Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 7/16未明~明け方 天王星と火星が大接近

ボーデの銀河

2012-02-26 19:30:00 | 夜空のコラム

先週、ガラッド(ギャラッド)彗星を撮影した夜、こんな天体も写してました↓

【M81とM82銀河】
 キヤノンEOS Kiss Digital X + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡(F2.8)
 赤道儀架台使用 ISO800 総露出時間50分(5分露出×10コマ加算合成)

18世紀にこの天体を見つけた人の名を取って「ボーデの銀河」と呼ばれています。

上側に写っているのがM82銀河で、中心が爆発したような姿をしている特異銀河です。

下側に写っているのがM81銀河で、こちらはとても均整の取れた美しい渦巻銀河です。

空の暗い所では手で持てるレベルの双眼鏡で存在が確認できます。

おおぐま座に見える天体で、どちらも我々からの距離は約1200万光年。

銀河系からは比較的近いところにあります。

ほぼ同じ距離にある銀河としてはこんな銀河もあります↓

【NGC4236銀河】
 キヤノンEOS Kiss Digital X + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡(F2.8)
 赤道儀架台使用 ISO800 総露出時間50分(5分露出×10コマ加算合成)

こちらはりゅう座に見える天体で、妙な恰好をしてますがこれも渦巻銀河の一種です。

ボーデの銀河よりも暗い天体なので、残念ながら小型双眼鏡では見えません。

ところで銀河という天体は、いくつか集まって群れをなしていることが多いのですが、

ここで紹介した3つも実はかたまって存在していて、「M81銀河群」と呼ばれる

グループを形作ってます。

ちなみに我々のいる銀河系も銀河の一つで、お隣にあるアンドロメダ大銀河M31や

さんかく座の銀河M33などと共に「局部銀河群」という別なグループを形成してます。

で、これらの銀河群は「おとめ座超銀河団」というさらに大きな一団に属していて、

その広がりは直径2億光年もあるそうです。

ということで、自分がいるところは・・・

おとめ座超銀河団 - 局部銀河群 - 銀河系 - オリオンアーム - 太陽系 -
第3惑星・地球 - 北半球 - 東アジア - 日本国 - 本州 - 関東地方 - 東京都

ってことになります。


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
hiro [2012年2月27日 23:56]
 こんばんは
 色々な銀河群、こんなにもきれいに見えるんですね。
すばらしいです。
 我々の 存在なんて 本当に ちっぽけですね。
fornax8 [2012年2月28日 7:41]
かじやんさん、いつもコメントありがとうございます。
とにかく宇宙は時空が大き過ぎて圧倒されますよね。
仰るとおり、自分の存在はものすごーく小さいなぁーって感じます。
そう思うと、いろんな悩みが出てきても、なんか吹っ切れます。
Nikon 8cm [2012年3月2日 1:43]
fornax8さん

さすがに美しい画像ですねえ。私も、手動追尾で撮影した同じ対象をアップしました。楽しみ方はそれぞれとは言えど、こんな画像を見ると自分でも少しでも美しい写真を撮ってみたくなります。
http://Nikon8cm.exblog.jp/17896316/

ところで先日、北杜市に行った折に、fornax8さんが撮影していると思われる場所を確認しました。私がいる場所と目と鼻の先なのに、街灯りの影響が一段少ないように思われました。本当に山の中と言った感じの場所ですね。ちょうど車の前にキツネが出て来たりしました。
fornax8 [2012年3月2日 18:50]
Nikon 8cmさん、毎度コメントありがとうございます。

ガラッド彗星が昇って来るまで時間があったので、
どちらも空の状態チェックを兼ねて狙った対象です。
M82は中心の輝度が高くて白トビしやすいので、
満足に撮れたことがありません。
今回の結果も、なんか不満です。

陣取っていた場所が分かっちゃいましたか。
空が暗めに感じるのは、視界が若干悪くて街灯りが
直接見えないせいかもしれませんね。
キツネやタヌキはたくさん居そうな気がします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