もう咲き終わったが、花盛りのころには黄色の八重咲きの花をどこでもみかけた「モッコウバラ」。香ったことはないが、木香という花の香りがするのでモッコウバラと名付けられたらしい。白の品種もあって、これもにぎやかでよいものだ。
(2020-04 川崎市 道端)
モッコウバラは、中国原産の常緑性蔓バラです。アーチやフェンスなど、よりかかるものがあると、自然にどんどん生長します。
日当たりと水はけのよい場所を好みますが、半日陰の場所でも生育します。通常のバラに比べると育てやすく、園芸初心者向けのバラです。ただし、通常のバラより寒さに弱いため、寒冷地での栽培は難しいかもしれません。
日本には、江戸時代に黄色の八重咲き品種が渡来したのが最初です。インド原産の多年草から作られる木香(モッコウ)の香りに似ていることから、モッコウバラという名前がつけられました。
モッコウバラの基本データ
学名:Rosa banksiae
科名:バラ科
属名:バラ属
原産地:中国西南部
和名:木香薔薇(モッコウバラ)
英名: Banksia rose
開花期:4~5月
花色:黄、白
発芽温度:15℃前後
生育適温:10~20℃
花色は白、黄の2種類で、それぞれ、ひと重咲き、八重咲きがあります。香りは微香で、白のひと重咲きは、やや香りが強いのが特徴です。一方、八重咲きのモッコウバラには、白、黄ともにほとんど香りがありません。