![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/26/1004429b0c6da2b3ca6b3ce55523ecfb.jpg)
<お出かけ先>国立演芸場(8月中席)
<着物>ポリエステルの絽小紋
<帯>正絹の紗名古屋帯
<帯揚げ>水色の絽
<帯締め>水色の夏用帯締め
■キモノについて
今日はとっても暑かったのですが……ポリエステルの絽の着物にしました……。
「髪型に合うキモノ&お出かけ先が寄席なので気軽に着られるキモノ」と考えたら、これしかなかったのです……。
この着物は、私が初めて「夏キモノ」にチャレンジしたとき(かれこれ3年前になります)買った、記念すべき(笑)キモノです。
「普段に着るのなら、洗えるものを」と考えてポリエステルにしたのですが、しだいに麻や綿絽、綿紅梅の快適さに目覚めていったため、タンスの中で眠っていました。
ポリエステルの着物は、着た直後はいいんですが、長時間着ていると熱がこもってかなり暑くなるのです。
半襦袢は胴が晒(さらし)・袖が綿麻、裾よけとステテコは本麻にしたのですが、麻や正絹の着物を着ているときに比べると暑く感じました。
麻や絹の着物は吸湿性や放熱性にすぐれているので、やはり着心地は全然違います。
■日本髪のワケ
インターネットを通じて知り合った「日本髪フレンド」のみなさんと「日本髪オフ会」をすることになったのです。
3月に某呉服店主催の日本髪イベントが行われ、そのときにお会いしてはいるのですが、いわゆる「オフ会」は今回が初めてとなります。
オフ会当日は、いつも日本髪を結っていただく美容室がお休みなので、前日から結っておくことにしました。
そして、せっかく前日から結うならと、開店一番(口あき)の時間を予約し、寄席に行く前に結っていただいたのです。
日本髪を結うにはそれなりにコストがかかりますから、一度結ったらできるだけ長い間結っておきたい……というのが、「日本髪フリーク」共通の思いなのです(笑)。
しかし、暑かったです……。
日本髪を結うときに使う「鬢付け油」は、汗や熱で溶けやすいので(油が溶けると髪がくずれやすくなるのです)、日傘で頭に直射日光をあてないように気をつけました。
結っていただいた髪型は「勝山」です。髪型の説明についてはこちらの記事をごらんください。
ちなみになぜ勝山を結っていただいたかというと……今回の日本髪オフ会のテーマが「勝山」だったからです(笑)。
![勝山の髪飾り](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/02/2a38b04b935507474422f7a05bb82b8f.jpg)
↑髪飾りです。髷(まげ)の横にある銀色の飾りは「梵天(ぼんてん)」といいます。京風の「勝山」は、この梵天をつけるのが特徴です。
前髪の後ろに挿してある櫛(くし)は、夏用の「糸巻きの櫛」。梵天と同じように銀色が効いています。
髷の下にかけてあるピンク色の布も、絽です。写真では見えませんが、銀で露芝が描かれています。
髷の下に挿す玉かんざしも、夏は青玉を使います(本当は翡翠を使うのですが、これは本物ではありません……)。
前に挿してある花かんざしは、朝顔です。本当は7月から8月初めにかけて使うものなのですが、買ってからまだ一度も使っておらず、もったいなかったので挿しました。
髪飾りは、梵天以外は自前です!
■日本髪への反応
夏に日本髪を結っている人はやはりめずらしいのか、かなり注目を浴びました(笑)。
日本髪を結っているときうれしいのは、年配のご婦人(60代以上のかたが多い)が必ずと言っていいほど声をかけてくださることです。
その年代の方には、お正月や節分に日本髪を結った経験のある方が多いので、イマドキの人が日本髪を結っているのを見てとても喜んでくださるのです。
今回も、寄席で休憩時間に「すずしげな御髪(おぐし)ですねー」と声をかけてくださった方がいらっしゃいました。京風の「勝山」には、夏用の銀色の飾りがつくので、すずしげに見えるのです。
寄席を出てから日比谷界隈を歩いていたら、ご夫婦連れのかたが「いいですねー!」と声をかけてくださったのも、うれしかったです。
一方、若い方も、興味津々と見てくださっていました。若い方にはぜひ、一度日本髪を結ってみることをおすすめしたいと思います。日本髪はいいですよー!
