前回からの続きです。
夜明けが近づくと、東天に木星と金星が昇ってきました。
さらにその上方には「すばる」も見えてます。
そこで、それらの3天体を地上の風景とともに撮ってみようと思い立ちました。
ポラリエには通常の星追尾駆動以外に、その半分の速度で駆動する「星景撮影モード」
という動作も選択できます。
地上の景色と一緒に星空を撮る際に、星追尾モードだと星は点状に写っても
景色はブレたようなイメージになってしまうのですが、
「星景撮影モード」で短時間露出を行えば、星も景色も止まったように写るらしい。
単純にモーターの駆動速度を遅め(半分)にする機能なんですが、
東天に昇ってきたばかりのすばる・木星・金星の3天体は、
それを試すのにちょうどいい被写体でした。
その撮影結果がこちら↓
レンズの焦点距離23mm、絞りF4、露出1分で撮影したもので、
上が星追尾モード、下が星景撮影モードによる画像です。
ほとんど変わらないような感じですが、木星や金星以外の周りの星は
星景撮影モードの方が目立っていて、星座の形などを把握しやすい印象です。
で、下方をトリミングするとこのとおり↓
こちらも上が星追尾モード、下が星景撮影モードによる画像になります。
星像の伸び方については違いがはっきり分りますね。
一方、前景の木のブレ方は大差ないような感じもします。
ちなみにマニュアルによると、今回撮影した天体の天球上での位置を考慮した場合、
星景撮影モードにてレンズ焦点距離24mmで星を点に写すための許容露出時間は
約12秒ということですので、1分の露出時間は長過ぎたようです。
とりあえず今回は、2つの撮影モードの動作をチェックできました。
星景撮影モードについては、今後いろいろと試してみないと何とも言えませんね。