<前略>
吉田「でも人間がそもそも人間がいなくなっちゃったら経済も何も無いと思うんですけどね」
小出「ですからあまりにもバカげていると。経済原則で言ってもあまりにバカげているということが今回の事故ではっきりしてるわけですから。産業界経済界としてはさっさと足を洗うというのがまともな決断だと、思います。」
吉田「そうですよね。それに加えてメディアも本当だったらそのあたりを糾弾追及しなきゃいけないのが全くその手がないってのが。これまた世界から不思議だと思われてるみたいですけど」
小出「はい。あの、どうも私のとこに世界の方々メディアがきますけれども。なんで日本のメディアはこんな駄目かと言って大抵の方は首をかしげながら。」
吉田「それに関して小出先生は何とおっしゃってるんですか」
小出「まあ日本というこの国の歴史を見ると、えー、お上意識が強すぎるし。お上が決めたことにマスコミが付き従って今日まで来たと私は思うと答えてきました。本当かどうかは分かりませんが」
吉田「いえいえ、それに関して、海外のメディアの方々は、なおかつ質問を重ねて来るってことはないわけですよね」
小出「信じられないと。言いました」
吉田「そういう事になっちゃうわけですね」
小出「はい」
吉田「あといろいろ各国から小出先生に取材が殺到してるって言うお話を伺ってるんですけど。1番聞きたがってるってこと他にどういう事になるんですか」
小 出「要するにこれだけの事故を引き起こしてるわけですから。世界各国がこの事故を教訓になんとか原子力から足をあらおうとしている、わけですね。それもな おかつ日本という国が未だに原子力をやろうとしているのはなぜかということが、彼らにもわからない。ということでどうしてかと私はよく質問を受けます。」
吉田「ああー。最大の理由は小出先生は、それは、どこにあるというふうに思われていますか」
小出「まあ今聞いていただいたように産業界経済界、のえー、欲求のためにここまで来たと私は思いますけれども、それはすでに崩れた。それでもなおかつ日本という国が原子力を諦めないのは、いわゆる「核」だと思います。」
吉田「ああー。そりゃ、核ってことはやっぱり、その核兵器に対する日本のスタンスっていうのは全然変わってないってことですか?」
小 出「えー、去年の秋にNHKが「核を求めた日本」という番組を放映したんですね。その内容は、この日本という国は先の戦争で負けて二等国になったと。で も二等国のままでいつまでもいたくないので核兵器を持てる力を作りたいと、ずうっと思ってきたと。そのために原子力の平和利用という言葉を標榜しながら実際には核兵器を持つ技術的な力、というのを蓄えたいというために今日まできたと」
吉田「はあー。都知事の言葉とかぶりますね」
小 出「はい。そういう内容、でした。私はそのことをずうっと政府の外交文書等で知っていましたので、まあようやくNHKもこういうことを言い出したんだな と、思いましたけれども。えー、まあいわゆる国営放送であるNHKが、なぜ今こういう段階でそれを言い出したのかなと。思って。むしろ積極的に国民に対し て日本という国が強国になるためには核兵器というものを持つということも必要なんだし、えーいつまでも原子力の平和利用という言葉だけで、進められないと いうところまで彼らも、覚悟を決めてきたのかなと、いうように受け止めました」
吉田「恐ろしいですねえ」
スタジオ
吉 田「えーおはなしはまだ続くわけなんですけども。まあ日本政府、バックの経済界産業界も利益を求めてですね、国を強めるために核兵器を持つことの一環とし ての原発の開発が存在したということになるのかなと、いうことですね。まああの、先週の東京電力・政府の発表では放出された放射性物質の量がですね、事故 直後の1000万分の1になったと。えーなんだか急に言っておりますが、えーそれはまあ現在進行形の放出量のことでありまして、4月の時点ではですねチェ ルノブイリの1割程度と発表がありました。チェルノブイリから出た放射性物質はセシウム137換算で広島原爆の、このえー800発分に相当すると。いうこ とです。これをそのまま当てはめると、もうすでに原爆が80発分ということで。それ以上の死の灰がとびちってしまったと、いう事になるんですね。放射性物 質の放出はいったいいつになったらおさまんのかと、いうことですが、明日のこの時間はですね。京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生にですね、今後の東 京電力福島第一原発、それからこれからの日本についてお話を伺うことになってます。衝撃的な話題も出てきますが、そのままお伝えしていこうと思っておりま す。」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65759339.html
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被曝者は老いた。
策略通り内部被曝は隠蔽し、被害の実態は風化して来た。
悲惨さを痛感する空気はほぼなくなった。
骨の髄から魂まで洗脳しきった国民を騙して来た。
平和利用というお題目を軍事利用に変えても騙しきれる。
介護年金医療財政、国家の体を破綻している。
その責任や現実から目を背けさせる為、
国を発展させより巨大に強力になるとお為ごかしを吹聴し、そうするには悲惨さ苦しみ痛みを痛感したはずの原爆を保持して国際的影響力を持つ必要がある、と脅して喧伝する。
親が我が子を殺すことも、「そもそも人間がいなくなったらどうしようもないのに」それにも何の躊躇いもない昭和の亡霊。
「いつか来た道」同じ轍を繰り返し、その上さらに愚かな核への盲信を先導しているのは、
太平洋戦争の敗戦でも解体されず生き残り、福島での「敗戦」でも何ら責任を追及されず居座り続けている官僚組織官僚主義。
元凶が何も変わらなければ、状況は良くなるどころか悪化するばかり。
麻痺したまま、そもそもわからないから見ない聞かない考えない、は、
狂信カルト集団「官報複合体」原子力ムラの思惑通り滅びに向かって無抵抗のまま黙って行進させられていること。
「先の大戦」で同じく「敗戦」したイタリアとドイツは滅びに向かうことを拒否した。
NHKSP20101003 核を求めた日本
動画URL:
http://vimeo.com/23185260