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【ペルセウス座流星群2024】極大前夜に捉えた流星(2024/08/11-12)

2024-08-13 21:31:01 | 天文現象

毎年お盆と言えば三大流星群の1つであるペルセウス座流星群が活動ピークを迎える時期です。

今年は12日深夜に極大となり、翌13日の明け方までが見頃と予想されてましたが、
このところ天気が不安定で、当夜が晴れるかどうか微妙な感じがしました。
まぁ、極大の前夜でもそこそこの数が観測/撮影できそうなので、
11日の晩に好天になりそうな場所を調べ、結局、富士山西麓へ出撃。

目的地には23時頃に到着。機材はCMOSカメラ+Cマウント広角レンズだけとしましたが、
流星群の輻射点がしっかり分かるようなイメージを狙おうと考えて赤道儀に搭載しました。
で、23時半過ぎから夜明け近くの4時頃まで流星自動検出機能を働かせた動画撮影を実施し、
全部で100個以上の流星を捉えることに成功。例によって各動画で全フレームを比較明合成し、
それで得られた数十のスチル画像をさらに比較明合成して得られたイメージがコレです。

赤道儀の電動追尾により背景の星は点像になり、流星だけ線状に写ってます。
ペルセウス座群以外の流星も結構捉えられましたが、それらは排除して比較明処理したので、
ほぼ中央にフレーミングした輻射点から四方八方に群流星が出現した様子が分かるかと。
ほぼ目論見どおりの成果となりましたが、画像の上下方向で数的に少なかったのが不思議です。
ちなみに、個人的に数十個レベルの流星を捉えたのは1月のしぶんぎ座流星群以来でした。

なお、数多く捉えた中で特に明るかった流星3つの動画(無限ループ再生GIF)は次のとおり。


 ASI585MC+6mmCマウントレンズ,Gain580,35msec/frame,タカハシEM-200Temma2M赤道儀使用

いずれも流星痕(流星が流れたところに見られるスジのようなもの)を残したのが確認できます。
ペルセウス座群の流星は有痕流星が多いとされてますが、その特徴も捉えられた感じです。

ということで、今年も同流星群の撮影ができ、ボウズにならずに済みましたが、
天候的に期待薄だった翌晩の極大夜も晴れ間を求めて出撃するのでした。
果たしてその成果は如何に?
(つづくのか?)