ともかく読んで下さい。皇族が日本の歴史上果たしてきた役割はあまりにも大きい。 このことを知らない人が「女帝も認めるべきだ」とか「女系天皇も認めるべきだ」 といふのはあまりにも軽率であると言はざるを得ません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093876258/qid=1136882727/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-7100800-6569115
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31633979
本書の出版が報じられてから、新聞、テレビ、雑誌など多くのメディアの取材が著者の竹田恒泰氏に殺到した。いくつかの取材に同席する機会を得たが、皇位 継承の問題を取材するメディア関係者ですら、「女性天皇」と「女系天皇」を混同しているケースがみられたのは驚きだった--。
昨年十一月、「皇室典範を考える有識者会議」が、皇位は男女問わずに長子が継承するという答申を提出した。およそ二千年にわたって連綿 と男系でつないできた皇室のあり方を、根本的に見直す歴史的な決定を、有識者会議は、わずか三十時間の議論で結論を出してしまったのだ。もとよりそのこと は、有識者会議の議論がスタートする以前から予想されていたことだった。本書の企画は、有識者会議が今回のような結論を出すことを見越した上でスタートし ている。執筆開始は、有識者会議が正式に発足した二〇〇五年一月のことだ。
『教科書が教えない歴史』というベストセラーがある。本書の内容は端的にいえば、「教科書が教えない皇室の歴史」といって差し支えない。
天皇は日本国の象徴と憲法で定められていながら、その歴史、あり方を学ぶ機会が驚くほど少ないことを本書の編集を通じて痛感した。冒頭に紹介した「女性天皇」と「女系天皇」の混同が、そのことに理由があるとするならば、本書が担わなければならない役割は大きい。
多くの旧皇族が、この問題に口を閉ざすなかで、著者はあえて発言することに踏みきった。それはなぜか。その熱い思いに触れるのも本書を読む醍醐(だいご)味のひとつだろう。(小学館・一三六五円)
小学館「DIME」編集部 今井康裕 (01/07 05:00)