本朝徒然噺

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舞妓気分で京都散策

2006年07月17日 | 花街随談
今回の京都旅行では、恥ずかしながら舞妓変身にチャレンジしました。
舞妓という年はとっっっっくに過ぎていますが、白塗りで少しはごまかせたかなあ……!?(笑)

最近の舞妓変身はなかなか本格的で、舞妓さんと同じようにちゃんと季節の着物を着せてくれて、地毛で結髪をしてくれるところもあります。
私も、地毛で結ってもらいました。
結っていただいた髪型は「勝山」。

「勝山」を結って舞妓変身

舞妓さんは、お店出し(舞妓デビュー)から2年くらいは「割れしのぶ」という髪型を結い、お姉さん舞妓さんになると「おふく」という髪型に変わります。
普段「おふく」を結っている舞妓さんが、祇園祭の間だけ結うのが「勝山」です。普段「割れしのぶ」を結っている舞妓さんは、勝山を結うことはできません。

「勝山」は、時代劇などでよく目にするお姫さまの髪型「吹輪(ふきわ)」に似ています。
もともと武家の女性の髪型ですが、「勝山」という遊女が好んで結っていたためその名がつけられたと言われています。
遊女には武家出身の女性も多かったとされ、そのためか武家の女性の髪型に似た髪型が結われることも多かったようです。

舞妓さんの結う「勝山」は、髷(まげ)の両脇に「梵天(ぼんてん)」という銀色の飾りをつけるのが特徴です。
髷の下には、手絡の布をかけますが、これも夏用の絽の生地を使います。
髷の下にさすかんざしも、夏は涼しげな翡翠(ひすい)を使います。

「勝山」を後ろから見たところ

舞妓さんが勝山を結うときは、髷の上に「お祭り」というかんざしをつけます。銀色で、お姫さまのような豪華なものです。

「勝山」を上から見たところ 「勝山」を横から見たところ

舞妓さんも、7月と8月は絽の着物を着ます。
絽の振袖なんて、現代ではなかなか袖を通す機会がないので、貴重です。
薄紫のぼかしに朝顔が描かれた着物を着せていただきました。もちろん、帯も絽です。

あいにくの雨模様でしたが、舞妓姿で散策もさせていただけました。
傘はもちろん、和傘を使います。

舞妓姿で散策


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6 コメント

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素敵です (kazura)
2006-07-31 13:41:24
お着物の色柄も素敵!

地髪を結うと、自然ですねー。



私も昔変身したことあります(汗

髪を結ってもらえるなら、もう一度変身してみたい気もしますが。。。
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ありがとうございます! (藤娘)
2006-08-01 01:44:00
kazuraさま、ありがとうございます!



連日の寝不足で白粉のノリが心配でしたが、変身スタッフの方の腕のおかげで、何とかごまかせました(笑)



舞妓変身はお店や人によって顔の描き方が違うので、仕上がりもかなり違ってくるのです。本物の舞妓さんと同じような和化粧をしてくださるところもあれば、どちらかというと舞台風の白塗りのところもあり……。

このお店は、なかなか本格的な和化粧をしてくださったので、うれしかったです。



オプションで地毛結いをやってくださるお店も、だんだんと増えているようです。

保証金を支払うと、変身後に髪を結ったまま帰らせてくれるお店もあるみたいですよ(かもじ一式を返すと保証金が返ってくる仕組みらしいです)。



kazuraさんも、髪が伸びたらぜひ地毛結いでの舞妓変身、なさってみてください!
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美しい~~♪ (真美@芦屋)
2006-08-02 06:04:59
本当に綺麗な舞妓姿ですね。

とってもよくお似合いです。

以前、私のブログに書き込みにいらして下さっていたのに、その後、ネットをする時間がなくて、御邪魔させて頂くのが遅くなって申し訳ありません。

京都は、とても濃い時間をお過ごしになったんですね。

私も秋には「芸妓体験」をしてみようと思っています。
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ありがとうございます! (藤娘)
2006-08-03 02:23:35
真美さま、お越しくださってありがとうございます!



真美さまにお褒めの言葉をいただけて、とっても光栄です~~!

真美さまの芸妓姿、ぜひぜひ拝見したいです!



ハードスケジュールであちこち動き回った旅行でしたが、楽しいひとときを過ごせて「命の洗濯」ができました。

関西が好きで、京都のみならず大阪や神戸へも時折足を運ぶのですが、関西へ行くといつもホッとする気がします。



真美さまのとても素敵なお着物姿と、オシャレな芦屋のお店、いつも楽しみに拝見しております



今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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見逃してました! (ake149)
2006-08-04 22:22:49
変身舞妓ちゃんが藤娘さまとは!



いつものように花街に遊びいかれて、舞妓ちゃんを撮られたのだとばかり!文章を今拝見して、びっくり!おキレイよくお似合いです。



最後の1枚なんか最高!

思うにこの街の雰囲気も髪型もそしてお作法も熟知されている藤娘さんだからこそ、この雰囲気を醸し出しているんですね。



丸窓のお庭はどこのお寺?

こういう場所で撮ってもらえるなんて、いいお店ですね.

お衣装もいいものですよ。よく見るそれはキレイじゃないので、嫌!



ああ、いいことされて、京都遊びももう最高調ご同慶の至りです
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ありがとうございます! (藤娘)
2006-08-05 01:51:14
akeさま、ありがとうございます!

お褒めのお言葉を頂けて、ほんとにほんとに光栄です



舞妓さんの年をとうに過ぎているというのに、まったくもってお恥ずかしい限りではございますが……やっぱり、人間には変身願望というものがあるのか、とても気持ちよかったです(笑)。



絽の振袖を一度着てみたいと思っていましたので(振袖を着る年齢だったころは、夏キモノなんて夢のまた夢でしたので……)、それに袖を通せたことも何よりの喜びでした。

本物の舞妓さんの着物と同じように、白生地から染めてもらって作ったそうですヨ(貴重~!)



丸窓のお寺さんは、泉湧寺の「雲龍院」という塔頭なのです。

泉湧寺には何度か行ったことがあるのですが、こんなすてきな塔頭があるなんて全然知らなかったので、お店のかたの案内のおかげでうれしい発見ができました。



お庭にはとても大きな楓の木があったので、紅葉の時期もきっと素敵だと思いますヨ!

(もちろん、この時期の緑もすごく素敵でした)

観光客の方もまばらで、穴場的スポットのようですよ。

ぜひぜひ、お出ましください
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