Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 9/5夕 西の低空で月と金星が大接近

見ると長生きできる?

2009-12-21 12:00:00 | 夜空のコラム

夜間に見える最も明るい恒星をご存知でしょうか?

それはおおいぬ座のシリウスという星です。

この季節には20時過ぎには南東の空に昇ってきます。

2番目に明るい星はカノープスという星です。

その星は、和名では聞きなれない「りゅうこつ座」という星座にありますが、

その星座の学名である「カリーナ」はトヨタ車の名前にも採用されたので、

クルマ好きの方々にも馴染みのある響きではないでしょうか。


さて、そのカノープスという星ですが、シリウスのずーっと南に位置していまして、

本州からは超低空にしか見えません。東京では最大の地平高度が2度足らずです。

今の時期ですと、深夜0時過ぎに真南にやってきます。

それを自宅ベランダから狙ってみました(↓)。

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 28-75mmズームレンズ(48mmに設定)使用
 ISO200 F4.0 露出5秒 三脚使用

中央下端の建物の少し上にポチっと写っているのがカノープスです。

明るさはマイナス0.6等と非常に明るい星なのですが、低空ですと大気による減光が

大きいので、3等星ぐらいにしか見えません。滅多に見えないことから、中国では

これを1度見ると10年長生きできるとの言い伝えがあるそうです。

「長寿星」とか「南極老人星」という別名もあり、千葉県房総地方などでは

「布良星(めらぼし)」と呼んだりすることがあるとのこと。

しかしまぁ、上のような写真ではあまりにも寂しいですよね。

そこで、長時間に渡って連続撮影し、例によって比較明合成してみた写真がこちら(↓)。

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 28-75mmズームレンズ(48mmに設定)使用
 ISO200 F4.0 総露出時間93分20秒(5秒×1120コマ比較明合成) 三脚使用

 ※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。

100分以上に渡る日周運動の光跡は力強く、本当は明るいんだぜと主張しているようです。



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