日々是、趣味三昧【Golf,BASSFishing,etc】

日記な独り言。趣味の記録。

麻薬取締捜査官・霧島彩 エーテル 5.0

2022年02月09日 | 日々是、読書
麻薬取締捜査官・霧島彩
エーテル 5.0
★★★★☆

女性刑事ものが好きで色々なシリーズを読んできた
軽い気持ちで読み始めたが結構ハードなハードボイルドだった
霧島彩のとんがった捜査を発端に廻りの男たちがガッチリ事件を掌握していく感じは楽しいプロットだった
期待薄だったが次も読みたくなった
もうちょっと北里愛の母親の人間像が知りたかった

【新宿鮫Ⅹ他】2月読書 2014.02

2014年02月24日 | 日々是、読書
今年は読書の年です


【新宿鮫Ⅹ 絆回廊】大沢在昌

新宿鮫シリーズは全部ノベルス読みです
新宿ものハードボイルドは灰色のイメージで好きです

桐野夏生の「顔に降り掛かる雨」もかなり好きで当時嵌りました

今回の新宿鮫Ⅹはちょっとつらい
ネタバレになりそうなので控えますが大事な人が死んでしまいます

ハードボイルド系の小説に共通する「孤独」
次回、鮫島はどう折り合いを付けて生きていくのか見守りたい

未読の方はシリーズを最初から読む事をお勧めします



【掏摸(スリ)】中村文則

大江健三郎賞を受賞し海外で翻訳され高い評価を受けている小説です
気になってたので読んでみました

ズバリ、ハードボイルドですw

ただ、海外でも評価されるのも納得、描写が抽象絵画的で詩的です

スペンサーシリーズは端的でストレート
レイモンドチャンドラーのような粋な探偵

どれにも似ていない作風ですがど真ん中ハードボイルドです

スペンサーシリーズの「晩秋」のような展開はありますが.....

抽象絵画的な描写ですがエンディングの硬貨を投げるシーンは脳内でスロー再生されましたw
こういったところが実に良く出来てて効果的でした

続編あるなら読んでみたい


ここから怪談っすw


【無惨百物語 にがさない】黒木あるじ

こういうショート怪談好きなんですよw
ちょっと読めるしね

記憶に残らないと言う所もいいw

【忌談2】福澤徹三

読後感最悪!という帯に飛びつきましたw
上記の本よりはこっちの方が好きかな

なんせオチもない実話?ですからね




【バイロケーション】法条遥

ウィキでは.....
バイロケーション(英: Bilocation)とは、超常現象の一つで、同一の人間が同時に複数の場所で目撃される現象[1]、またはその現象を自ら発現させる能力を指す[2]。「一身二ヶ所存在」と表現されることもある[3]。

とあります

世界中で実在報告されているとありますが、私は遭遇したことはありませんw

読んだ感想ですが、ほん怖で前に見た事あるなあー的なデジャブ感がありましたw
映画化されていますがDVDレンタルでいいわw

途中まで読むのが苦痛で挫折?か?でしたが終盤は面白かったですね
ただ、バイロケーション発生のメカニズム?を独自に触れて欲しかった気はします
だってなんで発生するのか都合良過ぎるしw

原作読んでから映画派ですがこれは逆のほうがいいかも



以上2月読みでした


今は脳男2「指し手の顔」を読書中
中々面白いですよこれ



でわでわ
END

【感染遊戯】誉田哲也 2014.01.26

2014年01月28日 | 日々是、読書
ストロベリーナイトシリーズの最新刊です


小説を読んできたのはストロベリーナイトしかなくそれ以降のソウルケイジとかはドラマで観ました


原作内のキャラとドラマとでは役者の背景もありギャップでつまらなくなってしまう傾向にもあります


ドラマはドラマとして置いときたいけど姫川と勝俣のキャラが俳優にロックオンなもんでこの「感染遊戯」も俳優ありきで読み進んじゃいましたわ





原作者の誉田作品では「ヒトリシズカ」が原作ドラマとも一番好きですね

なもんで比べてしまうわけですが、この「感染遊戯」は「ヒトリシズカ」に似てます



いや、意識して構築してるでしょう



その意図がなんなのかはわかりませんが、この構成は好きな部類です





ネタバレになっちゃうのであまり言いませんが、別々の事件と思われたものが1つに集約していく様に日本人はDNA的に安心するのかもしれません

もしや原作者はそこまで計算して。。。ないでしょうねw





「ヒトリシズカ」と違う点はドラマ「相棒」のような社会事件を描いているという点でしょうか


ネット社会の進化と動機の意外性のドッキリ感

結構そういう作品は見かけるようになりました




「感染遊戯」ではガンテツが主役なんで姫川は脇役です

ですが前手のシリーズに登場するキャラが何気なく登場しています
(解説読むまでわかりませんでしたw)



