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■本:ミレニアム ドラゴンタトゥーの女(上下巻)■2009.04.04

2009年04月04日 | 日々是、読書
 少々怠け気味だったブログを再開しましたww


 少ないボキャブラから引っ張り出して例えれば、「ダヴィンチコード」のロバート・ラングドンな主人公:ミカエルを中心に、副題にもなっているドラゴンタトゥーの女:サランデル、猟奇殺人に発展する事件の中心的一族のヴァンゲル家は「ブッラクダリア」を髣髴とさせ、その事件は「チャイルド44」的でもあり「SE7VEN」風でもある。
 副題ドラゴンタトゥー自体があまり取り上げられない風情だが、ミレニアムは3部作でもあるので後に語られるであろう。と思う。
 アマゾンでの書評にもあるように上巻の中盤まではダラダラと続くが、ミカエルが孤島に足を踏み入れると読者もこのミレニアムの世界に頭の先まで浸ることとなる。読む手が止まらない。上巻しか手元にない場合、下巻禁断症状に陥るはずなので読み始める前に上下巻そろえておくことをお勧めしよう。
 孤島で過ごす描写が途中、ロバート・B・パーカー風になるところも興味深い。ミカエルの食へのこだわりがもう少しあれば、なお、生い立ちや個性が語らずもがなな感じを受ける。

 しかし、面白い物語だ。近年稀に見るはまり様だった。上巻を読み終わったとき、手元に下巻がない。その足で本屋を回ったが手に入らず、アマゾンでポチリ。翌日配送にワクワクしながら待ちわびた。下巻が到着するとその日に一気読み。3部作あると思えば1部は名残惜しさを置いといて、爽快に浸れる。これを読んでも、まだまだミレニアムの世界に浸ることができるのだ。

 この先、2部3部はどのような展開が待っているのだろうか。著者は5部まで考えていたようだが、4部を執筆開始直後、1部(ドラゴンタトゥーの女)が書店に並ぶ直前に亡くなっている。実に残念でならない。「ジェイソン・ボーン」シリーズ著者とあわせてご冥福をお祈りします。

 この本「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」是非是非読んで頂きたい。ハンニバル・レクター博士シリーズのようなリアルタイムで読める随一のシリーズ。待ちわびる楽しさも作品に浸れるスパイスですよ。

PS:サランデルを絶賛する書評が多いが、個人的には年老いてもモテル、ミカエルが非常によろしい。男の中のダンディズム、ミレニアム、ジャーナリズム(僕イケメ~~ん・・・)エリカの奔放さにも惹かれるが、なぜスウェーデンではDVが多いのか・・・法人税率に比例してるのかな?3部作中にEU諸国の闇の部分が垣間見れるだろう・・・


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
スティーグ・ラーソン
早川書房

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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
スティーグ・ラーソン
早川書房

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