆富貴屋倶楽部☆

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◆ 太陽”熱”発電に注目~太陽”光”発電より低コスト

2010年07月18日 | ▼エコ リサイクル
アラブ首長国連邦で実証実験が始まった【ビームダウン型・太陽”熱”発電施設】。
東工大の玉浦裕教授が開発し、日本企業も参画する。●報道によると、 2009年10月からアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国で始まった新方式の実証実験が注目されている。
東京工業大学の玉浦裕教授が開発した「ビームダウン型」という方式を採用したもので
コスモ石油、三井造船、コニカミノルタオプトが参画する。
 区別のために、従来からのタワー型を「タワートップ型」と呼ぶこともある。
                         
 大量のヘリオスタット(1枚の平面鏡を支えた極軸が太陽の日周運動を追って1日1回転の速さで回転し,その光を一定方向に送る装置)を並べてタワー上部に集光する点は共通だが、タワーの構造が異なる。
【ビームダウン型】は、タワー型の派生型。
上部に集熱器ではなく、巨大な鏡がある。
タワー上部に集めた太陽光を、その鏡でタワーの下部にある集熱器に向けて再度、反射させる構造。
熱を集める媒体として使う溶融塩を、約600℃にまで熱することができるので、効率よく高温蒸気を発生できる。
【タワートップ型】は、重量が数トンにも達する集熱器をタワーの上に置くので耐久性が課題。
 【太陽熱発電】は、大量の鏡を敷地内に設置し、巨大集熱器に太陽光を集中させて加熱し、ボイラーで水蒸気を発生させてタービンを回す。
理論的には1000℃程度まで加熱することも可能なので、【トラフ型】に比べて発電効率が格段に高い。
 【太陽光発電】の”太陽電池が最先端の半導体”であるのに対して、【太陽熱発電】は大量の鏡と、ボイラーやタービンなどの汎用技術の組み合わせで、火力発電で実績があるうえ導入コストも安い。
建設コストを低減したことで1kWh当たりの発電コストは火力発電と同レベル。
鏡が小さければ強風に強い上に軽くなるので、ヘリオスタットを動かすモーターが小型で済む。
経済性を考えれば夜間に発電する意味は薄いし、高価な蓄電池も必要ない。
組み立て作業は一般的なドライバーやスパナだけで済むと言う事もコスト削減に。
又、東京工業大学の玉浦教授によれば、「蓄電池で電気をためるのに比べて、蓄熱してから発電すると、10分の1のコストに下がる」とのこと。
●参考【トラフ型】1980年代に最初に導入が始まった。曲面鏡の前に設置したパイプに太陽光を集め、パイプ内を流れる熱媒体のオイルを加熱する。
数ある方式の中でも運用実績は群を抜いて豊富だが、
オイルを流すパイプの距離が長いこともあり、オイルの温度が400℃程度しか上がらず発電効率が低いという弱点がある。
●参考【太陽光発電】とは
 太陽エネルギーを電力に交換して利用するシステム。”太陽電池は半導体の一種”で、シリコン半導体が光を受けると、内部に電子エネルギーが与えられ電流が起きる。
この性質を利用したのが太陽光発電。半導体はそれぞれの電気的性質の異なるN型・P型のシリコンがある。
この二つをつないだ構造で、太陽電池の表面に光が当たると、光エネルギーが太陽電池に吸収され、プラスとマイナスを持った粒子が生まれる。
プラスはP型、マイナスはN型のシリコンへ多く集まる。太陽電池の表面と裏面につけた電極に電球やモーターを接続すると電流が流れる。
これが太陽電池の仕組みである。
【京セラ:スペインの大規模太陽光発電施設】約19万枚の太陽電池モジュールを設置。
                   
 太陽の恵みを活かして、よりクリーンで安心な電力が供給されるようになるといいと思います。
又、太陽熱発電が安価になり、各家庭で自給自足できる夢が叶う日がそこまで来ているようです。
コメント (2)
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