野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

いかにも涼し気なヤマアジサイ「土佐涼風」(アジサイシリーズ 20-10)

2020年06月16日 10時01分34秒 | 

一重の三、四枚の装飾花が薄青で、いかにも涼し気なヤマアジサイ「土佐涼風」。花弁の形も鋭くとがってユニークだ。ガク咲きの中性花も存在感を出している。高知県原産。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

 

ヤマアジサイ「土佐涼風」

土佐涼風 (ヤマアジサイ)
高知県原産の一重ガク咲きのヤマアジサイ。
装飾花は薄青の細弁で、両性花は白色です。

名前の読み方は「トサスズカゼ」。その名のとおり爽やかな感じのする花です。
満開になると両性花の長いおしべが見事になります。

 

ヤマアジサイ・シリーズ

「日高新錦山」(アジサイシリーズ 20-01)
「日向の青てまり」(アジサイシリーズ 20-02)
「瀬戸の月」(アジサイシリーズ 20-03)
「クレナイ」(アジサイシリーズ 20-04)
「天龍碧」(アジサイシリーズ 20-05)
「楊貴妃」(アジサイシリーズ 20-06)
「別子手鞠」(アジサイシリーズ 20-07)
「久住小でまり」(アジサイシリーズ 20-08)
「九重の花吹雪」(アジサイシリーズ 20-09)


林の中でピンクの花が目立つタニウツギ(箱根シリーズ 010)

2020年06月16日 09時15分22秒 | 

林の中でピンクの花が目立つタニウツギ。外側のほうが紅色が濃く、花の先端では白に近くなる。林が燃えるようにみえるのでカジバナ(火事花)、シビトバナ(死人花)、ソウシキバナ(葬式花)と呼ばれたという。花にしてはいい迷惑の名付けである。

(2020-06 神奈川県 箱根) 

タニウツギ(谷空木、学名:Weigela hortensis)はスイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木で、田植えの時期に花が咲くので「田植え花」としても知られる。梅雨の時期に山道を通ると新緑の中で咲くピンクの花はひときわ映えて見えるので見つけやすい。

樹高は2-5mになる。樹皮は縦に裂け、新しい枝は赤みを帯び、無毛か2毛条がある。葉は長さ3-10mmの葉柄をもって対生し、葉身は長さ4-10cm、幅2-6cmになり、徒長枝につく葉はさらに大きくなる。形は卵形、長楕円形または倒卵形、先端は鋭先頭で尾状となり、基部は円形またはくさび形で、縁には鋸歯がある。

花期は5-6月。今年枝の先端か葉腋に散房花序をつけ、多数の花をつける。5裂する萼裂片は長さ4-7mm。花冠は淡紅色の漏斗状で、長さ2.5-3.5cm、径2cmになり、先端は放射相称に5裂する。花冠の内側より外側が色が濃く、開花しているものより蕾のほうが濃い。雄蕊は5本あり、花柱はそれより長い。蒴果は長さ1.2-1.8cm、径2.5-3mmの細い筒状になり、種子は長さ1mmの楕円形になる。

分布と生育環境
日本特産。北海道の西側、本州の東北地方、北陸地方、山陰地方に分布し、日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く見られる。雪崩が多発する急傾斜地ではブナ林などの高木林は成立しにく、本種などのしなやかな低木類の群落となることが多い。

利用等
花色が美しいため、古くから庭園などに鑑賞目的で植栽されることも多い。また、若芽を食料にしたり、タウエバナなどの農作の目安にされる異名がある一方、材木を葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことや、花が燃えるように美しく、花の時季には辺り一面が山火事になったように見えることからかカジバナ(火事花)、シビトバナ(死人花)、ソウシキバナ(葬式花)などの異名があり、忌み嫌われている地方もある。


淡黄色の花弁に、リップの紅色の網目が目立つラン「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」(蘭シリーズ 20-40)

2020年06月16日 08時40分21秒 | 

淡黄色の花弁に、リップの紅色の網目が目立つラン「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」。繊細さと華麗さが兼ね備わった素敵なランだ。チンサイとは珍彩を意味するらしい。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ラン「デンドロビウム・イエローチンサイ・マジカルカラー」