そういった楽しみもシリーズものの醍醐味ですよね




この原作が映画になるのかスペシャルドラマになるのかは不明ですが映像化を望んで病みませんw





シリーズを読んできた方たちは既に読んでいるでしょうがこれからストロベリーナイトシリーズを読もうという方にも読んで欲しい小説です





ストロベリーナイトシリーズは酒飲みながら一気読みがオススメです

【彼女は存在しない】浦賀和宏 2012.07.18

2012年07月18日 | 日々是、読書






最近悪女シリーズを多く読んでいますね
そういう時期なんでしょうw





前回の「ヒトリシズカ」等もひどい物語でした





が、





今回はちょっと違うベクトルです
多重人格者、いわゆる解離性同一性障害の話です
一時期、FBIなんちゃらとかビリーミリガンなど多重人格者ものが流行りましたが私も漏れなく読み漁りましたw




「彼女は存在しない」では物語が2つ進んでいきます
1つは加奈子と彼氏と先生
2つ目は由子と根本
この2つは由子を介して交錯して進んでいきますが、帯にもあるようにどんでん返しが待っているというところに落ち着くわけです




以降、ネタバレにつき覚悟してクサい









自分は最初からとんでもないどんでん返しを食らうつもりで読み進めていたので(2日で読んだw)こうなんだろうなーってのを想像しながらのーでした
が、以外にも大人しめのエンディングにちょっと憤慨しました




自分の中のエンディングでは由子と加奈子が同じ人物、根本と先生が同じ男って想定でした
森博の読みすぎじゃね?って感じですが、壮大な読者ダマシが最初からエンディングまで続いていると信じていましたよ
なので拍子抜けちゃったんですよ




読み終わって、実際、俺のエンディングでも行けたんジャね?って感じ
加奈子が多重人格者って落ちだけじゃ物足りないっすよ




「へえ~」より「えぇー」って物語でした




「彼女は存在しない」★★☆☆☆

■本:リカ VS フジコ■2012.05.05

2012年05月07日 | 日々是、読書
左:【殺人鬼フジコの衝動】真梨幸子  以下、フジコ
右:【リカ】五十嵐貴久  以下、リカ








両方とも怖い女の物語




フジコのほうはと.....
書き方が「はしがき」「本編」「あとがき」となっていて最後の最後に解説がある
帯みれば「あとがき」必読と




まあ、人間、逃れられない環境というものがある
餓死するほどの生活を強いられる環境もあれば、生まれながらに王様とか.....
環境を打破できるのか流されるのかは永遠の生きるための課題と言える




フジコは強烈なバックボーン(環境)が生まれながらにあり、拍車をかけてある人物に追い込まれる
その結果が殺人となる




全体的に怖くなく、むしろ、フジコの幼少期や環境の過酷さが怖い
こんな環境から抜け出すことができるのかと、結局フジコは拍車をかけて疾走することとなる




子供の映画に付き合い待ってる2時間で約2/3読んで翌日読破という感じなんで
非常に読み易い@文体(素人がまとめあげたという設定だしね)




感想はというと、特にないw
映画化したら観る部類w




視点を変えた続編が出たら面白そうだな~と思います
この事件は実は.....ってのがいいですよね




【殺人鬼フジコの衝動】真梨幸子 ★★☆☆☆




リカの方はというと、フジコより真面目な文体でいわゆる小説ですw
どうしても比べちゃうが、リカの方は生い立ちが裕福
そこから家族ごと転げ落ちリカという悪魔wが生まれた




「読後感最悪の本」と帯にはありますがフジコも同じ
ハッピーエンドを期待できるないようではございません
でもね~こんな女いるのかねって感じですよ




警察に2発撃たれて逃走できるのかよってw




一般的には1度は会って、そこから女が捨てられる
で、逆恨み的な感じなのでしょうがリカは会う前から大暴走
ラストまで一気に突っ走ります
(大きなストライドってところで思わず笑いましたよw)