■ラクゴについて
歌丸師匠が4回にわたって口演なさってきた三遊亭圓朝作「怪談牡丹燈籠」も、いよいよ大詰め。
今日は、4話目の「関口屋のゆすり」でした。
序の「お露新三郎出会い」からこれまでの登場人物やストーリーが、すべて「因縁」でつながっているということが、ここで明らかになるのです。
人間というのは「因縁」を背負うもの。善い「因」を作った者には善い結果が訪れるけれど、一度悪い「因」を作ってしまうとそれから抜け出せなくなりますます道を踏み外してしまう。そしてその「因」は、必ずしも自分だけの力で決まるものではない……。
そういう「恐ろしさ」が、この一話に凝縮されていました。
「怪談=ホラー」というのが現代の多くの人々の考えだと思いますが、いわゆる「ホラー」とは違う恐ろしさが、「牡丹燈籠」にはあるように思います。
幽霊よりも恐ろしいものは人間だということでしょうか。
歌丸師匠の噺に聴衆が聴き入っていたとき……、場内に響き渡る「イビキ」が聞こえてきました……。
気にしないでおこうと思ったのですが、すぐ後ろの席の人だったうえ、結構長い間聞こえてきたので、すっごく気になりました……。連れの人たちが起こしてあげればいいのに……と思って、ちょっと恨めしくなりました……。
うらめしや~~(笑)
<着物>ポリエステルの絽小紋
<帯>正絹の紗名古屋帯
<帯揚げ>水色の絽
<帯締め>水色の夏用帯締め
■キモノについて
今日はとっても暑かったのですが……ポリエステルの絽の着物にしました……。
「髪型に合うキモノ&お出かけ先が寄席なので気軽に着られるキモノ」と考えたら、これしかなかったのです……。
この着物は、私が初めて「夏キモノ」にチャレンジしたとき(かれこれ3年前になります)買った、記念すべき(笑)キモノです。
「普段に着るのなら、洗えるものを」と考えてポリエステルにしたのですが、しだいに麻や綿絽、綿紅梅の快適さに目覚めていったため、タンスの中で眠っていました。
ポリエステルの着物は、着た直後はいいんですが、長時間着ていると熱がこもってかなり暑くなるのです。
半襦袢は胴が晒(さらし)・袖が綿麻、裾よけとステテコは本麻にしたのですが、麻や正絹の着物を着ているときに比べると暑く感じました。
麻や絹の着物は吸湿性や放熱性にすぐれているので、やはり着心地は全然違います。
■日本髪のワケ
インターネットを通じて知り合った「日本髪フレンド」のみなさんと「日本髪オフ会」をすることになったのです。
3月に某呉服店主催の日本髪イベントが行われ、そのときにお会いしてはいるのですが、いわゆる「オフ会」は今回が初めてとなります。
オフ会当日は、いつも日本髪を結っていただく美容室がお休みなので、前日から結っておくことにしました。
そして、せっかく前日から結うならと、開店一番(口あき)の時間を予約し、寄席に行く前に結っていただいたのです。
日本髪を結うにはそれなりにコストがかかりますから、一度結ったらできるだけ長い間結っておきたい……というのが、「日本髪フリーク」共通の思いなのです(笑)。
しかし、暑かったです……。
日本髪を結うときに使う「鬢付け油」は、汗や熱で溶けやすいので(油が溶けると髪がくずれやすくなるのです)、日傘で頭に直射日光をあてないように気をつけました。
結っていただいた髪型は「勝山」です。髪型の説明についてはこちらの記事をごらんください。
ちなみになぜ勝山を結っていただいたかというと……今回の日本髪オフ会のテーマが「勝山」だったからです(笑)。
![勝山の髪飾り](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/02/2a38b04b935507474422f7a05bb82b8f.jpg)
↑髪飾りです。髷(まげ)の横にある銀色の飾りは「梵天(ぼんてん)」といいます。京風の「勝山」は、この梵天をつけるのが特徴です。
前髪の後ろに挿してある櫛(くし)は、夏用の「糸巻きの櫛」。梵天と同じように銀色が効いています。
髷の下にかけてあるピンク色の布も、絽です。写真では見えませんが、銀で露芝が描かれています。
髷の下に挿す玉かんざしも、夏は青玉を使います(本当は翡翠を使うのですが、これは本物ではありません……)。
前に挿してある花かんざしは、朝顔です。本当は7月から8月初めにかけて使うものなのですが、買ってからまだ一度も使っておらず、もったいなかったので挿しました。
髪飾りは、梵天以外は自前です!
■日本髪への反応
夏に日本髪を結っている人はやはりめずらしいのか、かなり注目を浴びました(笑)。
日本髪を結っているときうれしいのは、年配のご婦人(60代以上のかたが多い)が必ずと言っていいほど声をかけてくださることです。
その年代の方には、お正月や節分に日本髪を結った経験のある方が多いので、イマドキの人が日本髪を結っているのを見てとても喜んでくださるのです。
今回も、寄席で休憩時間に「すずしげな御髪(おぐし)ですねー」と声をかけてくださった方がいらっしゃいました。京風の「勝山」には、夏用の銀色の飾りがつくので、すずしげに見えるのです。
寄席を出てから日比谷界隈を歩いていたら、ご夫婦連れのかたが「いいですねー!」と声をかけてくださったのも、うれしかったです。
一方、若い方も、興味津々と見てくださっていました。若い方にはぜひ、一度日本髪を結ってみることをおすすめしたいと思います。日本髪はいいですよー!
