Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 土星が観測好期

恒星間天体「ボリソフ彗星」を再び狙ってみた

2019-11-05 20:17:42 | ほうき星

人類観測史上初となる恒星間彗星として話題の天体を4週間ぶりに撮ってみました。

【ボリソフ彗星(2I)11/1】
 キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,
 総露出時間48分(4分×12コマ,メトカーフコンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
 トリミングあり,静岡県朝霧高原にて

光度は15等台後半に入った模様です。前回より1フレームあたりの露光時間を延ばしたこともあり、
その時よりは彗星像が確認しやすくなりました。まだ遠方にいるのに見掛け上の移動スピードが速く、
背景の恒星像が長く伸びてます。残念ながら恒星像と重なってしまって、尾が伸びてるのかどうか
判然としません。これから週に約0.2等級ずつ明るくなっていくと予想されてますが、今月末から
来月初旬には光度が頭打ちになりそうで、14等台までいくかどうか微妙な感じがします。
フォトジェニックな被写体ではありませんが、次の新月期にもまた狙おうと考えてます。
その頃には尾を伸ばした姿をはっきり捉えられるかなぁ・・・


ぎょしゃ座の手羽先

2019-11-03 10:00:00 | 遠征日誌

10月26日の夜の☆撮り成果の続きです。

夜半過ぎから撮っていたもう一つの天体がコレ↓

【勾玉(まがたま)星雲 IC405】
 キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,総露出時間50分(5分×10コマ加算コンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,若干トリミング,
 静岡県東伊豆町稲取にて

ぎょしゃ座の主要な星を結んでできる将棋の駒に似た五角形の中央付近にある大きめの散光星雲で、
海外では"Flaming Star Nebula"(燃える星 星雲)というニックネームで呼ばれているようです。
日本では「勾玉星雲」と言う名で通ってるんですけど、食いしん坊の自分としては「手羽先星雲」と
呼びたくなります。色からすると味付けは激辛系って感じで、口の中が燃えてしまいそうです。


カシオペヤ座のベビー

2019-11-02 19:31:58 | 遠征日誌

10月26日の夜、好天が期待できそうな伊豆方面へ☆撮りに出掛けてきました。
西から時々雲が流れてくる中、夜半前に撮ったのがコレ↓

【胎児星雲 IC1848】
 キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,総露出時間80分(8分×10コマ加算コンポジット),
 タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,若干トリミング,
 静岡県東伊豆町稲取にて

カシオペヤ座の東端辺りにある散光星雲です。欧米ではすぐ西のハート星雲(IC1805)と一括りにして
「ハート&ソウル星雲」と呼ばれたりしますが、「魂」と言われても何かしっくりこないんですよねぇ。
やっぱり形からすると「胎児」の方が合ってるような気がします。発育8~10週目くらいの姿かな?