フジコ読んでからリカって流れがいいと思いますよ




【リカ】五十嵐貴久 ★★☆☆☆




奇想天外さがいまいちだった分星減らしw

■本:ミレニアム ドラゴンタトゥーの女(上下巻)■2009.04.04

2009年04月04日 | 日々是、読書
 少々怠け気味だったブログを再開しましたww


 少ないボキャブラから引っ張り出して例えれば、「ダヴィンチコード」のロバート・ラングドンな主人公:ミカエルを中心に、副題にもなっているドラゴンタトゥーの女:サランデル、猟奇殺人に発展する事件の中心的一族のヴァンゲル家は「ブッラクダリア」を髣髴とさせ、その事件は「チャイルド44」的でもあり「SE7VEN」風でもある。
 副題ドラゴンタトゥー自体があまり取り上げられない風情だが、ミレニアムは3部作でもあるので後に語られるであろう。と思う。
 アマゾンでの書評にもあるように上巻の中盤まではダラダラと続くが、ミカエルが孤島に足を踏み入れると読者もこのミレニアムの世界に頭の先まで浸ることとなる。読む手が止まらない。上巻しか手元にない場合、下巻禁断症状に陥るはずなので読み始める前に上下巻そろえておくことをお勧めしよう。
 孤島で過ごす描写が途中、ロバート・B・パーカー風になるところも興味深い。ミカエルの食へのこだわりがもう少しあれば、なお、生い立ちや個性が語らずもがなな感じを受ける。

 しかし、面白い物語だ。近年稀に見るはまり様だった。上巻を読み終わったとき、手元に下巻がない。その足で本屋を回ったが手に入らず、アマゾンでポチリ。翌日配送にワクワクしながら待ちわびた。下巻が到着するとその日に一気読み。3部作あると思えば1部は名残惜しさを置いといて、爽快に浸れる。これを読んでも、まだまだミレニアムの世界に浸ることができるのだ。

 この先、2部3部はどのような展開が待っているのだろうか。著者は5部まで考えていたようだが、4部を執筆開始直後、1部(ドラゴンタトゥーの女)が書店に並ぶ直前に亡くなっている。実に残念でならない。「ジェイソン・ボーン」シリーズ著者とあわせてご冥福をお祈りします。

 この本「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」是非是非読んで頂きたい。ハンニバル・レクター博士シリーズのようなリアルタイムで読める随一のシリーズ。待ちわびる楽しさも作品に浸れるスパイスですよ。

PS:サランデルを絶賛する書評が多いが、個人的には年老いてもモテル、ミカエルが非常によろしい。男の中のダンディズム、ミレニアム、ジャーナリズム(僕イケメ~~ん・・・)エリカの奔放さにも惹かれるが、なぜスウェーデンではDVが多いのか・・・法人税率に比例してるのかな?3部作中にEU諸国の闇の部分が垣間見れるだろう・・・


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
スティーグ・ラーソン
早川書房

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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
スティーグ・ラーソン
早川書房

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■本:チャイルド44(上巻) トム・ロブ・スミス■2009.02.27

2009年02月27日 | 日々是、読書

アイラブ文庫な私は、大型本屋さんに行くと文庫の山にワクワクしながら見て回る男である。
宝の山から稀にマイヒット作をチョイスすることもあるが、ほとんどが不発に終わる。なので、前評判の良い作品を手に取るようになった。作品名で記憶に引っかかる本があれば手に取り、裏を返して概略を読む。この概略も文庫ならではの良いところ。

今回読んでいる「チャイルド44」は前評判も良く、「このミス海外部門1位」で記憶に残っていたので本屋さんで手に取り裏の概略を読んで購入。

今、上巻を読み終えたところ。

読み始めてから「こりゃ・・最後まで読めるかな」と、心配になったが捜査官レオ・デミトフが少女の遺体から事件へ傾倒していくくだりで、私の頭もすっきりした。
「すっきり」とは、この事件がなにな引っかかるものがあったから。裏の概略を読み返し、ソ連の大量殺人犯で最も有名なあの事件がベースになってるのかも・・・と思い、プロローグを読み返してみるとアンドレイの文字。これで確信したあの事件と本作「チャイルド44」が重なり、「すっきり」と読み進めることができそうだ。

あの事件の犯人の法廷で撮られたであろう1枚の顔写真が今でも頭に浮かぶ。拘留中、毛じらみなどの発生を防ぐため、全身の毛を剃られた犯人の不敵な笑み。若干下からのアングルは身の毛のよだつ写真だ。
何年か前に流行ったFBI関連の本に度々登場していたので記憶にある方も多いことだろう。

「チャイルド44」と「あの事件」と、どの程度までディティールが重なっているのかはこれから読み進めていくうちにわかってくることだろう。
当時のソ連という国の実情が良く描かれていて(ロシアでは発禁)、そちらのほうも注目したい。

