野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ふっくらと優しく包容してくれるような姿に心和むホタルブクロ(20-113)

2020年06月04日 09時33分45秒 | 

蛍を入れる袋と言われた昔懐かしい「ホタルブクロ」。かつてはどこでも見かけた野草だったが、今では栽培されているらしい。釣鐘型の花はよくみかけるが、これは日本古来のいかにも野草らしい花だ。チョウチンバナと呼ばれているのもよく分かる。ふっくらと優しく包容してくれるような姿に心和む。

(2020-05 川崎市 道端) 

 

 

 


ホタルブクロとは


ホタルブクロの基本情報
学名:Campanula punctata var. punctata
和名:ホタルブクロ(蛍袋)  その他の名前:チョウチンバナ、トッカンバナ

科名 / 属名:キキョウ科 / ホタルブクロ属

ホタルブクロは、各地の平地から山地に広く分布する多年草です。日当たりのよい草原や、林縁などで多く見られます。初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせます。細い地下茎を伸ばしてふえ、開花した株はタネと多数の子株を残して枯れます。子株は1~2年で親株になります。丈夫で、あまり手のかからない植物です。
朝鮮半島に分布し、似たような姿で毛が少なく光沢のある厚い葉と鋭い鋸歯(きょし)が特徴のカンパヌラ・タケシマナ(Campanula takesimana)や、紫色の花をつけ「紫ホタルブクロ」や「青花ホタルブクロ」の名で流通している‘サラストロ’(C. ‘Sarastro’)や‘ケント・ベル’(C. ‘Kent Belle’)も同様に扱えます。

基本データ
園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 東北アジアと朝鮮半島、日本
草丈/樹高 30~80cm 開花期 5月下旬~7月
花色 白,紫,ピンク 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい,日陰でも育つ,盆栽向き

 

 


濃い紫の花が目立つ「ムラサキツユクサ」(20-112)

2020年06月04日 09時22分56秒 | 

薄い青の花をつける普通のツユクサとは違って、濃い紫の花が目立つ「ムラサキツユクサ」。栽培種で、梅雨の頃には花壇でおなじみの花だ。花芯の橙色の雄しべチャームポイントだとか。

(2020-05 川崎市 花壇) 

「ムラサキツユクサ」

ムラサキツユクサの基本情報
学名:Tradescantia × andersoniana
和名:ムラサキツユクサ(紫露草)  その他の名前:オオムラサキツユクサ、アンダーソニアナ

ムラサキツユクサの仲間は、梅雨のうっとうしさを吹き飛ばすように大きな3枚の花弁を優雅に広げ、朝露にぬれた姿にはしっとりとした美しさが感じられます。品種も多く、色とりどりに競い合うように咲き続けます。チャームポイントは花の中心部の雄しべと雌しべ。特に雄しべはひげ状で、赤や青に色づき、よく見ると個性豊かな花です。一つ一つの花は1日でしぼんでしまいますが、6月から7月を中心に毎日次々と咲き続けます。晴れた暑い日は花が早くしぼみ、午後には花がない状態になりますが、雨天や曇天の日には夕方ごろまで咲いています。
ムラサキツユクサ属は、北米原産のトラデスカンチア・オハイエンシス(Tradescantia ohiensis、ムラサキツユクサ)とトラデスカンチア・バージニアナ(T. virginiana、オオムラサキツユクサ)などの交配種が多く栽培され、多数の園芸品種が育成されています。一般に交配種を総称してオオムラサキツユクサと呼ぶことが多いです。タネがよく実り、こぼれダネでもふえるので、個体差が多く見られます。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 北アメリカ
草丈/樹高 30~80cm 開花期 5月~7月(10月~11月)
花色 青,紫,ピンク,白,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 半常緑性,初心者でも育てやすい,花壇,開花期が長い


黄褐色でどこか野草の春蘭に似ているラン「マキシラリア・ポルフィロステレ」(蘭シリーズ 20-29)

2020年06月04日 08時39分20秒 | 

黄褐色でどこか野草の春蘭に似ているラン「マキシラリア・ポルフィロステレ」。丈夫で育てやすい蘭のようだ。南米の樹木に生える着生ランが原種らしい。

(2020-02 東京都神代植物公園) 

 

ラン「マキシラリア・ポルフィロステレ」

 

