朝から晴れわたり穏やかな日曜日の朝
桜も満開を少し過ぎて そろそろ散り始めるかも
と思ってた
朝7時から 次女の車のタイヤ交換
続いて無芸が仕事に使う軽トラックのタイヤ交換
それぞれ ガソリン注いで エアー補充
ついでにファンヒーターの灯油も少し購入
もぉほとんど要らないかもだけど お風呂にも使うので予備に
お昼前 次女と家内は買い物へ
無芸は自宅作業場で研磨作業
10時頃から風が強くなって来た 晴れ渡った日曜日
県全国的に火災のニュースが毎日のようにあるので
こんな日曜日火災発生が無いように
と思ってたら・・・・
11時20分 119メール『その他火災発生』
続いて防災担当市職員から電話
市消防団長就任2日目(まだ辞令も受け取っていない)
場所は 無芸の自宅から直線距離で12キロメートル(今朝グーグルで確認した距離案外近いけど)
が 山道をかなり走らないとたどり着けない(まったく未踏の地)
おそらく 消火栓も防火水槽も川もなさそうな山奥
おそらく45分程度はかかるだろうと思いながら
消防服に着かえ ヘルメット 安全靴 手袋準備して軽トラックで出発
メールに添付してある地図情報では大体の場所は分かるけど
山間の細い道路などは記載無し
大きな道路からかなり離れているくらいしかわからない
とにかく 近くまで行くことに
40分ほど走ったら 反対側から 地元の消防団のポンプ積載車がやってきたので
手を振って 止めてから 団員に火災発生場所はどこだ? と聞くと
『すみません よくわからないんです』って
お互いに 通って来た道路周辺で煙や消防車両を見かけなかったので
たぶん あっちかも・・・って運転していた若い団員が言うので
じゃぁ 行って見ようってことで無芸はUターンして
地元分団のポンプ積載車の後ろを付いて移動
走っているうちに 市の境界線突破して隣の市へ??
で またまた道路脇に停め 二人で どこだろう??
電話連絡するも 電波の状態が悪く繋がらない
で 又又Uターン そうこうしているうちに 無芸の携帯に市防災危機管理官から電話が入り
応対しているうちに 前の車を見失ってしまった
で たぶん現場にいると思う 南部の副団長に電話して場所を聞いた(携帯アンテナ1本だったけどやっと繋がった)
が・・・説明が難しいって
山道の分かれ道を何度も右へ行ったり左へ行ったりしないとたどり着けないらしい
とにかく あやふやな情報だけど 走っていると 散水車に出くわした
(地元担当の副団長から散水車手配して現在2台の車で放水用の水を運搬始めたって聞いていたので近いかも)
川から給水している若い団員にもう一度火災発生場所を聞く
で 何度目かのUターン
結局1時間弱かかって 1台目の消防車両発見 少し離れた廃屋の庭に軽トラック止め
防火水槽から送水している消防車両の場所まで徒歩で移動
消防職員に火災場所を聞くと1.5キロメートル先ですよ って
・・・・てことは いったい 何本ホース繋いでるんだ??
おそらく7~80本か・・・・
途中に中継ポンプ据えているので車は入れませんよ って
で 延々と繋がって伸びているホース伝いに徒歩で現場へ
登ったり 下ったりの山道 途中3台の可搬式ポンプを300メートル位置きに設置して
圧力上げて送水している
ポンプ設置位置に2~3名の地元消防団員がいて 圧力計などを監視している
ふうふう言いながら歩く無芸 場所を聞くたびに
『まだまだ先ですよ』って いったいどこまで歩かないといけないのか・・・・
3台目のポンプの所まで来たら まだそこまで 水が届いていなかった
防火水槽の水だけでは 数10本の ホースの中に溜まったら水が枯渇 足りない
なので 散水車の水待ちのようだった
散水車の水も3トン程度なので 何度もピストン輸送しないと汲みに行ってる間に
送水はストップ
30分弱歩いてやっと現場に到着
↓
水色が防火水槽位置
ピンクが消失したと思われる山林
現場指揮所にいた小隊長(広域消防組合の支署長)に会い状況を聞く
とにかく 水が無いので消火作業が思うようにいかないと
防災ヘリが間もなく散水を始めますという事だった
隣県の別の防災ヘリにも要請したと(ヘリ2機で)
結局3台の可搬式の消防団のポンプと消防署ポンプ車3台で水圧上げて放水中
が 火災の範囲が広く 水も少なく お手上げ
山からは煙が立ち上っているし 竹藪からは パンパンという大きな音がひっきりなしに聞こえる
やがて防災ヘリがやってきて 散水が始まる 団員や消防職員はいったん 退避
(2~300リットルの水なのでまともに被ったら怪我につながるので)
午後3時 やっと火勢が落ち着いたので 出来る限り煙の立っている場所まで更にホースを延長
(結局ホース総延長は100本 約2000メートル)
消防団員は背負い式の消火ホースを背負って山に入っていく
道の無い山の斜面を 20キロの水嚢を背負い 藪の中を登る団員14~5人が残火処理を始める
藪の中でしかもヘリによる散水で足元はかなり悪い
午後4時前 隊長と無芸とで協議し 鎮圧(これ以上火災が広がらないと判断)とした
そのあと もう一度 水嚢を背負い 再度 山に入り 確認作業
午後5時 再度協議し 鎮火と判断した
再燃した場合の対処として 20個ほどの水嚢を準備
照明器具も準備して いったん消防署は撤収ということになった
けど 山道の一本道 数台の車両をバックしながらホースを回収
なので すべてのホースを回収したら午後6時過ぎてた
消防団員は撤収までもう少し時間がかかりそうだったけど
いったん 広い場所に集結 片付けと待機班(再燃した場合に備えて現場待機)へ
作業を指示するために1カ所に集まってもらった
↓いったん集結した消防団南部地区の全車両(一度に全部集結は火災出動では初めてかも)
ここで まず無芸から ご苦労様でした の 挨拶
団長就任まだ2日目(辞令交付式は本日)だけど
とりあえず就任のあいさつ
(まさか こんな場面で就任挨拶になろうとは・・・・)
続いて担当副団長からこの後の作業の説明
最期に 出火させてしまった住人の男性が 陳謝のことば
4つの応援分団(南部地区の5分団全て出動)は片付けてそれぞれの地元に撤収
火災場所の地元分団は再燃監視で現場待機となる
で とりあえず解散となった
地区の方達が作ってくれたおにぎりとお茶が全員に配られた
帰り道の途中で市役所防災危機管理官から電話が入り
少し広い場所に停め 電話に出る
消失面積はどれくらいでしょうか ?って
見た目で良いですよ って言われたけど・・・・
まぁざっと 3000平方メートルはあるんじゃないですか って言っておいた
車を止めたついでに頂いたおにぎりを食べることに(お昼ご飯前の出動だったので)
ほっ としたらお腹が空いたなぁと思い 帰ったら夜ごはんが待ってるだろうけど
パクついてしまった(笑)
クタクタで帰り 玄関上りに消防服 ヘルメットを放り上げたら どっと疲れが
靴を脱いでいると 孫ちゃんが電話してきてるのか 声が聞こえる
次女がスマホ持ってきて 孫ちゃん見せてくれる
『じぃじ~ お帰り~』って
疲れも ふっとんだ
さあてと 今日はお昼前に 市功労者表彰に出席
午後は辞令交付式
そのあと 消防署 本署と支署に就任あいさつへ
(本署の署長と支署の支署長とは昨日すでに挨拶交わしちゃったけど)
今日も忙しいなぁ