Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 土星が観測好期

今朝の富士山(2018/07/09)

2018-07-09 12:00:00 | 富士山

今朝は薄雲越しにシルエットが確認できる程度でした↓

今朝の富士山_20180709.jpg
ここ2,3日の東京は熱帯夜を免れ、朝晩は過ごしやすいですが、明日からまた暑くなるとか。
今週は西日本を中心に梅雨明けするところも多いのではないかと思います。


7/1夜の木星&土星

2018-07-05 20:00:00 | 惑星

日曜日の夜に撮影した木星がこちら↓
木星_20180701_21_16_13.jpg

【木星 2018/07/01夜】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約4300コマの良像スタック

この日のシーイングはまずまずでした。木星は日没後、薄明が残る時間帯にもう真南より西に
位置するようになってきましたので、今期の観測シーズンも終盤って感じです。
撮影時に中赤斑が中央付近に来ているところでした。この木星面は6/2撮影時とほぼ同じですが、
その時と比べると中赤斑とその上にある白斑の相対的な位置が変わっているのが分かります。
また、左端には大赤斑が少しだけ写っていて、中赤斑との距離が徐々に短くなってきてます。
いずれ大赤斑の上に中赤斑が並ぶ日が来るんでしょうけど、来年以降の現象になるかな?

木星の撮影後に土星も狙ってみました↓
土星_20180701_8compo.jpg

【土星 2018/07/01夜】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約2150コマの良像スタック×8コンポジット

前回の6/3撮影と同等のクオリティでした。もっと気流が安定して像の揺らぎが治まらなければ、
この先の自己ベスト更新は難しいかもしれません。
ちなみに土星は6/27に衝(太陽と正反対の方向に位置すること)を迎え、観測好期になってます。
この後、昇ってくる時間が日毎に早まり、今月末には21時台に真南に見えるようになります。

さて、windy.comによる撮影時間帯の風の状況は次のとおり。

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13.5km:SE 7.9m/s    5500m:E   9.0m/s    900m:E   5.2m/s
11.7km:S 12.0m/s    4200m:E   8.7m/s    750m:E   5.6m/s
   10km:S   9.2m/s    3000m:SE 6.1m/s    600m:E   6.6m/s
 9000m:SE 7.4m/s    2000m:SE 6.5m/s    100m:SE 5.5m/s
 7000m:SE 6.2m/s    1500m:SE 5.3m/s       地表:SE 5.4m/s
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未明の火星撮影時と比べて全体的に風は弱めだったかも。
梅雨明け以来、強風が吹き荒れることが多いんですけど、この2晩は比較的穏やかだったようです。


7/1未明の火星

2018-07-04 20:10:00 | 惑星

梅雨が明けてから最初の週末は夜も好天に恵まれ、久々に火星を撮影できました↓
火星_20180701_01_54_25.jpg

【火星 2018 7.1未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約2分間のキャプチャー動画から約7350コマの良像スタック

視直径は随分と大きくなってきたんですが、暗色模様がほとんど見えない状況になってます。
これは全火星規模に広がった砂嵐のせいです。上の方の白いはずの南極冠まで赤茶けて写ってます。
今月末の大接近日を前に、こんな見え方が続いてしまうと魅力激減ですねぇ。
とりあえず、いつもどおりwindy.comによる撮影時間帯の風の状況を記しておきましょう。

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13.5km:S  11.9m/s    5500m:SE 6.1m/s    900m:SE 7.5m/s
11.7km:SE13.7m/s    4200m:SE 8.0m/s    750m:SE 7.8m/s
   10km:SE  8.6m/s    3000m:SE 8.4m/s    600m:SE 7.6m/s
 9000m:SE  7.9m/s    2000m:SE 7.2m/s    100m:SE 6,4m/s
 7000m:S    9.1m/s    1500m:SE 8.1m/s     地 表:E   5.6m/s
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10km超の高層を除いて10m/s以下と弱めでしたが、像は結構揺らいでました。
落ち着いていたとしても、撮影対象がのっぺらぼう状態じゃ、ありがたみがないかな・・・