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FORTY THREE-SEVEN

43カーモデルとその他の事柄
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Rocket,Space and I

2015-05-05 06:00:07 | どうでもいいこと
遅ればせながらDVDで
Vフォー・ヴェンデッタ』(V for Vendetta)をみました
今日のエントリーには、独りよがりな解釈とネタばれがあります

何とかフォー何とかと言うと
ブラッドベリ思い出しません??
R is for Rocket(ウは宇宙船のウ)
S is for Space(スは宇宙(スペース)のス)
公開時にこういうこと、言う人いなかったな
まあね、1980年代なら
本屋へ行けばどこでも早川と創元のSF文庫がほぼそろっていて
お金さえ出せば、そういうSFを手に取ることができましたけど
いま本屋へ行ったって
早川なんか新作は2,3冊あるだけ
創元なんか置いてないところもあります
80年代後半から、文庫の創刊が相次いで
日本のものの占める割合が多くなって
SFってだんだん少なくなっちゃいましたね
SFが日本で求心力を失ったのはこの辺りかな
いまでも、世界的にはSFでは文学としての傑作が次々と出てるみたいですが
邦訳が少ないのは残念ですね




画像はアマゾンへのリンク
でね、これ原作

読みたいんだけど高い!
いや、高いって、43キット、1/2個分しかしないんだけどさ(笑)
wikipediaにもあるけど
ローマ数字の5(V)を含めたVと言う文字が
象徴的に折りこまれています
で、公開当時2ちゃんねるにもスレッドが立っていたようですが
Vの正体と言うか誰と言う話ですが
これ、イヴィーが監禁中に読む自伝を書いた
ヴェレリーだよね
Vがイヴィーを助け出して最初につくってあげる料理が
籠玉(かごの中の玉子)というトーストと目玉焼きを組み合わせたような料理
その後Vの元から逃げ出して
ゴードンというイヴィーの上司の元に逃げ込んで
彼が出す料理がやはり籠玉

映画の中では偶然のように語られておりますが
ゴードンて同性愛者なんですよ
で、その後監禁されて、ヴァレリー(女性同性愛者)の話があるわけです
だからこの籠玉は、劇中で同性愛者の象徴なわけです
すると、Vがヴァレリー(Valerie)と同じ監獄に入れられて、
偶然、その手記(と言うか自伝)を入手したと言うのはあまりにご都合主義過ぎます
劇中でVが収容所を脱出するまでのシーンで
実験に参加したデリア・サリッジの手記で
【彼】は自分が誰かもわからなくなっているようだ
とあります。だから、自分で書いた手記を自分で持っているのですが
それが自分で書いたものとはわかっていないのです
イヴィーを愛したのは【彼】が女性だから
そしてイヴィーを愛することによって、記憶を取り戻して
すべてを思い出したときに死んでゆくのです
V is for Valerieと言うわけですね
テリア・サリッジが、Vを【彼】と言っているので
Vはヴァレリーではないという意見もありますでしょうが
強制収容所では、頭を丸刈りにされて
尊厳を剥奪されんです。コレは女性に対しては
女性であると言うアイデンティティを剥奪していると
解釈すればつじつまが合います
同性愛者がキーポイントになるのは
製作がウォシャウスキー兄弟(姉弟)だからでしょう
だから、原作の方がどうなのかは全然分かりません
というわけで、久々に青臭い映画評でした(笑)



コメント
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