野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

富士山や箱根に生える日本原産のバラ「サンショウバラ」(箱根シリーズ 022)

2020年06月28日 09時35分17秒 | 

富士山や箱根に生える日本原産のバラ「サンショウバラ」。箱根バラとも呼ばれ、箱根町の花に指定されている。まさしく「箱根の花」である。名前は葉の形が山椒の葉にそっくりなため。どこか山茶花を思わせる一重のシンプルな花の形がすばらしい。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

サンショウバラ

山椒薔薇 バラ目/バラ科/バラ属 花期/5月中旬~下旬 結実期/9月

稀少

富士山および箱根にのみ分布がみられる落葉低木ないし小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。園芸品種ではなく、元から日本にあった野生のバラ(薔薇)の一つで、日本固有種。名は、葉の形状がサンショウの葉にそっくりなことから。富士・箱根・丹沢西端を原生地とし、ハコネバラ(箱根薔薇)とも呼ばれ、ハコネバラとして箱根町の花に制定されている。ただし箱根でお目にかかれるのはだいたいはホテル入口などに象徴的に植えられたものくらいで、そこかしこに自然に生えているというわけではない。湘南・鎌倉・三浦半島に自生なし。人工的に作出されたボリューム豊かなバラの花に比べればどうしても見劣りしてしまうため、一般的にはあまり栽培されていない。


装飾花も中性花も八重咲きのヤマアジサイ「広瀬の華」(アジサイシリーズ 20-22)

2020年06月28日 08時59分38秒 | 

ガク咲きのヤマアジサイ「広瀬の華」。薄紫色の装飾花も、緑色の強い中性花もどちらも八重という珍しい品種。終盤にはテマリ咲きのように見え始めるらしい。以前は広瀬という名前だった島根県安来市産。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ「広瀬の華」

広瀬の華 (ヤマアジサイ)
島根県安来市(旧広瀬町)産の八重ガク咲きのヤマアジサイ。
花色は薄紫色で、装飾花、両性花とも八重になります。
同じような八重ガク咲きの状態で咲く品種としては、白鳥があります。

開花初期は装飾花が先に色づいてくるので、花型がガク咲きの状態ですが・・・

遅れて中心部の八重化した両性花が咲き始めます。

装飾花の退色が始まってからも、中心部の両性花が咲き続けるので、花期が長くなります。

花の終盤。テマリ咲きのような花型に変化しました。

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)
「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)
「小甘茶」(アジサイシリーズ 20-11)
「満天星」(アジサイシリーズ 20-12)
「海峡」(アジサイシリーズ 20-13)
「嶺の妖精」(アジサイシリーズ 20-14)
「濃紫」(アジサイシリーズ 20-15)
「土佐のまほろば」(アジサイシリーズ 20-16)
「富士の滝」(アジサイシリーズ 20-17)
「舞子」(アジサイシリーズ 20-18)
「アジアン・ビューティー」(アジサイシリーズ 20-19)
「藍姫」(アジサイシリーズ 20-20)
「笹の舞」(アジサイシリーズ 20-21)


どこかパンジーを思わせる典雅なラン「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」(蘭シリーズ 20-52)

2020年06月28日 08時17分26秒 | 

深紅のペタルに強いアクセントとなるリップの黄色と白の模様がきれいなラン「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」。ミルトニア属らしい形の花は、どこかパンジーを思わせる。典雅なランである。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ラン「ミルトニア・バート・フィールド ドロレス」

ミルトニア バート・フィールド ドロレス
ラン科ミルトニア属バード・フィールド ドロレス  Miltonia(Milt.)Bert Field Dolores 
ミルトニア属の説明  原種 南アメリカ ブラジル南東部 アンデス北部 中央アメリカ  約20種 属名はイギリスのラン愛好家Milton子爵を記念したもの。
バード・フィールドの説明 Mulatto Queen × Woodlands 1965年登録。花径8~10cm 花期 冬