■ラクゴについて
歌丸師匠が4回にわたって口演なさってきた三遊亭圓朝作「怪談牡丹燈籠」も、いよいよ大詰め。
今日は、4話目の「関口屋のゆすり」でした。
序の「お露新三郎出会い」からこれまでの登場人物やストーリーが、すべて「因縁」でつながっているということが、ここで明らかになるのです。
人間というのは「因縁」を背負うもの。善い「因」を作った者には善い結果が訪れるけれど、一度悪い「因」を作ってしまうとそれから抜け出せなくなりますます道を踏み外してしまう。そしてその「因」は、必ずしも自分だけの力で決まるものではない……。
そういう「恐ろしさ」が、この一話に凝縮されていました。
「怪談=ホラー」というのが現代の多くの人々の考えだと思いますが、いわゆる「ホラー」とは違う恐ろしさが、「牡丹燈籠」にはあるように思います。
幽霊よりも恐ろしいものは人間だということでしょうか。
歌丸師匠の噺に聴衆が聴き入っていたとき……、場内に響き渡る「イビキ」が聞こえてきました……。
気にしないでおこうと思ったのですが、すぐ後ろの席の人だったうえ、結構長い間聞こえてきたので、すっごく気になりました……。連れの人たちが起こしてあげればいいのに……と思って、ちょっと恨めしくなりました……。
うらめしや~~(笑)
私も一度チャレンジしてみたいものです、その際は色々教えてくださいね。
イビキですか、それは残念でしたね。
私も観劇の時、嫌な思いをしたことは多々ありますが、、、
一番嫌だったのは、隣の男性の肘が、肘掛からはみだし、私の方に出てた時でした。
せっかく楽しみでいらしてるのに、マナーの悪い人がいると、台無しになってしまいますね。
夏物はポリエステルしかもっておらず、絹や麻のよさを知らないのは、かなり損をしているのかもしれません。
麻や綿紅梅を買うとき、何か注意すべきことがあったら、是非教えてください。
麻はチクチクすると聞いたことがアリマスガ。。。
イビキは、かいているご本人は気付いていないから仕方ないとは言え……客席であんなに本格的なイビキは初めて聞いたのでびっくりしました(笑)。
肘も気になりますよね……太っているかたなら仕方ないかなあと思うのですが、明らかに体を斜めにしてくつろいでる人とか
ポリエステルの着物は便利なのですけど、夏場はやはり、吸湿性&通気性にすぐれた素材が快適かな……と思います。
麻は、おろしたてのときはゴワゴワした感じがするかもしれませんが、洗っていくうちにやわらかくなって、肌触りがよくなりますよ。木綿よりもずっと良い肌触りになります。
麻は、着ているうちにどうしてもシワが寄って袖が少し上がってきてしまうので、裄は絹モノの場合よりも少し長めにしておくのがよいと思います。
身丈も少しだけ長めにとっておくと、洗濯して若干縮んでしまったときに安心です。
木綿は縮みやすいので(とくに横方向に)、裄、身巾、身丈は絹モノより多めにとったほうがよいです。
ありがとうございました♪
この季節に日本髪。やはり、私もいつか結いたいです。(^^;
まずは、お正月だな!
歌丸師匠の噺の最中に、いびきですか・・・。かなり残念ですね。
「牡丹灯篭」も、また通しでやってくれないかしら(泣)
#今回、チケット入手できなかった人の我侭
歌舞伎や寄席、文楽には着物で参上、の私なので、どこかでお会いできるといいですね(^-^
以前、浅草の呉服屋さんで竺仙のコーマ地浴衣を仕立ててもらったことがあるのですが、最初に着たとき「少し身幅が大きい??」と思ったのですが、洗ったらちょうどよいサイズになったのです。
お店のおかみさんの「目採寸」(笑)で仕立ててもらったのですが、そこまで見越してくださっていたことに感動してしまいました。
キモノってほんとに奥が深いです……。
お褒めの言葉をいただけて、とても光栄です
ぜひ、うえはらさまも日本髪にチャレンジなさってくださいまし!
日本髪は、なかなかハマリますよ(笑)
お正月に日本髪を結ってくださる方が増えると、きっと華やかさが増して、素敵だろうなあ……と思います。
ぜひぜひ、よろしくお願いいたします!
国立演芸場は、ちょっと前から指定席制度になってしまって、土日は満席のことも多いみたいですね……。
寄席って、ふらりと立ち寄れるのがいいところだと思うので、座席指定になるとちょっとさびしいですよね。。。
劇場でうえはらさまにお目にかかれる日を、楽しみにしております!