毎年12月4日から12月10日は「人権週間」です。
本日、豊岡市人権啓発事業として、豊岡市、豊岡市教育委員会・豊岡市人権教育推進協議会の共催で、あらゆる人々の人権が尊重される社会の実現をめざして「市民ふれあいの集い」が、開催されました。(於:豊岡市民会館 13:00~)
講演に先立ち、人権作品(ポスター・標語・作文)の入賞者表彰がありました。
標語・・・小学生1,424点、中学生2,136点、高校生9点、一般9点、PTA272点
ポスター・・・小学生284点、中学生239点
の中から、小学生の部低学年・中学年・高学年、中学生の部1年・2年・3年で、それぞれ最優秀賞1点と優秀賞2点が選ばれました。
その中に何と府中小学校6年の國眼謙士朗君のポスターが優秀賞に輝き、本日、立派な姿で表彰していただきました。「いじめをなくそう!思いやり・絆・友情・愛」のことばが入ったすばらしい作品です。ほんとうにおめでとうございました。
(作文は、全国中学生人権作文コンテスト兵庫県大会但馬地区予選入賞者10名)
講演会は、テーマ:共生社会の実現に向けて~心に響く命の音~と題して、「左手のピアニスト」智内威雄(ちないたかお)さんのお話とピアノ演奏でした。
7歳から東京音楽大学付属教室でピアノをひき始められ、高校・大学と、順調に進まれ、ドイツハノーファー音楽大学で研鑽を積まれ、数々の国際コンクールで優秀な成績をおさめられていた2001年に、「局所性ジストニア」が右手に発症し、大学を休学・リハビリ治療を。
翌年、教授のすすめで、左手の音楽世界と出会われます。左手だけの奏法の研究を開始され、大学の卒業試験では、左手のみで行った室内楽で、満場一致の最優秀成績を収められました。
その智内さんの演奏。初めに演奏されたシューベルトの「アヴェ・マリア」から、そのすばらしさに引き込まれてしまいました。
両手で弾いておられるかと思うくらいのすばらしい演奏で
思わず、席を移動して、鍵盤が見えるところへ。
このように演奏されるまでの、様々なご苦労を思いながら、感動とともに、大変すばらしいひとときをいただきました。
この世に人として生まれた誰もが、人間らしくしあわせに生きていくため、お互いに「自分」の人権とともに、「他の人」の人権も大切にし、お互いに「思いやり」気持ちをもって、心豊かにと改めて思った次第です。