Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 7/16未明~明け方 天王星と火星が大接近

皆既月食を迎え撃て!

2021-05-25 00:20:20 | 天文現象

5/26(水)の宵に全国で皆既月食が見られます。しかもこの晩はスーパームーンでもあります。
今回は地球の影の北側の端付近を月が通過するため、皆既食は15分程度とかなり短いことと、
欠けた状態で月が昇ってくるため、月食の全過程を見ることができないのが少し残念ですけど・・・
晴れればもちろん撮影しようと画策中で、狙い方をいくつかシミュレーションしてみました。
で、カメラ+通常三脚の簡素な機材で臨むとしたら、こんなのを撮ってみたいですね。


 AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(フルサイズカメラ+85mm望遠)

皆既中の月と富士山のツーショットなんですが、山梨県某所に行かないと撮れません。
緊急事態宣言中ということで、遠出はちょっと憚られる状況なので、やっぱりガマンかな・・・
同じような機材でこんなのも狙えます。


 AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(フルサイズカメラ+35mm広角)

カメラを三脚に固定した状態で5~10分間隔のインターバル撮影を行って、撮れた画像を
フォトレタッチソフトで全て比較明合成することで連続写真が得られます。
地上の景色に拘らなければ、南東方向が開けた適当な場所で撮影が可能です。
各食分での露光量調整(感度と絞りとシャッタースピード)の選択が難しいので(特に皆既中)、
いわゆるオートブラケット撮影機能(露出倍数±何段かの幅で連写する機能)を使うとイイかも。
赤道儀架台+望遠鏡(または望遠レンズ)を使えば、こんなのも狙えます。


 AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション(APS-Cサイズカメラ+500mm)

赤道儀を通常の恒星時追尾状態にしてインターバル撮影を行い、地球の影がイメージできる
画像を取得する方法です。上のシミュレーションは月が地球の影を右から左へ横切っていく
様子を示したもので、食の最大となる時間の皆既食画像を中心に前後1時間の部分食(食分0.5
くらい)を重ねることを想定した構図ですが、部分食のコマ数を増やしても良いでしょう。
但し、撮影インターバル時間をあらかじめよく考えておく必要があります。
なお、画像の対称性を重視するなら、恒星ではなく地球の影を追尾しなければならないので、
ハードウェアだけで実現しようとするとかなり大変でしょう。露光量調整も連続写真と同様な
ケアが必要とみられるので、ハードルは高いです。
何はともあれ、お天気次第なので、快晴に恵まれることを祈ってます。

ちなみに、10年ほど前にうまく撮れた時の記事はこちら。

皆既月食撮って出し!

1分間隔で撮っていったコマ撮り画像を使って動画(約130倍速相当)も作ったりしてました。

この時の月食は真夜中に皆既になる好条件で、天候にも恵まれたのでした。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rose-tky)
2021-05-27 20:45:04
うわあ ❤️スターライトテラスさーん❤️

素晴らしいですわねえ この刻々と変わる 皆既月食 ビデオ風 感動 感激ですわあ

すごいわあ! 赤銅色になる理由がよくわからないけど 神秘的ですわねえ!

ブラボーですわあ!
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Unknown (fornax8)
2021-05-27 21:32:01
rose-tkyさん、いつもコメントありがとうございます。

自慢げに晒した10年近く前の映像をご覧くださり恐縮です。
昨日の月食は皆既食の時間が短いってことで、リアルタイム動画を狙ってたんですけどね、
まさに天に見放されてダメでした。来年11月の皆既月食でリベンジしたいです。
ところで、皆既中の月が赤銅色になる理由は下記のリンク先に説明があります。
https://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20111210/about/color.html
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