原子力=核。
政治的軍事的強大な力学。
この問題は人の生き方、
社会とどう向き合うのかに突き当たる。
また、現場に駆り出される作業員の背景にあるのは差別。
家も職も家族もない人たちの弱みに付け込んで、
カネと仕事を餌に、
死に到る病いの危険を知らぬ人、弱い人を誘い出し押し付けているのが原発産業の実態。
100万年とも言われる核のゴミ=死の灰は、
過剰消費、奢りを改めよというメッセージを突きつけている。
原発を許して来たこのシステムにどう向き合うのか。
目を背け、「砂に頭を埋めた駝鳥」のまま、
子供たちの未来へ、
将来次世代へ負の遺産を残しながら、
破滅のリスクを増大させて、
行き過ぎた享楽を貪り続けるのか。
広島長崎、スリーマイル、チェルノブイリ、
そして現在進行形の福島を体感していながら、
まだ破局への歩み止めないのか。