Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 7/16未明~明け方 天王星と火星が大接近

夜空に浮かぶドーナツをいただきます

2021-07-13 07:39:07 | 撮影機材

先週末(土曜日の夜)は新月と重なり、晴れれば☆撮りには絶好のチャンスってことで、
まだ梅雨明けしてませんが、晴れ間が期待できそうだった静岡県某所へ出撃。
ちょっと雲の多い空模様でしたが、何とか1天体だけ撮れました。


【こと座の環状星雲(M57)】
 キヤノンEOS Ra+タカハシμ-180+フラットナーレデューサー,F9.8,ISO1600,
 総露出時間21分(露出3分×7コマ加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド(ステラショット2使用)

「ドーナツ星雲」のニックネームで割とよく知られている惑星状星雲です。
光学系の焦点距離は1762mmと長いのに随分と小さく、これじゃあチョコワにもならない・・・
詳細が掴めないので等倍トリミングしてみたのがこちら。

色・形がある程度分かるものの、追尾エラーで横方向にブレたようなイメージになってます。
仕方ないので無料の補正ソフトで横方向の流れを修正し、さらに解像感向上処理を掛けると・・・

そこそこさまになる画像になりました。

ということで、今回の撮影では久々に長焦点鏡を使った訳ですが、やっぱり拡大率が高いんで
追尾がシビアですねぇ。20コマほど撮れた中で半分以上がブレブレ状態で使えませんでした。
実はこんなガイドシステムの初テストだったんです。

白くて太い筒が撮影用望遠鏡で、その下側に精密追尾補正用の小型ガイド望遠鏡を付けてます。
ガイド鏡の取付けにはダブルブロック固定式アリミゾ汎用プレートプレートホルダーを使用。
所謂「コバンザメ方式」なる仕立てになっています。撮影用望遠鏡のメーカーから販売されている
ロングアリガタを使えばスマートな取付け方になるはずですが、意外と高価なんで代用品を検討し、
かなりヘンテコなシステムになってしまいました。簡単に着脱できることが唯一のメリットかな?
鏡筒の前後バランスは取れないし、見るからに剛性もイマイチで、追尾エラーの発生はその辺が
関係しているかもしれません。まぁ、せっかく構築したんでもうちょっと使い込んでみますか・・・