脚下照顧

いつかあの空の彼方へ

肥田舜太郎さんの言葉

2011年12月21日 | Weblog



わたしはひとつだけ、
わたしはできることが一つだけあるんです

それは、沢山の被ばく者と一緒に生活をして、
この人達も、「いつ癌が出るか」「いつ、晩発がでてくるか」を心配しながら生きている
明日出るのか子どもはどうすりゃいい

そういうのにくよくよしないで、
どっちみち、あんたは放射線にやられちゃったんだ。
今更、医者に行って「これ全部出してくれ」、「綺麗な身体にしてくれ」って言ったって誰も出来ないんだ

そうなったら腹をくくって開き直るよりしょうがないんだ。
もうやられちゃっているんだから。

いつかどこかで病気が出るかもしれない

「出るもんなら勝手に出やがれ」と、腹据えて開き直って生きなさいと、

で、一つできることがあるの。
親から貰った放射線に対する免疫の力をみんなもらっている。
これは人によって、強いのもあれば弱いのもある。
バラバラだけど持っていることは間違いない。

その持っている放射線への免疫の力を絶対に今から落とすな。
つまり、自分の生活の仕方が悪いために、それ(免疫)がどんどん薄くなって無くなってしまう。
それだけは絶対にやめる。

今あるものをそのまんま、生きられるだけいっぱいにそれを使って生きようじゃないか

それは・・あんたが、どんな病気にも努力して俺はかからないと健康を保って生きる。
これは人間にできるんだ。

その一番簡単なやつをいくつか教えるから、いっしょにやろう!

それは、
まずやることは、早寝早起き
夜遅くまで深夜テレビ見て、ゲラゲラ笑ったり涙流したり
寝坊して、朝、飯食う時間がなくて、布団の中で
そういうようなだらしない生活は明日から止めようと。
あんな深夜テレビ見ていてあんたどれだけ楽しいんだと、
「くだらないものを見て」っていうとね、
「本当に早寝早起きしたら大丈夫なのか?」って

だいじょうぶなんだ。理由がある。

それは、人間が地球の上に生まれてきたのは今から4000万年前って本に書いてある。
4000万年前って言ったらいつごろなのか、そんなもん想像もできない。ずっと昔だ。
でもその生まれてきた時は、地球の上は
自然の放射線と紫外線がいっぱいあって、僕ら人間はそれに当たってどんどん殺されたんだ、初め。

でも、殺されても殺されても後から生れる人間がね、
困難な条件の中で人類というものを絶やさないために一所懸命生きてきた。
それで何万年か何百万年か何千万年かの間に、自然の放射線に対する抵抗力を人間は作ったんだ。

この作った時のずっと状態を見ると、
人間にとって熱は太陽、光は太陽しかなかった。
電気なんてもんはもちろんないし、ろうそくの光もなかった。
何にもないところでみんな一生懸命生きてきた。免疫を作ってきた。

だからその免疫を作った時の
「太陽だけしかない」
その時の条件で免疫を作ったんだから、
出来るだけその時の状態に近い生活をして免疫を守ろうじゃないか。

それには、夜は寝る。
昼間太陽とともに起きて働く。
これが一番人間にとって自然で、一番正しい生き方だ。

それからもうひとつ。
昔からばあさんが、「お米は30回噛め」
中には、まねてやってみようと思ったって、面倒臭くてそのうち大抵続かない。

でもそれは、ちゃんと根拠があるんだ。

お米の栄養は、胃袋でいくら立派な胃液が消化しようとしても、全然胃液では作用しない。
作用するのは口の中なんです。
唾にあるジァスターゼという酵素だけがお米の栄養を化学的に変化させて
それで腸に行って、腸の細胞が100%それを吸収できる
その形になおすのが唾のジァスターゼなんです。

だから、30回噛めというのは別にドロドロに噛みつぶせという意味じゃなくて、
パクパクやることで唾がいっぱい混じると、
それであなたの食べるお米は100パーセント腸で栄養として吸収される。

ところがあんたは、夜遅くまで起きているから
朝、布団の中でジーッ!って目ざましがなると手で押さえて「まだ1分」と寝ている。
それでどうしようもなくなってはね起きて、
飯食うなんて時間はないから30回噛むなんて我慢できない。
結局はろくすっぽ噛みもしなきゃ食いもしないで駅へすっ飛んで行って、卵かなんか食って、
「もう栄養はたっぷりだ」と思って会社へ行く

そういう生活をやるのは僕らから見ると「緩慢な自殺である」

だから、早寝して早起きして、朝食の時間をたっぷり作ると。
これがあなたの健康を保つ上で何より一番大切なことです。

タバコは全部ストップ!今日からやめる。
そういうことで免疫を、今持っているまんま大事にして、
放射線の病気が起きてこないように

自分が、自分の命の主人公になって「生きる」というために一生懸命に生きるんだ

自然に何となく生きている
それじゃぁ放射線に負ける。

という話しをして、
日本全国の、ま、今生き残っている21万か
30万から40万位のの被ばく者の人にそういう事を教えて、
ま、分かる人が一生懸命頑張って、70,80越えて長生きしています。

だから今、「赤ん坊と一緒にどうやって生きたらいい?」っていうお母さんに
難しいとは思うけれども、頑張って、その理屈をちゃんとわかった上で
まず、夜は早く寝る、何があっても。
そして朝は、悠々と起きて、奥さんならば家族の食事の準備をしてね、
そういう事も全部普通にやって、生きてごらんなさい。
「風邪ひとつひかない」。「どんな病気にも自分は絶対にかからない」。
そういう決意を固めて、
ぼやっと生きるんじゃなくて、

「わたしは今日も一生懸命生きるんだ」と思って、朝から生きなさい。

そういう話しをします、
たったそれだけの事でも何にも無いよりは頼りになる。
だから私の話しを聞くとみんな、「おかげさまで元気が出ました」と言ってくれます。

ああ、嘘じゃない。
それしかないと私は思っています。

どうか、今日の私の話しを聞いて、少しは、「あ、そんなもんか」と思われた方は、
明日からみなさんの生活の中のわずかなその時間を
核兵器を無くすことと、原発を直ちにやめる。
この二つの事に役立つ努力を、行動でやっていただきたい。

これだけのみなさんの数が、1時間に、1日に、隣の人と10分話しする、みんなが努力を続けて下されば
日本の国は変わることが出来ると思います。

どうも時間が来たようです。
長いことお話しをして、どうもご静聴ありがとうございました。  


動画:http://www.ustream.tv/recorded/18980957#utm_campaign=synclickback&source=http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1234.html&medium=18980957(27:00あたりから肥田さんのお話がはじまります)