マキシラリア

マキシラリアは極小輪の小型種から大輪の大型種まで非常に種類の多い洋ランです。一般的に流通している種類は非常に丈夫で栽培しやすいものが多いですが、洋ラン専門店でしか取り扱っていない特殊なタイプは、暑さに弱いものが多く、栽培が難しいものがあります。暑さに弱いタイプは主にアンデス山脈の高地を原産とするものです。丈夫なタイプは主にメキシコ・中米・ブラジルの低地原産のもので、園芸店で見かける種類はこのタイプになります。栽培を始めるときは、丈夫な種類か、暑さに弱いタイプか、確認してからにしましょう。
花や株姿のバラエティーが多く、この仲間をひと言でいい表すことはできません。丈夫なタイプは繁殖力おう盛で、洋ランとしては寒さにも強いものが多くあります。これらは簡単にふやすことや、短期間で大株にすることも可能です。以下の解説は、流通量が多く丈夫な種類を対象とした内容としています。

基本データ
園芸分類 ラン
形態 多年草 原産地 中米から南米北部にかけて広く分布
草丈/樹高 5~60cm 開花期 12月~6月(種により異なる)
花色 白,茶,複色,黒,オレンジ,黄 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 弱い 耐暑性 強い

マキシラリア・ポルフィロステレ
Maxillaria porphyrostele
最も流通量の多いマキシラリア。2月から3月にかけて開花し、株元に明るい黄土色の花を開花させ、日本のシュンランのような雰囲気がある。

 


蘭シリーズ・リスト


「エピデンドラム・プリティーレディーミスミ」(蘭シリーズ 20-01)
「スリーピング ルナグラード 」(蘭シリーズ 20-02)
「シンビジウム・アリス・ルナ」(蘭シリーズ 20-03)
「オンキディウム・アンプリアツム」(蘭シリーズ 20-04)
「エピデンドラム 'スター・バレー'」(蘭シリーズ 20-05)
「デンドロビウム・スペルバウンド・ミュー」(蘭シリーズ 20-06)
「シンビジューム・スウィートワイン」(蘭シリーズ 20-07)
「カトリアンセ  ジュエル・ボックス シェヘラザード」(蘭シリーズ 20-08)
「カトレヤ・ウェンディーズ・バレンタイン」(蘭シリーズ 20-09)
「カトレア・コッキネア」(蘭シリーズ 20-10)
「デンドロビウム・フォーミディブル」(蘭シリーズ 20-11)
「ファレノプシス・サクラコ・ファレノ」(蘭シリーズ 20-12)
「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)
「ファレノプシス・メモリア・アン・フェジェン」(蘭シリーズ 20-14)
「ファレノプシス・リトル・メリー・チェリー・ソング」(蘭シリーズ 20-15)
「ファレノプシス・シルク・オレンジ」(蘭シリーズ 20-16)
「ドリテノプシス・シティーガール モリタNo.2」(蘭シリーズ 20-17)
「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)
「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)
「ファレノプシス・オトヒメ」(蘭シリーズ 20-20)
「ファレノプシス・ゴールデン・エンペラー "スイート"」(蘭シリーズ 20-21)
「ホンコンシュスラン」(蘭シリーズ 20-22)
「エピデンドラム・コスモ・ドリームカラー アスカ」(蘭シリーズ 20-23)
「エピデンドラム・カショクサイサイ」(蘭シリーズ 20-24)
「デンドロビウム・アオヤマ」(蘭シリーズ 20-25)
「デンドロビウム・ラウシー・ビカラー」(蘭シリーズ 20-26)
「オンシジウム・トゥインクル」(蘭シリーズ 20-27)
「デンドロビウム・ロイ・トクナガ」(蘭シリーズ 20-28)

 


柔らかいピンクのバラ「ピンク・シフォン」(薔薇シリーズ211)

2020年06月04日 07時58分03秒 | 

柔らかいピンクのバラ「ピンク・シフォン」。花芯の部分だけピンクの色が濃くなる。おしとやかな雰囲気のある古典的なバラだ。すっきりと立ち上がる蕾もきれい。開くとロゼット咲きになるという。房咲きの花数の多いバラで、庭に植えてあれば楽しみだろう。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 






バラ「ピンク・シフォン」
ピンク シフォン – Pink Chiffon
淡いピンクで中心はやや濃く、花弁数の多いクラシカルながら優しい風情の花です。花付きがとても多く株を覆って咲く姿はとても見事、樹も形良くまとまり花壇、鉢植えどちらにも向いています。フロリバンダとしては珍しく照葉ではありませんが、浅い緑の半光沢葉も清楚な趣です。

品種名 ピンク シフォン
ローマ字 Pink Chiffon
系統 フロリバンダ (F)Floribunda
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 6.5㎝
樹高 0.8m
樹形図 1c番 半横張り
作出年 1956年
作出国 アメリカ
作出者 Eugene S. "Gene" Boerner
交配
Fashion × Fantasia