■映画：山形スクリーム■2010.03.31

竹中直人監督作品６作目。山形県御釈か部村に歴史課外活動に来た女子高生たちと先生。８００年前からある「ほこら」という慰霊碑？を取り壊し「スーパーほこら」を建設する事で巻き起こるホラーコメディー。
監督竹中直人というより芸人竹中全快の自慰映画に仕上がっているw
なんと言っても出ている役者が豪華～　中でもびっくりしたのは成海璃子演じる主人公の義母にクリスタル・ケイw
片言英語の台詞は笑えるw　☎ウザイ父役に「となり町戦争」上司役（名前分からんw）も面白い。早めにゾンビ化するが温水洋一が本人役で出ている「御意、御意、ぎょい～～！！」
役者なら一度は演じてみたいゾンビ若しくは落武者（多分そう思う）
出演者のほとんどが前半で落武者ゾンビになれるのでハッピ～
死んでなお男探しに余念のない先生役は化粧品のCMかなんかで印象的な女優（曖昧w）
EXILEも竹中劇場を楽しんでいる風～

ストーリーは無いに等しく、細かい竹中ギャグを楽しそうに演じてる（監督本人だけかもしれないがw）役者だけを見る映画となっています。
太っている頃の成海璃子を堪能したい方は御意に。

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■映画：大日本人■2010.03.12

実は２回目の視聴


この映画のストーリー設定は様々なジャンルに置き換えられるよう作られている。大佐藤：獣＝芸能人：視聴者＝経営者：社員＝企業：マーケット＝議員：有権者など全ての日本人が何処かに当てはまる。
大日本人という職業？の現社会と昔の違いを日本の伝統文化や工芸、農業の後継者不在による衰退に対峙させたりといちいち(笑)考えさせてくれる。
新幹線に乗って移動中のインタビューで昔は５２カ所あったと言う変身場？が今はほとんど使われていない青森県八戸を含めても3カ所しかないことや獣を怪獣と言わない所以や日本文化を口にする大佐藤。今の子供を疎んじる面も面白い。
インタビュー形式で進んでいく点は華やかな表舞台の裏側って実に地味な世界だという訴えに適している。大佐藤以外のインタビューは台本なしで撮影されているんじゃないかと思うほど笑える。税金で賄われているだろうと思われる変身場で働く人たちの何処か申し訳なさそうな態度や仕事への意義や必要性、撮影慣れしていない神主にだめだししたりメディア側の対応もいちいち面白い。

物余り社会、若い世代の興味、税金の使い道、メディアとは？、２回目の変身では胸に「カトキチ」を入れ隠れないように戦う大佐藤、獣キャラのほとんどが芸能人の顔、スナック好き、数え上げればきりがないほどアイディアにあふれている。

以下、列挙

認知症の４代目を見舞う６代目の目線
５代目の事故死にまつわる話
大佐藤家の塀に描かれた「AHO」のいたずら描き(笑)
４代目の暴走によるUA(マネージャー)との言い争い
スポンサーと腰のポリシー(笑)
マネージャーの新車購入のタイミング
視聴率ジレンマ
初めて６代目から話しかけるインタビュー
大阪人の標準語
BigBoy（笑）
いかにもスナック好きな男の元嫁の容姿
声まで変えるインタビュー（笑）
つもり離婚
知り合いのお店の手伝い（笑）
だだをこねる匂ウノ獣を諭す大佐藤との３P漫才（笑）
Scottie
ジューCのイメージダウン
「あ、もしもし～今出ました～」強制変身（笑）
負けそうなときは実写
野蛮で無茶苦茶なヒーロー（いじめってかっこわるいぞというメッセージ）
是非
エンディングまできっちり使う（笑）


要は痛烈な社会批判映画と言えるだろう。

しかし、大日本人の街角インタビューは何をテーマにして聞いていたのだろうといらぬ想像をしてしまう（笑）獣を怖くないと言う大佐藤。実は大日本人も獣の一種なのかもしれない。


大日本人：★★★★☆

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