日本の傳統(伝統)を守らう!

皇位繼承問題を主に扱ひます。メル突(場合によっては電突)を實踐(実践)・推奬してゐます。

女系容認派の考察

2006-01-27 23:59:59 | 皇室・皇位繼承

小泉首相は本気ですね。また本当に事の重大さも本質も分かってゐない様です。

(小泉首相は) 「女系天皇を認めないという議論は、仮に愛子さまが天皇になられた時に、そのお子さんが男でも(皇位継承資格を)認めないということですよね。それ分かって反対しているんですかね」と不快感をあらわにした。

男系維持を主張してゐる人達はそんなこと分かってゐますよ。 三笠宮家が反対してゐるのに、 皇室の方々がそんなことも理解せずに反対してゐるとでも思ってゐるのでせうか? 問題の本質がまるで分かってゐないことだけは良く分かります。

ところでかういふサイトを見つけました。 長いですが、女系容認派がどういふ考へなのかが、分かるので、 その点では興味深いかと思ひます。

女帝でGO!(前編)現状確認みたいなものなので読まなくてもOK
女帝でGO!(後編)こっちが本題です

このサイトを簡単にまとめますと、

  • 皇室の意見を聞いたところで、意見は変はるかもしれない。 その度にいちいち継承ルールを変へてはゐられない。
  • それよりは合理的に皇位継承が安定する方が良い。
  • 女系を容認しても、男系維持をしたければ男系男子と結婚すれば維持できるから、良いじゃ無いか。
といふことのやうです。

理解してゐないと思ふことは、 皇室に意見を何度聞いたって男系維持の方針は変はらない、といふことです。 先祖代々伝はる男系といふ皇位継承を変へることに対して 「恐れ」といふものを感じない訳がありませんから。

女系を容認してゐる人達はさういふ感覚ってまるで分からないのでせうね。 また、こんな事書くと、妄想だとかカルト宗教とか言はれるんでせうね(笑)

ちなみに 3. に関してですが、 皇統外(女系)天皇が出る芽を完全に摘むことが安定に繋がりますから、 やはり女性宮家といふのは容認できません。 先人達も作って来ませんでしたし、 女性天皇も婚姻をされずにその芽を摘んで来ました。 その思ひを大切にしたいと思ひます。

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首相Q&A (27日) http://www.nikkei.co.jp/seiji/syusyou.html より

皇室典範改正案、今国会に提出──議論すれば必要と分かる

 小泉純一郎首相は27日夕、首相官邸で記者団の質問に答え、今国会提出予定の皇室典範改正案を巡り、自民党内で慎重論が強まっている状況に対して、「よ く議論していけば、この皇室典範の改正が必要だと分かっていただけると思うんですけどね」と党内の理解が進むよう期待感を表明した。武部勤幹事長に同日指 示した内容については、「(政府が)提出してよく議論していけば、自民党も協力してくれるだろうという話をしていたんです」と説明した。

 また、自民党内で女性天皇は認めても、女系天皇には反対する意見が強いことに対しては、「女系天皇を認めないという議論は、仮に愛子さ まが天皇になられた時に、そのお子さんが男でも(皇位継承資格を)認めないということですよね。それ分かって反対しているんですかね」と不快感をあらわに した。

 また、党内論議の集約に際しては多数決でなく、全会一致で決定すべきだとの声に対しては、「それはもう全会一致だったらそれが望ましいですよね。これからよく議論していけばね、協力してくれると思いますけどね」と説得に全力を挙げる考えを示した。

 皇室典範改正案に反対する議員は抵抗勢力かとの質問に対しては、「いや、それは議員個人個人の意見でしょう。(郵政民営化の議論とは)違いますね」と応じた。〔NQN〕

皇室典範改正 広がる慎重論 首相は強硬、反小泉を警戒? (産経新聞 2006/01/27)

