バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

桜…2013

2013-03-15 07:05:41 | やっぱりミニバス!
平成25年3月15日 金曜日
 
「桜…2013」


今年も桜の季節が来ました。

九州では、桜が咲き始めたようです。

今年も桜前線が北上して行きます。


「桜」は日本の花です。

この別れと出会いの 季節にふさわしい…

日本の「情緒」という 精神文化を象徴する桜です。

昨年に続いて、桜について綴ります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『年々歳々、花相似たり 歳々年々、人同じならず』

…昨年、同じ場所、同じ頃に見た桜は、今年も変わらず咲き誇っている。

それを見ていた自分は、昨年の自分と同じなのだろうか?

いや違うであろう…ひとつ歳を経て、昨年と違う自分がここに居る。

しかし、東日本大震災があり、昨年眺めた桜を今年は見ることなく夭逝した人達がいます。

来年も桜と出会えると信じながら、夭逝した人達の悔しさはいかばかりか…

日々に感謝し、日々新たに生きていきたいと思います。


さて、また今年も桜の季節がやってきました。

「別れ」と「出会い」 の季節です。

人達は悲喜こもごもに、この季節を迎えます。

それは、初めて「別れ」と「出会い」を経験する人達です。

そして、その経験を経て、人達は成長していくのでしょう。

その悲喜こもごもの情景を、毎年変わらず見守っているのが…

日本を象徴する「桜」です。

「桜」を美しいと感じ、春風に散りゆく憐れさを感じ、

その姿に、心に清爽感 (せいそうかん)を持つことができるのは…日本人だけのようです。

確かに、アメリカにも桜はあります。

特に、ワシントンのポトマック川沿いの桜並木の爽快さは、日本の桜の名所よりも美しいかもしれません。

しかし、アメリカ人にとっては、「ワンダフル!」「ビューティフル!」と眺める対象にしか過ぎないようです。

桜の美しさだけでなく、その「はかなさ」にまで想いをいたすのは…日本人だけのようです。

日本人としての「情緒」の一端が、「桜」の生き様なのでしょうか。

武士の時代の昔から、「桜」は日本の象徴でした。

「花は桜木、人は武士…、」とは、室町時代に生きた一休和尚の言葉です。

その意味するところは、

「花では桜が一番美しい。

また、その生き様においても美しい。

それは人の中では、桜のように汚れなく、潔く散りゆく覚悟を持つ武士も、また然りであろう」

…ということでしょうか。

ここで言う、“散りゆく覚悟”とは、自分の責任をしっかりと果たすこと、しっかりと応えることだと思います。


子供達には、少し難しいかな?

現代では、そういう武士のような、しっかりと責任を果たすという精神を持った大人が見られなくなったからだろうね。

悲しい限りです。