樹形全体を覆う爽やかな淡黄色の花に、リップの赤茶色の網目が印象的な
ラン、デンドロビウム イエロー チンサイ ‘マジカル カラー’ Den.Yellow Chinsai
‘Magical Color’。
チンサイとは珍彩で、Den.Chinsai 珍彩 x Den.heterocarpum ヘテロカーパムと
いう配合だそうです。たしかに珍しい、目を引く色合いです。

珍彩なら日本人の作出ではないかと思い調べてみたら、イエロー チンサイは
高木農園というところが登録した品種でした。さらに 親の Den.Chinsai も 
Den. moniliforme セッコクと Den.unicum ユニカムの交配で、高木農園の登録
とあります。
(参考: 日本花き生産協会洋らん部会HP 「現行デンドロビュームデータベース」)

 

蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)
「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)
「デンドロビウム・カシオペ」(蘭シリーズ 20-30)
「デンドロビウム・キンギアナム」 (蘭シリーズ 20-31)
「オドンティオダ・ラブリー・アップル」 (蘭シリーズ 20-32)
「クロウエシア・グレイスダン 'Chadds Ford' 」 (蘭シリーズ 20-33)
「オンシディオダ・チャールズワーシー」(蘭シリーズ 20-34)
「ワルツェウィツェラ・メリオン」(蘭シリーズ 20-35)
「デンロビウム・エンジェルベイビー グリーン愛」(蘭シリーズ 20-36)
「デンドロビウム・ファレノプシス・サクラ」(蘭シリーズ 20-37)
「リカステ・ナガイ・インターナショナル」(蘭シリーズ 20-38)
「リカステ・ワイルドファイア・タカツ」(蘭シリーズ 20-39)

 


サーモンピンクの清純なバラ「プリンセス・サヤコ」(薔薇シリーズ223)

2020年06月16日 07時34分39秒 | 

サーモンピンクの清純なバラ「プリンセス・サヤコ」。メイヤン家の作出になるバラで、ミッテラン大統領夫人が来日した際に、かつての紀宮清子内親王に捧げられた。剣弁高芯咲きの典雅なバラである。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「プリンセス・サヤコ」

プリンセスサヤコの詳細

花色はサーモンピンクの四季咲き性、剣弁咲きで花径は12㎝程。開花時は魅力的な強香を放ちます。フランスのミッテラン大統領夫人が来日した折、本種が紀宮清子内親王に捧げられました。
品種名 プリンセスサヤコ
英語名 Princess Sayako
系統 ハイブリッドティ
作出年/国 1982年/フランス
作出者 メイアン
香り 強香
開花習性 四季咲き
花形 剣弁高芯咲き


白のキョウチクトウと夜明けの空

2020年06月16日 06時57分16秒 | 

晴れ始めている夜明けの空。樹木の向こうから昇ってくる太陽が、今日の晴天を予告するかのようです。そして今日の熱さもまた。32℃の真夏日になるらしいです。今のところはまだ風が涼しいので楽ですが。

近くの農家の庭さきで、白のキョウチクトウの花が満開でした。キョウチクトウはひところはたくさん植えられた者でしたが、有毒物質のために最近では嫌われているようで、あまりみかけなくなりました。

キョウチクトウについての詳細は、昨年の記事でごらんいただけます。

どこか異国を思わせるキョウチクトウ

 

コロナ禍をめぐる写真で忘れ難いものを集めています。大統領がロックダウンを拒否したブラジルでは死者が大幅に増大しています。無数の棺を埋めているこの写真も忘れ難いものでした。

 

ブラジル死者、世界2番目 コロナ、感染82万人に急増
2020年6月13日 10時09分 (共同通信)
 新型コロナ感染症の死者が埋葬されたブラジル・リオデジャネイロの墓地=4日(ゲッティ=共同)

 

 【サンパウロ共同】ブラジル保健省は12日、国内の新型コロナウイルス感染者が82万8810人、死者が4万1828人になったと発表した。感染拡大のペースが緩まず、死者数は英国を抜き、米国に次いで世界で2番目となった。感染者数も、世界最多の米国に次いで多い。