紋駒絽のキモノ

しばらくキモノは買わないでおこうと思っていたのですが……つい買ってしまいました……。仕立ても済みました（笑）。

ついつい買ってしまったそのキモノとは……。
「紋駒絽（もんこまろ）」という生地の、正絹の夏小紋です。
夏キモノばかり増やしてどうする、自分……（笑）。

ここで少しご説明しておきますが、夏の着物は、生地の織り方や素材などによって、絽（ろ）、紗（しゃ）、紅梅（こうばい）、縮（ちぢみ）、上布（じょうふ）などいくつかの種類にわけられます。
このうち最も一般的なのは「絽」ですが、絽のなかにもさらに種類があります。
「絽」とは、縦糸と横糸をからませて織った生地で、目の細かな透かし（絽目）が入っています。
絽目が横向きになっているのが「横絽」、縦向きになっているのが「竪絽（たてろ）」です。

今回私が買った「紋駒絽」というのは、横絽と竪絽が網代（あじろ）模様のように交差しているのです。



網代のような、一風変わった絽目に惹かれて、ついつい買ってしまったというわけです……。
ほんとは、デパートの呉服売り場へ行って麻足袋だけ買って帰るつもりだったんです……なのに、気付いたらこれを買ってしまっていたんです……（苦笑）。
夏物の反物がセールになっていたし……。

まあ、デパートなのでかなり早く仕立ててくれたし、今シーズンまだ着られるし、それに紋駒絽だと絽目がつんで見えるしトンボの柄なので、残暑のきびしい9月初めまで着られそうだし……。
うん、まあ、買ってよかった（と思う）。
あ、もちろんローンです（笑）。

絹モノなので、表を歩き回るときはちょっと着られませんが、今月下旬に歌舞伎座へ行くときにさっそく仕立ておろすのだ！　と今から楽しみです。

追伸：
デパートでこの着物を買った後、同じ反物がインターネットで思いっきり安くなってました……。ショック……。
でもまあ、仕立ての寸法をその場で測ってもらえること、完全手縫いであること、仕立て期間の融通がきくことを考えると、まあデパートでよかったかな……と、自分を納得させることにしました（笑）。
モノは考えようです。