野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

鈴のように垂れた花弁がシックなアマドコロ(20-111)

2020年06月03日 10時09分58秒 | 

アマドコロはよくみられる野草だが、写真のものは花壇でみかけた園芸種の斑入りアマドコロだろう。鈴のように垂れた花弁がつつましやかで好ましい印象を与える。最近では野草もみんな園芸種になって再登場する。なんだかなぁという気もするが、簡単にはみつからない野草がふつうにみられるのも、野心的な育種の恩恵と感謝したい気持ちにもなる。

(2020-05 川崎市 花壇) 

 

アマドコロとは

アマドコロは、山野に自生する落葉性の多年草です。名前の由来は、太い根茎の形がトコロ(ヤマノイモ)に似ていて、甘みがあることによります。春の新芽は山菜として食用にされます。ただし、果実は有毒です。
観賞用に栽培されるのは、主に葉に白い覆輪が入る品種です。清涼感があり、庭やコンテナを明るく彩り、葉はフラワーアレンジメントなどの花材としても広く利用されています。茎は弓なりにやや湾曲し、春にスズランのように下向きの花を咲かせます。地中では太い根茎が枝分かれしながら広がり、群生させると見ごたえがあります。鉢植えでは、草丈低くこぢんまりとした姿になります。
ナルコユリ(アマドコロ)属(Polygonatum)には50種ほどがあります。アマドコロの基本種オドラータ(P. odoratum)は欧州に自生し、「ソロモンズシール」と呼ばれ、根茎が茶に用いられます。観賞用に交配種も育成されています。ほかに、日本にはヤマアマドコロ(P. odoratum var. thunbergii)、オオアマドコロ(P. odoratum var. maximowiczii)、ナルコユリ(P. falcatum)などが自生しています。ナルコユリはアマドコロと混同されやすいのですが、ナルコユリは葉が細長いので区別できます。

※科名:ナギイカダ科、リュウゼツラン科、ユリ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花,球根
形態 多年草 原産地 日本、朝鮮半島、中国
草丈/樹高 30~60cm 開花期 5月中旬~下旬
花色 白 
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,初心者でも育てやすい,切り花(葉ものとして利用)

白覆輪斑
主に利用される品種。「斑入りアマドコロ」「ナルコラン」の名前で流通する。「斑入りナルコユリ(斑入り鳴子百合)」と呼ばれることもあるが、この名前は誤用。

 


木陰で可憐な花を開いていた「ユキノシタ」(20-110)

2020年06月03日 08時45分48秒 | 

木陰で可憐な花を開いていた「ユキノシタ」。葉は天ぷらにするとおいしい。子供の頃に庭にたくさん生えていて、母親に言われて天ぷらの材料に取りにいかされたものだった。暗かったのでこの写真では上の小さな花弁の紅色がよくみえないが、小さな花もほかの花に劣らず立派な化粧をしていると感心させられる。下の花弁が長く垂れるのもユニーク。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

ユキノシタ(雪の下)
多年草
本州〜九州の山間の陰湿な岩上に群生する。茎の基部から長い紅色の走出枝を出して先に芽を作る。葉は根生し、葉柄は4〜10cm、葉身は腎心形、長さ3〜6cm、幅3〜9cm、質厚く、両面は葉柄や花茎と共に粗毛がある。花茎は高さ15〜40cm、花序には腺毛がある。花は上側の花弁3個は卵形、数個の紅斑があり、長さ4mm内外、下側の花弁2個は不同で長く白色、長さ1.5〜2cmに達する。雄ずいは10個、葯は初め紅色。さく果は長さ約4mm、上部は2浅裂する。種子は広卵形、微細な凸起があり長さ約0.5mm。花期は5〜6月。(野に咲く花)
学名は、Saxifraga stolonifera
ユキノシタ科ユキノシタ属


リップの紫色が目を射るラン「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)

2020年06月03日 08時22分15秒 | 

リップの紫色がほかの花弁にも斑点としてうつったようなラン「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」。よくみるとグロテスクな印象を受ける。原種のランはパプアニューギニアの熱帯雨林帯で自生しているとか。ランの世界は奥深いと思わせる。

(2020-02 東京都神代植物公園) 

ラン「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」

Den.Roy Tokunaga
デンドロビューム属の交配種、ロイ・トクナガです。
アトロビオラセ ウム X ジョンソニエ という原種同士の交配です。
花保ちが良く2~3ヶ月もちます。

 


蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)


開き方のきれいなピンクのバラ「ボウベルズ」(薔薇シリーズ210)

2020年06月03日 08時00分02秒 | 

開き方のきれいなピンクのバラ「ボウベルズ」。カップ咲きになるが、花弁の数があまり多くないので、ぼたぼたせずに可憐に花を開く。昨日と同じデヴィッド・オースティンの作出になる四季咲きのバラである。ロンドンのセント・メアリ・ル・ボウ教会の鐘の名前から命名されたという。いかにもイギリスらしい命名のバラだ。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「ボウベルズ」

ボウ ベルズ Bow Bells

ミディアム・ピンクの優れた丈夫なバラです。
フロリバンダの樹形をしておりカップ咲きの花が房状につきます。
四季咲き性があり、香りも少しあります。

品種名 ボウ ベルズ      Bow Bells
作出  1991年 イギリス David Austin
系統  S シュラブ
交配  Chaucer × Conrad Ferdinand Meyer
花色  ピンク
花形  カップ咲き
花径  中輪
芳香  中香     ★★★☆☆
開花  繰り返し咲き ★★★☆☆

樹高  1.2m