「ソ連」という荒野に低い雨雲が広がっているような、この本「チャイルド44」はそんな雰囲気を感じる作品だ。

表題の意味は、すなわち・・・・・



チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
トム・ロブ スミス
新潮社

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チャイルド44 下巻 (新潮文庫)
トム・ロブ スミス
新潮社

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■本:2008年マイ・ベスト読本■

2009年01月05日 | 日々是、読書


去年(2008年)は例年より読書量が減った。
にもかかわらず、マイ・ベストww

1位 ■告白■湊かなえ 2008.10.30

2位 ■無痛■久坂部 羊 2008.11.12

3位 ■深海のYrr(イール)■フランク・シェッツィング 2008.09.04

番外では■Gシリーズ■森博嗣



告白
湊 かなえ
双葉社

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無痛 (幻冬舎文庫)
久坂部 羊
幻冬舎

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深海のYrr 上 (1) (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1) (ハヤカワ文庫NV)
フランク・シェッツィング
早川書房

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■読書:無痛■久坂部 羊 2008.11.12

2008年11月18日 | 日々是、読書




悪の淘汰は、制裁を持って成し遂げられるとき、加える側に悪意は芽生えるのだろうか。

「無痛」と聞いて子供を持つ親としては「無痛分娩」を想像させる。
「痛み」を伴わない「生み」は苦しみも伴わないのかというと・・・男なのでわからないw
「痛み」とは体の反応だが記憶や感情を自分の意思を無視して暴走させる場合もある。

「無痛」いわゆる「先天性無痛症」の場合、痛みに対する感情はないとしている。
痛みの感情を探して暴走する登場人物に痛みを感じる取り巻く人たちがどう対していくのか。

これは「先天性無痛症」に限らず、すべての病に共通するテーマだろう。

痛みは本人にしか感じられない症状。
痛みによる感情も同じ。
痛みを取り除くことで、患者から病気を遠ざけ、楽な余生を遅らせることができる。
痛い延命治療で苦しむことと、痛みのない余生を送ること。
終末医療のテーマは、そのままこの「無痛」という作品にこめられている。
真の医療とはなんだろう・・・

イバラの制裁に悪意はあるだろうか。
イバラに悪意という感情はあるのだろうか。
人が悪意という感情を初めて感じるのは「痛み」による反射的な感覚なのだろう。
イバラには「先天性無痛症」が引き起こす世の中の歪みからいじめを受け悪がくすぶり始める。
このイバラの感情は痛みを感じる人たちは理解できない。


悪の淘汰は、制裁を持って成し遂げられるとき、加える側に悪意は芽生えるのだろうか。


事後を考える手段を持たないイバラに悪意はないと法律は定めるだろう。
だが実際はどうなのだろうか。

病と法律と現実に対する人たちの手段と感情。



ちょっとグロテスクなオープニングだが、それ以上に後半はグロなんで苦手な方は気をつけましょう。
構成、内容、テーマ、どれをとっても一級品な小説であることは間違いないですが・・・




■告白■湊かなえ 2008.10.30

2008年11月01日 | 日々是、読書

 読書週間ですな 

第29回小説推理新人賞を受賞した作品の連作らしい。
この本は「新人とは思えない」と審査員がうなった作品。
構成がいまいちだが・・・といわれている。

「告白」という題が示すようにすべてが事件に関わった人物の独白、日記形式で展開していく。
私が一番興味を引かれるた人物は、新任の担任教師。
生徒に投影された自分を見て満足するだけの教師。
その投影も自己満足以外の何ものでもない。
だが、保護者から一目置かれやすいという現実。
一生懸命さが「うざい」と子供たちに一蹴される世の中。

「学校、親子、生徒と教師、という客観視だけでは本質が見抜けない」

作者はここを読者に必要に押し付けてくる。
たとえば、Bという少年が登場する。
作品中、このBが一番多角的に語られている。
先生から、新任先生から、幼馴染から、母親から、姉から、自分から、Aから・・・
関わる立場でこうも印象が違うものかと思い知らされるはずだ。
このために日記形式の独白な展開にしたといっても過言じゃないだろう。

作中、ノンフィクションを思わせる事件、人物が別名で登場する。
その事件や人物を、やはり「立場が違うとこう見る」と語っている。
アン・ノンフィクションを挿入することで現実との距離感を出しているのだろう。

日記独白形式本として稀に見る成功例といって間違いない。




読まれるときは、一晩で一気に読めます(私は3時間で読みましたw)