Entrance for Studies in Finance

旧岩崎久弥邸(旧岩崎邸庭園)

三菱財閥の創設者である岩崎弥太郎(1834-1885)の長男である岩崎久弥(1865-1955)の旧宅。洋館と和館を併設する典型的な明治期の大邸宅。洋館は来客用で普段は和館で過ごしたのであろう。1896年の完成当時は敷地1万5000坪に20棟以上の建物があった。和館の設計は岡本春道。洋館の設計はジョサイア・コンドル(1852-1920)。コンドルは1877年に来日して工学大学校教授に就任して西欧式建築教育を日本に伝えただけでなく自ら多くの建物を設計した。著名なものに鹿鳴館(1883 現存せず)があるが、ニコライ堂(1891)、岩崎邸(1896)、古河邸(1917)などが現存している。コンドルの弟子の辰野金吾(1854-1919)が日本銀行(1896)や東京銀行(1914)を設計し、片山東熊(1853-1917)が赤坂離宮(1909)を設計したことからも分かるように、コンドルは日本の近代建築の源流となっている。岩崎邸洋館は、木造2階建て地下室付きで建築面積は160坪あまり。装飾は17世紀ジャコバン様式。全体としてイギリス・ルネサンス様式。外観はアメリカのカントリーハウスのようだとされる。近年まで存在は知られていたが内部の傷みもあり公開されてこなかった。2001年10月から都立公園として公開が始まり、洋館も復元改修を経て2003年4月から公開されるようになった。交通 地下鉄根津駅から徒歩3分。東京都台東区池之端。

旧岩崎邸庭園
旧岩崎邸庭園 東京建築遺産
東京案内 

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