アメリカ人が望む大人を演じさせたらニコラス・ケイジの右に出るものはいない。
「ウィッカーマン」では、好人物な大人なニコラスだが、どこかに暗い過去があるかもと思わせる演技もしている。
内容が内容だけに、一筋縄では行かないだろうという先入観が見るものにそう思わせるのかもしれない。
リメイクな本作だが、前作を見ていない私は前説だけの知識。
ラストの衝撃・・・とはなんだろうと思いながらの「好人物に影の一つもあるんだろう」は普通な考えだろう。
ある少女を探しにサマーズアイル島という自給自足な独自の思想を基にした人たちの中へ飛び込んでいく警官(ニコラス・ケイジ)
その島は女性上位な社会。男は子供を作るため、労働をするために存在している。
(家畜人ヤプーを思い出すww)
島の女たちに惑わされながら自分を貫き少女を探す余所者警官。
少女を探すきっかけとなった手紙を寄越したかつての婚約者(島の住民)だけが、警官に味方する。
最後のドンデンまで「いかに緊張感を与えるか」に多少難あり・・・
細かい仕掛けに「なるほど」と、思わせるオチがなさ過ぎ・・・残念。
写真がなぜ壊れたのかなどは、大筋の結果より映像上のオチが欲しい(例えば、警官が寝ている夜中にガチャーンと響かせ目が覚める・・・など)
一々細かいことに丹念にオチを付けていくことで映画に没頭していく。
そういうところが欲しかった。
ラスト、都会のバーで今宵の相手を探す2人の若い男たちの目にとまった女性二人・・・
この警官の片方が映画「スパーダーマン」で主人公の相方(男)役で出演している俳優だ。
そのほかにも島の住民で「おお!」と思わせる配役が見られる。
こんなところもこの映画の楽しみ方の一つ。
バーで声をかけられた女性の本性は、この映画を見ているものだけが知っている・・・キャー!!!・・・ww
しかし、生贄の巨人には結構、ゾッとしたぞ・・・w