本朝徒然噺

「和」なモノについて気ままに語ります ※当ブログに掲載の記事や画像の無断転載はご遠慮ください

松竹座七月大歌舞伎・昼の部&国立文楽劇場へ(7/27)

2008年07月30日 | キモノでお出かけ
大阪遠征2日目の7月27日(日)は、久々に「キモノでお出かけ」となりました。

6月は結局一度も着物を着なくて、7月になってからもこの日が初だったので、実に2か月ぶりです。

そんな久々の「キモノでお出かけ」にふさわしく(?)、おニューの着物です
今夏誂えた、濃いグレーの絹紅梅。

紅梅とは、太糸と細糸を格子状に織った生地。
通常の絹紅梅は、太糸が木綿、細糸が絹になっているのですが(太糸・細糸ともに木綿だと綿紅梅)、この絹紅梅は、絹だけで織られているのです。

そのため、通常の絹紅梅よりもさらに透け感が強くなりますが、木綿が入っていないぶん軽いですし、シワにもなりにくいです。
そして、薄いぶんとにかく涼しい!

透け感が強いので、襦袢などの「下ごしらえ」は省略できませんが、下ごしらえをきっちりしてもかなり涼しく身軽でした
これを着てしまったら、もう絽なんぞ暑くて着られないかも。

絹100%なので1階席でも問題ないし、軽くて持ち運びも楽なので、これから夏の大阪遠征の時はこれにしようっと(笑)。

透け感が強いですし、薄いぶん補強も必要そうだったので、仕立ての際に居敷当てもつけてもらいました。
夏は私は白の襦袢しか着ませんし、絹100%なら家で洗うことはないので、居敷当てをつけておいても支障ないかなと思いまして。
居敷当てをつけるとちょっと暑くなるかなと思っていたのですが、居敷当てをつけていない絽を着るよりよっぽど涼しかった感じです。

柄が竹笹なので、山城屋さんが政岡をつとめる「伽羅先代萩」にもちなめて、一石二鳥でした

竹笹の柄の着物に雀の帯留で、政岡が活躍する「御殿」の場にちなみました。
根付も竹で。

竹の根付と雀の帯留め

扇子はもちろん、ねずみ年を迎えるにあたって文扇堂さんに作っていただいた「伽羅先代萩」の扇子で!

「伽羅先代萩」の扇子

「干支扇子と一石二鳥で使えるように」と作った扇子ですが、早くもその活躍の場ができてよかったです

帯は、白地の紗献上にしました。

松竹座昼の部&国立文楽劇場の観劇日記は追ってアップします。
松竹座夜の部の観劇日記はこちら

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2 コメント

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涼しいですか! ( ake149)
2008-08-04 17:29:27
久々に着姿を拝見できたのでとてもうれしくなって、書込んでます。

この絹紅梅は涼しいですか?
紅梅=勾配(凹凸)がそうさせるのかしら?竺○かしら?
これであれば、シックで大人の夏着物としてどこへでもいけますよ。よくお似合いです。
いつもよくお考えになって新調されるので感心しています。

それにこの紗献上が紅色もあってよくあっていてお見事、こういう着こなしが夏着物のいいところですね
夏のご入洛のご予定は?
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akeさま (藤娘)
2008-08-05 06:33:14
コメントありがとうございます!

この絹紅梅、とにかく軽かったのでびっくりしました
通気性もよく、着ていて風が通る感じで、炎天下の大阪でも快適でございました~
着た時の感じが絽と全然違うんだなあ……とびっくりしました。

竺○さんのではないのですが、竺○さんのと同じように「中型本染め」で染められていまして、しかも、竺○さんのよりかなり安く買えました
(竺○さんのだと、通常の木綿×絹の絹紅梅でも結構なお値段なので……

夏着物は、濃い地色に襦袢の白が透けることで涼感を出すという、洋服にはない楽しみ方ができていいですよね

今年は、盛夏には残念ながら上洛の予定がないのです
初秋のころ関西方面へ行く機会がありそうなので、その時に何とか京都にも立ち寄れるといいなあ、と思っているのですが……。
またお目にかかれましたら嬉しゅうございます~!
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