ピンクの丸い花弁がかわいいヤマアジサイ「日高新錦山」。高尾山などにも自生しているヤマアジサイは、さまざまなアジサイの交配親となったものだが、ガクアジサイと同じようなガク咲きで、大きくならないために好まれている。この「日高新錦山」はピンクの大きな花弁が目立つガク咲きの品種で高知県仁淀川流域産のものらしい。箱根湿性花園で開かれていたヤマアジサイ展から。
(2020-06 神奈川県 箱根)
日高新錦 (ヤマアジサイ)
高知県仁淀川流域産の小町系のヤマアジサイ。
花は桃色円弁の一重ガク咲きです。別名、「日高新錦山」。
仁淀川流域にある高知県日高村には錦山という山があるので、ひょっとしたらそのあたりの産でしょうか。
葉の表面にはビロード状の毛が生えており、新しい茎が赤紫色をしています。
他の小町系のヤマアジサイである伊予小町、仁淀小町、仁淀桃姫と非常に姿が似ており、同じ地域で採取された品種なのではないかと思われます。
余談ではありますが、それらの品種の株の大きさを比べると、仁淀小町>伊予小町>日高新錦>仁淀桃姫、といった感じでしょうか。