 政府が今国会への提出を目指す女性・女系天皇を認める皇室典範改正案に、「女系天皇は皇統の断絶だ」と危機感を募らせた男系継承尊重派の 包囲網が強まっている。政府・自民党内に提出見送り論が高まる中、小泉純一郎首相は「今国会で成立させた方がいい」と強気の姿勢を崩さない。このため、党 内からは「首相は郵政民営化の時と同様、反小泉勢力による政局ととらえている」などの憶測が出ている。

≪提出見送り論≫

 今週に入って、与野党第一党の国対委員長が相次いで「非常に反対論が大きくなっている」(自民党の細田博之氏)「拙速に決める話ではな い」(民主党の野田佳彦氏)と、改正案の提出・審議に慎重な姿勢を表明した。特に細田発言は「やめた方がいいという官邸へのメッセージ」(国対関係者)と される。

 二十六日、自民党の伊吹文明元労相は派閥総会で「皇室典範は憲法と対比されるべき基本法だから、その改正は野党ともかなり話さないとい けない。皇室と政府に心の通い合う対話の関係も築かれないといけない」と述べた。久間章生総務会長も典範改正に慎重な考えを改めて示した。

 超党派の保守系議員でつくる日本会議国会議員懇談会(平沼赳夫会長、二百四十二人)も総会で「法案を強引に上程すれば、国論は分裂し、天皇のご存在の意義を損なう」として拙速な改正案提出に反対する決議を採択した。

 また、学者ら有志でつくる皇室典範問題研究会(代表・小堀桂一郎東大名誉教授)は同日、緊急記者会見を行い、問題解決の方策を提言した。

 提言は、(1)特別法を立案し、元皇族とその男子子孫に皇籍に復帰してもらう(2)皇室会議が対象者の中から年齢、経歴、適切な人数などを考慮して復帰をお願いする(3)復帰した者の皇位継承順位は、原則として現行の皇室典範の規定を適用する-など具体的な内容だ。

≪切り崩し図る≫

 首相は二十六日夜、「皇室典範に関する有識者会議」の吉川弘之座長(元東大学長)ら同会議メンバーと首相公邸で会食し、皇室典範改正案に ついて「今国会で成立させる。安心してください」と明言した。首相に近い自民党幹部も各派の中堅議員に典範改正に反対する会合に出席しないよう呼びかける など、男系尊重派の切り崩しを図っているようだ。

 改正案提出見送りを進言した自民党議員は「首相は非常に硬く、私の意見は退けられた。改正案反対の動きはこれ以上広がらないとみている」と話す。

 首相が強硬姿勢を崩さない背景に、郵政民営化関連法をめぐって対立した平沼元経産相が改正案反対議員のリーダー格に納まっていることへの、首相サイドの警戒心を指摘する声もある。

 実際には、拙速な女系天皇容認に反対する議員と郵政民営化に反対した議員はあまり重なっていないが、一部では「皇室典範問題で小泉さんを攻撃しようとしているのは、郵政民営化に反対した人たちでしょう」(公明党幹部)といったうがちすぎた見方もある。

≪皇室も改革?≫

 首相の独特な考え方が、今回の皇室典範改正へのこだわりにつながっているとの観測も自民党内で広まっている。

 「小泉さんには、伝統や文化より合理化だという頭があるんだろう」

 自民党長老の一人はこう分析する。また、首相の宮中行事に対する言動を目撃した複数の関係者は、次のようなエピソードを紹介する。首相 は、天皇が神々に新米を供え自身でも召し上がる新嘗祭に参列した際、「暗いから見えない。電気をつければいいじゃないか」と主張。周囲に「だから皇室は もっと開かれなければならないんだ」と話したという。

 また、歴代天皇、皇后らの神霊を祭る皇霊祭に参列したときには、宮内庁長官に「中で何をやっているのか」と質問。天皇、皇后両陛下に三 権の長らが祝賀を述べる国事行為である新年祝賀の儀では、燕尾服着用を求める宮内庁側の要請に応じず、儀礼上、ふさわしくない紋付きはかまで通し「皇室も もっと改革が必要だ」と主張したという。

 関係者の一人は「首相は皇室の神秘的な伝統などは、不合理だとしか感じないのではないか」と危惧(きぐ)を示している。