 

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)
「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)
「デンドロビウム・タイ・ジャスミン」(蘭シリーズ 20-41)
「デンドロビウム・スノーフレーク・オトメ」(蘭シリーズ 20-42)
「デンドロビウム・チンサイ」(蘭シリーズ 20-43)
「スパトグロッティス・ゼブリナ 」(蘭シリーズ 20-44)
「オンシジウム・マカリイ・ゴトー」(蘭シリーズ 20-45)
「デンドロビウム・ミレニウム・グリーン」(蘭シリーズ 20-46)
「セロジネ・スペシオサ」(蘭シリーズ 20-47)
「オンシディオダ・モーニングメドレー・サクラ」(蘭シリーズ 20-48)
「セロジネ フラクシダ ’ラッキーボーイ’」(蘭シリーズ 20-49)
「オンシジウム・スプレンディダム」(蘭シリーズ 20-50)
「セロジネ・クリスタータ」(蘭シリーズ 20-51)

 


どっしりとした咲きっぷりの黄金色のバラ「インカ」(薔薇シリーズ235)

2020年06月28日 07時52分21秒 | 

どっしりとした咲きっぷりの黄金色のバラ「インカ」。剣弁高芯咲きの堂々とした大輪である。ドイツのタンタウ社の作出による。緑の葉との対比もきれい。インカという名前は、インカ帝国が黄金の国とした有名だったためらしい。
(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「インカ」

インカ
Inka
整った花形に鮮やかな黄色い大輪花は褪色が少なく、美しい花色を長く楽しめる。
花立ちのすばらしい、黒点病に強い品種です。
コンテストにも向きます。

品種名 インカ      Inka
作出  1992年 ドイツ タンタウ
系統  HT ハイブリッドティ
交配  不明
花色  黄色
花形  剣弁高芯咲き 
花径  大輪
芳香  微香   ★★☆☆☆
開花  四季咲き ★★★★☆
樹高  1.4m


ストケシア、桔梗、アカタテハ

2020年06月28日 07時28分38秒 | 

もう咲き始めた桔梗の花。開花時期は梅雨の頃から初秋の九月まで。蕾の形がユニークな花ですね。俳句の世界でも好まれた季題でした。「こち向いてぽかりぽかりと桔梗かな 山口青邨」。去年は夏の神代植物公園の多様性センターで撮影した花でした。詳しいデータは次のページをご覧ください。

袋のように膨らんだ蕾も愛らしいキキョウ

 

今日も雨空で、今ソラの写真はパス。代わりにストケシアの花で吸蜜するアカタテハの写真をごらんにいれます。よくアザミの花でみかけるアカタテハですが、もちろんストケシアも好物ですね。

ストケシアのデータ
花色:紫白
学名:Stokesia laevis
別名:ルリギク
科名:キク科
分類:常緑多年草
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈30~50cm 横幅30~70cm
主な見所:花(6~10月)※初夏~夏が最盛期

ストケシアの特徴
ペレニアルガーデンでよく見かける丈夫な花です。ヤグルマギクに似た花弁が細かく分かれる花は繊細な印象ですが、株全体としてみると野性的な雰囲気をもっています。葉は笹のような細身の形をしており、株は横にやや広がります。自然と分枝するのでこんもりまとまります

 

アカタテハ
チョウ目 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科
Vanessa indica
大きさ (前翅長)30-35mm
時 期 3-11月
分 布 北海道・本州・四国・九州・沖縄
前翅は朱色と黒色、後翅は茶色のタテハチョウ。ヒメアカタテハに似るが、本種の方が大きく、後翅が茶色いことで見分けられる。
山地から人家周辺まで幅広い環境で見られる。アザミなど、いろいろな花で吸蜜する。
成虫で越冬するので、早春から飛びはじめる。幼虫の食草は、カラムシ、クサマオ、ヤブマオなど。