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彷徨者のネット小説レビュー

ネット小説サイト「Arcadia」や「ハーメルン」をメインに、あちこちで見かけたネット小説をレビューするブログです。

ようこそ

 このブログの管理人、彷徨人です。名前の通り、あちこちのサイトをさ迷っています。ネット小説に限れば『Arcadia』と『小説家になろう』がメインになります。
 初めての人は、まずこちらを一読下さい。→はじめに
 これまでレビューした作品のリストです。→五十音順リスト

飛竜になりました!

2011-10-12 18:00:00 | その他

原作名:Monster Hunter
作者:じゅっ
最終更新日:完結済
評価:B
サイト:Arcadia
    http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=tiraura&all=28159&n

[あらすじ]
 事故で車に撥ねられ、ビルの壁とサンドイッチにされて死亡。気が付けば目の前に神様。
 「孫が生まれたので、その記念に転生してみんか?」
 望んだのは、強くて恰好良い肉体と幸運。
 得たのは、赤い竜の肉体。そう、リオレウス。
 と言う訳で、新たに始まった人生ならぬ竜生。
 望んだ強い肉体は、望み通りに規格外。その辺の竜種は餌にしかならないし、古代竜とも渡り合える。得た幸運は、縄張りが成体になるまで未開の地でいられた事。
 それでもいつかはやってくる人間の開拓者。そして衝突。
 人並みの知性を持ち、その辺の竜を餌にする程に強力な飛竜と、肥沃な土地を求める人間との戦いの火蓋が、ここに切って落とされる。

[文章]
 リオレウス視点の時だけ一人称で、他は三人称と少々変則的な文章。でも違和感は少ない。各話の文章量が少々少ない気がするので、2話つなげても良かったのではないか、とは思う。

[総評]
 人外転生物。
 大抵は序盤か中盤に入る前に、人語を話すようになり、人化する手段も得てしまうので、「どこが人外転生物?」となるのだが、この作品では一貫して話さない人化しない、で締めている希少な作品。
 恋愛要素? ハーレム?
 そんなものはありません。これは、チートで天然なリオレウスが、矮小な人間を時には吹き飛ばし、時には崇拝され、時には別の竜種と喧嘩する、そんな物語。
 折角の人外な主人公なのに、人間と馴れ合うなんて我慢できない。そんな人にお薦めの一作。


風の聖痕――電子の従者

2011-10-08 18:00:00 | その他

原作名:風の聖痕
作者:陰陽師
最終更新日:2011年7月10日 2012年3月1日
評価:A
サイト:Arcadia
    http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=zero&all=21189

[あらすじ]
 原作1年前。
 魔術結社『アルマゲスト』の首魁、アーウィン・レスザールへの復讐を遂げた八神和麻は、そこで古ぼけたノートパソコンを見つける。そして現れる電子の精霊、超愉快型極悪感染ウィルス・ウィル子。
 こうして出会った主従コンビ。片や風の精霊王と契約し、半径数キロメートルの情報をかき集められる風術師。片やネット世界では比肩するもののいない神のひな型。共に性格は、他人が貶め苦しみ悶える所に、笑って石を投げつける外道。手段を選ばずアルマゲストの残党狩りと資金集めに暗躍。
 1年後の原作開始。
 最悪で最凶の主従がたまたま日本に帰国したところを、風を操る妖魔に襲われる。
 誰が一体、何の目的で? 二人の暗躍が始まる。

[文章]
 三人称で語られる文体は、『風の聖痕』『戦闘城塞マスラヲ』の両方を知らなくても、読者を引き込む力がある。構成は良く練られている。
 時々誤字が出てくるが、指摘があれば修正しているので、少し時間を置いて読めば目につかない。文章そのものにおかしな表現やくどい使い回しはなく、躓くことなくさくさくと読み進められるのが良い。

[総評]
 『戦闘城塞マスラヲ』のウィル子が、和麻の従者として参戦するクロス物。良くあるチート主人公の無双物で神凪アンチ。とは言え、原作がそうなのだから違和感は少ない。原作よりも和麻が強化され、神凪がより悲惨な目に遭うのは、まあ組んでいるのが綾乃ではなくウィル子だから、という事で。いや、死者は原作より遥かに少ないから、悲惨ではない……のか?
 原作1巻の中盤の見どころでもある厳馬との対決は、ここでは互いに全力全壊で出し惜しみなしの意地の張り合い。原作と違って厳馬に油断も慢心もない。熱い。この作品でも見どころの一つとなっている。
 現在2巻の部分が終了し、3巻に入る手前。しかし早くも石蕗(つわぶき)家に破滅フラグが……。
 更新を待っている一作。