蛍を入れる袋と言われた昔懐かしい「ホタルブクロ」。かつてはどこでも見かけた野草だったが、今では栽培されているらしい。釣鐘型の花はよくみかけるが、これは日本古来のいかにも野草らしい花だ。チョウチンバナと呼ばれているのもよく分かる。ふっくらと優しく包容してくれるような姿に心和む。
(2020-05 川崎市 道端)
ホタルブクロの基本情報
学名:Campanula punctata var. punctata
和名:ホタルブクロ(蛍袋) その他の名前:チョウチンバナ、トッカンバナ
科名 / 属名:キキョウ科 / ホタルブクロ属
ホタルブクロは、各地の平地から山地に広く分布する多年草です。日当たりのよい草原や、林縁などで多く見られます。初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせます。細い地下茎を伸ばしてふえ、開花した株はタネと多数の子株を残して枯れます。子株は1~2年で親株になります。丈夫で、あまり手のかからない植物です。
朝鮮半島に分布し、似たような姿で毛が少なく光沢のある厚い葉と鋭い鋸歯(きょし)が特徴のカンパヌラ・タケシマナ(Campanula takesimana)や、紫色の花をつけ「紫ホタルブクロ」や「青花ホタルブクロ」の名で流通している‘サラストロ’(C. ‘Sarastro’)や‘ケント・ベル’(C. ‘Kent Belle’)も同様に扱えます。
基本データ
園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 東北アジアと朝鮮半島、日本
草丈/樹高 30~80cm 開花期 5月下旬~7月
花色 白,紫,ピンク 栽培難易度(1~5)
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい,日陰でも育つ,盆栽向き